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雅羅倶多館

1960~80年代のテレビドラマや映画を中心にあらすじや感想を書いています。

大映青春スタアのサイクリング

『映画情報』60年8月号のグラビアに叶順子をリーダーとする大映青春スタア9人によるサイクリングの模様が載っている。 勿論雑誌の企画なのだが、メンバーにはあの野口啓二もいる。
映画以外での姿は珍しいし、記事でも京都からお客様の鶴見丈二と中村豊を別にすれば叶順子に次ぐポジションに扱われている。ただその内容はいただけない。 「『男は騙される』『勝利と敗北』でクローズアップされてきた期待の人」と書かれているのだが、野口は2作品とも出ていない。 三田村元と間違えているのではないかと思う。
こんな調子では他の俳優の情報もあてにならない。大塚礼子は「大映十三期のニューフェイスの出身」、花井弘子は「松竹から大映に転じた美貌の持ち主」、 三木裕子は「某製薬会社の広告モデルからスカウトされた」となっているが、「松竹から大映に転じた」のは岸正子ではないかと思うし、 三木裕子は大映入社前から女優として日活やテレビに出演していたはずだ。
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ちなみにこの時点(撮影が行われたのは6月頃だと思うが)で12本の作品に出演していた野口だが、この後の映画出演は11月公開の「鎮花祭」のみで、 10月からフジテレビの「拳銃男爵」に主演してその終了と同時に消えてしまった。本郷功次郎の現代劇専任や 藤巻潤の台頭があったとは言え、いったい何があったのかと思う急激な変転である。



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野口啓二、小林勝彦、土方孝哉

以前も書いたが野口啓二は映画初出演で初主演と言う鮮烈なデビューを飾ったものの僅か3年で消えてしまったプロフィールの不明な俳優である。不明と言っても当時の活字メディア、例えば「週刊娯楽よみうり」1959年3月13日号には紹介記事があるようなので、それを見れば問題解決なんだろうが、 手に入らない間は推理するしかない。その鍵になりそうなのはデビュー作「俺たちは狂っていない」である。
実はこの映画自体も殆ど資料がないのだが、「日本映画俳優全集・男優編」によると小林勝彦や当銀長太郎はこの映画の俳優公募に応じて出演したという。 だとすると野口も同様だった可能性は高い。尤も演技経験のないド素人にいきなり映画主演のクチはかからないだろう。現に小林は「劇団山王」のメンバーである。 更に「劇団山王」からは小林のほかに石井伊吉(のちの毒蝮三太夫)や服部哲治(のち松竹新喜劇)も出演している。
「劇団山王」はもともと児童劇団で活動していた元子役たちが結成した劇団でほかには木下雅弘(のち日活)、筈見有弘(のち映画評論家)、影万里江(のち劇団四季)、 増山江威子(声優)、 山本嘉子(声優)らもいたと言う。ちなみに木下は「俺たちは狂っていない」のすぐあと「一粒の麦」に出演している。 この出演者は"2000名から選ばれた少年少女"とふれこみになっていたが、実際は山王や若草、ひまわりに所属する劇団員である。
このような経緯からすると、「俺たちは狂っていない」も公募と言いつつ実質は各劇団から出演者が集められ野口啓二もどこかの(山王かどうかは別として)劇団員だった可能性があると思う。

ところで野口や小林同様にこの映画でデビューしたと思われるのが土方孝哉である。 実は前年松竹の「土砂降り」にも出演歴があるのだが、そのキャスト表を見ると土方のすぐ下に小林勝彦の本名小林陽一も載っている。
http://nfad.nfaj.go.jp/det.php?mode=1&data_id=1371&key=%E5%9C%9F%E6%96%B9%E5%AD%9D%E5%93%89¬ation_id=436364&sakuhin_id=&op=AND&key_y=&s_page=0&page=0
もしこれが小林勝彦であるなら土方も「劇団山王」のメンバーだった可能性はある。 2人はともに劇団山王のメンバーとして「土砂降り」や「俺たちは狂っていない」に出演したのち大映入りしたのかもしれない。






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「少年ジェット」の大映俳優

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前にこの俳優の名前がわからないと書いたがやっとわかった。松山浩二だ。
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だが「少年ジェット」の時とイメージが違い過ぎる。
「少年ジェット」「海底人8823」など大映テレビ室初期のドラマはマイナー俳優がメインキャストで登場するので大映俳優オタには有難い番組だが、 メイクのせいで誰だかわからないことがある。
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成田昇二               響玲子
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津田駿二               浜口喜博
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南方伸夫               中原健
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ジョー・オハラ            杉森麟
ハゲの杉森がヅラを被り、逆に毛のあるオハラがハゲヅラを被っている。
このへんになるとメイクというより変装に近い
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白井玲子               藍三千子
白井玲子の悪役、藍三千子の伯爵夫人は映画ではあり得なかった。
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小笠原まり子             松村若代
一方この2人はテレビでも相変わらずのお手伝いさん役だった。


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大映京都の若手

大映京都の若手は覚え難い。なかなか顔と名前が一致しないのだが、数少ない現代劇の「剣」(1964年)には学生役で素顔で出演している。

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上原寛二、三木正八郎、松田剛武

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森下耕作。このあと暁新二郎に改名したが71年にまた森下耕作に戻したようだ。

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森田健二?

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高森チズ子(ノンクレジット)

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森宏之

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和泉圭馬

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香住巖(横は矢島陽太郎、細谷新吾)

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素人時代にアルバイトで出演していたと言う賀川ゆき絵はこれか

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クレジットにはないが雨宮旭のような気がする

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田中康介(藤由紀子の横)

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布目真爾と黒木英男の後ろが誰かわからない。クレジット上で該当しそうなのは土本正文ぐらいだが。

ちなみに細谷がフレッシュフェイス2期、三木が3期。黒木なんざは古株のように思っていたがクレジットに名前が載るのは三木と同じ63年からなので実はまだ若手だったのかもしれない。

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田中三津子のCM

1984年オンエアの白仁丹CMで田中三津子がビートたけしと共演している。
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大正か昭和初期とおぼしきお屋敷で、白仁丹を盗み食いしようとした子供(たけし)を見咎めてぴしゃりと頭を叩く母親の役である。
入手した資料よると、田中三津子は大映倒産後に結婚引退して、当時は子育ての傍ら宝石デザイン加工業をしていたらしい。CMには旧知の助監督に頼まれて出演したそうだ。でも市田ひろみのようにタレント兼業になる気はなく、女優復帰はこの時だけに終わったようである。

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