ゲゾラ ガニメ カメーバ 決戦!南海の大怪獣

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1970年/東宝/本多猪四郎監督
出演/久保明、高橋厚子、小林夕岐子、土屋嘉男、佐原健二、斉藤宜丈、当銀長太郎、藤木悠、中村哲、ほか

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フリーカメラマンの工藤太郎(久保明)は取材旅行の帰途、機内から行方不明の木星探査ロケット・ヘリオス7号が太平洋上に落下するのを目撃。

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工藤は帰国後、リゾート開発会社からの依頼で宮博士(土屋嘉男)、星野アヤ子(高橋厚子)と共にセルジオ島へ向かう。途中、自称・世界風俗研究家、実は産業スパイの小畑(佐原健二)も一行に加わる。

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セルジオ島に到着した一行は早速大洞窟の調査にのり出したが、海からイカの怪獣ゲゾラが出現。駐在員の横山(当銀長太郎)を襲ったゲゾラは島の青年・リコ(斉藤宜丈)も狙うが、コウモリの群れが現れると何故か海中へ逃げていった。

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一行は記憶喪失となったリコを連れて彼の恋人のサキ(小林夕岐子)とともに島民の部落へ移動。

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翌日、近海を調査していた工藤と宮博士は海中でヘリオスを発見。そこへゲゾラが出現して二人を襲撃するが、イルカの群れが近づくとゲゾラは島へ上陸して部落を襲う。

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工藤らは島民と協力してガソリンと銃でゲゾラを攻撃。ゲゾラは全身を焼かれて死亡。

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その夜、今度はカニの怪物ガニメが出現。工藤たちは戦時中に日本軍が残した弾薬庫もろともガニメを爆破するが、ガニメの体から動き出た宇宙生物は小畑の体内に侵入する。

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記憶を取り戻したリコの話と、海中調査の時にはゲゾラがイルカを嫌ったことから、宮博士は宇宙生物の弱点が超音波であると判断して洞窟にコウモリを探しに出かける。

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コウモリを探し回る工藤とアヤ子の前にカメの怪物カメーバが出現するが、二人が咄嗟に逃げ込んだ洞窟でコウモリを発見。一同はコウモリが逃げないように洞窟にふたを付ける。

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宇宙生物に体を乗っ取られてしまった小畑が洞窟内のコウモリに火を放とうとする。だがアヤ子の必死の説得が小畑の人間としての心を動かしコウモリを外へ放った。

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ガニメとカメーバはコウモリの超音波で発狂し同士討ちを始める。二匹は火山のふもとで死闘を演じたが、やがてやがてもつれ合いながら火口へと転落。そして小畑も体内の宇宙生物を道連れに自ら火口へ身を投げた。

これも映画館で見たな。例によって内容は忘れたけど島民が踊るシーンだけ覚えてた(踊りの音楽が「キングコング対ゴジラ」と同じ)。 子供向けだった前年の「オール怪獣大進撃」から一転して本格的な怪獣映画になっています。ゴジラが出ないことや予算の掛かる都市破壊を避けて南海の孤島を舞台としたことで地味な印象ですけど、久保明、佐原健二、土屋嘉男の常連トリオにアンドロイド01の小林夕岐子や高橋厚子が出演して花を添え、新怪獣のゲゾラ、ガニメ、カメーバはそれぞれ造形で人間が入っている感を上手く処理し、黄金期を支えた特撮スタッフが最後の意地を見せた作品です。
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ゴジラ・ミニラ・ガバラ オール怪獣大進撃

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1969年/東宝/本多猪四郎監督
出演/矢崎知紀、佐原健二、中真千子、天本英世、堺左千夫、鈴木和夫、田島義文、ほか

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両親(佐原健二、中真千子)が共働きで鍵っ子の一郎(矢崎知紀)は気が弱く、ガキ大将のガバラにいつもいじめられていた。

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一郎の面倒は近所に暮らすおもちゃコンサルタントの南(天本英世)が見てくれている。

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夢の中で一郎は怪獣島に行き、ミニラと仲良くなる。

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怪獣島にはガキ大将と同じ名前のガバラと言う怪獣いた。

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弱虫のミニラはいつもガバラにいじめられていた。

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ミニラはゴジラとともに特訓に励む。

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そしてゴジラの助力も得たミニラは遂にガバラを撃退する。

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その頃、5000万円を強奪した2人組の強盗(堺左千夫、鈴木和夫)が近所に潜んでいて、一郎は人質にされてしまう。

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だがミニラに激励された一郎は強盗に闘いを挑むことを決意。

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一郎の活躍で無事強盗は逮捕される。

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翌日、またガキ大将のガバラが因縁を吹っかけて来るが、一郎は逃げずに立ち向かって見事に撃退。

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一郎はもう弱虫ではなかった!

これ当時映画館で見ました。併映が「コント55号 宇宙大冒険」と「巨人の星 行け行け飛雄馬」か。何となく覚えているような、いないような。ただ、
ゴ、ゴ、ゴジラは放射能~
ミ、ミ、ミニラもポーッポーッポ~
と言うフレーズだけ頭に残っていて、ずっと何の歌だかわからなかったのですがこの主題歌だったのね。
ゴジラ映画史上で言えば第1回「東宝チャンピオンまつり」で公開された子供向けの低予算映画あり、ここからゴジラの堕落が始まったことになっています。勿論当時はそんなこと知る由もなかったので、大きなスクリーンで怪獣を見られたことだけで多分満足したのでしょうが、さすがに今見るのはかなりキツイものがあります。
まず特撮は新怪獣ガバラとの絡み以外全て過去作からの流用。そのためシーン毎にゴジラの顔が違います。
しかも怪獣は全て気弱な少年の見た夢、妄想の存在でしかないのです。つまり「夢オチ」ってやつです。いくら子供騙しの映画とは言えこれは禁じ手でしょう。お蔭でガバラは映画の中にすら実在しない怪獣になってしまいました。
このあたり、怪獣映画を子供向けに転換することに対する東宝の思い切りの悪さが反映しています。つまり、ホントはやりたくないんだ、夢なんだから勘弁してよ、と言う大人の言い訳です。でも何事によらず中途半端が一番いけない。開き直って子供向けに徹底した大映のガメラシリーズの方が遥かに優れています。
ストーリーも、いじめられっ子が夢で見たミニラに勇気づけられて強盗といじめっ子に立ち向かう内容はお粗末過ぎて児童映画としても評価できるものではなく、特撮と言う冠がなければ誰にも見向きもされないでしょう。唯一の見所は珍しく普通のやさしいおじさんを演じた天本英世の好演ぐらいです。
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地球攻撃命令 ゴジラ対ガイガン

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1972年、東宝
監督/福田純、特技監督/中野昭慶
出演/石川博、梅田智子、菱見百合子、高島稔、藤田漸、西沢利明、村井国夫、ほか

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売れない漫画家の小高源吾(石川博)は、マネージャーの友江トモ子(菱見百合子)が取ってきた世界子供ランドの怪獣デザインの仕事に就きます。
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「ゴジラタワー」の内部にある子供ランドは胡散臭い事務局長(西沢利明)と少年のような会長(高島漸)が運営している妙な組織でした。
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そんな折、源吾はマチ子(梅田智子)とヒッピーの正作(高島稔)と知り合います。子供ランドで働いていたマチ子の兄(村井国夫)が行方不明になってしまったそうです。
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マチ子が子供ランドから持ち出したテープを再生すると、その電子音に怪獣島のゴジラが反応。舎弟のアンギラスを偵察に行かせます。
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しかし事務局長たちにテープを奪い返されてしまいます。彼らは地球征服を狙うM宇宙ハンター星雲人でした。
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テープの電子音は宇宙怪獣キングギドラとガイガンを呼び寄せる電波でした。
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東京を破壊するキングギドラとガイガン。自衛隊の応戦シーンやキングギドラの破壊シーンは殆ど過去フィルムの使い回し。ガイガンもアップ多様で新撮シーンを極力減らし製作費を抑えています。ちなみに伊福部昭の音楽も使い回しなので映像と噛み合っていません。
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アンギラスの報告を受けたゴジラがやって来ます。
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しかしゴジラ塔からレーザー光線を浴びて苦戦。
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一方、源吾たちは漫画でM宇宙ハンター星雲人を幻惑してゴジラ塔を爆破。
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M宇宙ハンター星雲人の正体はゴキブリでした。
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復活したゴジラは同士討ちを誘いガイガンに放射能火炎を連続放射。
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更にキングギドラの首を締め上げアンギラスの背面アタックでサンドイッチ。
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ほうほうの体で逃げ出すキングギドラとガイガン。
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ゴジラとアンギラスはトモ子やマチ子たちに見送られ石川進の歌う「ゴジラマーチ」をBGMに去って行きます。

行くぞどこでも 平和のためだ
広い世界を かけめぐり
目指すは悪い 怪獣だ
でっかいからだに かわいい目玉
あすもたたかう ぼくらのゴジラ
ガンバレガンバレ ぼくらのゴジラ
ガンバレガンバレ ぼくらのゴジラ

怪獣ブームでテレビ特撮が隆盛を極める一方で元祖であるゴジラ映画はジリ貧の一途を辿っていました。後発のガメラは何食わぬ顔で「子供の味方」にシフトして人気を博しましたが、怪獣王たるゴジラにそんなみっともない真似はできなかったのか、善悪どっちつかずの状態が暫く続きます。しかし背に腹は代えられなくなったのか、遂にこの作品から正式に善玉再デビューです。
当時映画館で見ましたけど、ガメラをマネてエンディングにヘンな主題歌を付けたりして、必死にゴジラを親しみやすい「正義の怪獣」にしたがっていること、そして子供心にもそれがかなり不自然なことはわかりました。だって怪獣が正義の味方って、どう考えたってヘンでしょう。
ちなみにガメラの場合は「正義の怪獣」ではなく、あくまで「子供の味方」、つまり劇場へ足を運んでいる子供たちの味方であり仲間であると言う位置づけです。子供の声援に力を得て戦うガメラは観客席のちびっこ(死語)が感情移入し易い存在でした。
それに比べてゴジラには、コワイおじさんが急に作り笑いで近づいて来たような違和感があります。映画の作り方も子供向けのように見えて必ずしもそうなっていません。始まってからお目当ての怪獣バトルまで、まあ長いこと。ドラマ優先の作り方は大人向けの映画と同じなんですね。主人公がその特技を買われて侵略者の運営する団体に採用される導入部は「怪獣大戦争」の焼き直しです(脚本はどっちも関沢新一だし)。ただし「怪獣大戦争」ではそれが侵略者攻略の伏線だったのに対して、この映画の場合は「漫画で侵略者をやっつける」と言うふざけたオチ。子供を舐めているとしか言い様がなく、それに比べたらゴジラとアンギラスが吹き出しで会話するお遊びぐらいはまだ許せる範囲です。
メタリックで鋭角的なフォルムが斬新な新怪獣ガイガンはどう見てもゴジラより強そうです。ガイガンに大苦戦した印象を持っていましたが今見返すとゴジラとガイガンとの絡みはそれほどなく、大部分はキングギドラが相手、それも大半は過去のフィルムを使い回しですね。当時はあのケバイおねーちゃんがアンヌ隊員だとは気が付きませんでした(ちなみにヒッピーの男は鈴木ヒロミツだとずっと思い込んでいました)。
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大映特撮紳士録

「ガメラ」「大魔神」…と言えば、われらが大映が生んだ日本を代表する特撮映画。ところが悲しいかな大映が消滅してしまったせいなのか、東宝や円谷プロ、或いは東映ヒーロー物の出演者たちがいまだにもてはやされているのに比べると、大映の特撮俳優さんたちは脚光が浴びることが少ないように思います。メディアにインタビューが載ることもあまりないし、往年の関係者を招いて大々的にイベントが催されると言う話もないのは大映ファンとして誠に憂憤に堪えません。
そこでささやかですが、大映特撮を彩った俳優さんたちを小特集してみたいと思います。 基本的には複数の特撮作品に出演している常連俳優さんを中心に、1作のみでもインパクトの強かった俳優さんも取り上げることにします。
まずトップバッターはこの方。

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本郷功次郎
「大怪獣決闘ガメラ対バルゴン」(1966年)「大怪獣空中戦ガメラ対ギャオス」(1967年)「ガメラ対宇宙怪獣バイラス」(1968年)のガメラシリーズ3作に主演。更に「大魔神怒る」(66年)と「東海道お化け道中」(69年)にも主演した大映特撮を代表するスター。 役柄は直情的で正義感の強い青年役が多く、東宝で言えば佐原健二に久保明を足して更に線を太くしたような感じでしょうか。ただ大映特撮の場合、人間側の主役は物語上の役割が小さいので、イマイチ印象が薄くなってしまう感は否めません。

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北原義郎
「大怪獣ガメラ」(65年)で主人公の少年の父親役、「ガメラ対バルゴン」「ガメラ対ギャオス」では博士役、「ガメラ対バイラス」で再び父親役とガメラシリーズ4作に出演。それ以前には「透明人間と蝿男」(57年)でも主役の刑事を演じるなど、大映特撮を象徴する俳優の一人。 特にその秀でた額と重々しい口調を生かした博士役では、「ギャオスは強いて言えば怪獣類でしょう」などと、わかり切ったことをもっともらしく語っていた姿が印象的です。言わば"大映の平田昭彦"と言ったポジションですが、ただ大映の怪獣映画では科学者の役割は説明役に過ぎないので、やはり役柄のインパクトが弱い傾向があります。

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船越英二
大映特撮の博士役としてもう一人忘れてはならないのがこの方。ガメラ第1作「大怪獣ガメラ」と第5作「ガメラ対大悪獣ギロン」(69年)で博士役を演じました。東宝で言えば志村喬か。大映現代劇を代表する名優の一人であり、後年はテレビドラマの名脇役としても活躍したことは言うまでもありません。

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夏木章
「ガメラ対バルゴン」「ガメラ対ギャオス」「ガメラ対バイラス」「ガメラ対ギロン」「ガメラ対大魔獣ジャイガー」(70年)、そして「ガメラ対深海怪獣ジグラ」(71年)と、1作目を除きガメラシリーズ6作に出演した常連俳優ナンバー1。役柄も主人公(本郷さん)の兄、自衛隊司令官、新聞記者、博士など多彩。いずれも重要な役柄を演じた特撮脇役の第一人者と言っていいでしょう。

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藤山浩二
この方もガメラの常連俳優。「大怪獣ガメラ」では主人公の少年を助けるコンビーナートの職員、「ガメラ対バルゴン」では冷酷非情な極悪人、「ガメラ対バイラス」ではバイラスにあっさり降伏する自衛隊司令官、「ガメラ対ジグラ」では優しい父親(しかも外国人の役)。更に「大魔神怒る」でも悪役。 悪玉から善玉まで、侍から外国人役まで何でもござれのバイプレーヤーとして物語を盛り上げてくれました。

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高田宗彦
「大怪獣ガメラ」「ガメラ対ギャオス」「ガメラ対バイラス」「ガメラ対ジャイガー」の4本で外人役を演じていますが、この方も実はハーフの日本人。ちなみに娘は女優の松本留美さん。

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北城寿太郎
「大怪獣ガメラ」で栄えある大映自衛隊初代司令長官を演じました。言わば大映の田崎潤…と言いたいところですが、残念ながらそれほどのインパクトも知名度もありません。ほかにもガメラには「ガメラ対バルゴン」「ガメラ対ギャオス」「ガメラ対ジャイガー」と計4作出演し、「大魔神怒る」では悪役も演じました。

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三夏紳
大映当時の名前は三夏伸さん。「大怪獣ガメラ」「ガメラ対バルゴン」「ガメラ対ギャオス」「ガメラ対ジャイガー」「ガメラ対ジグラ」の5本に出演。特に「対ギャオス」では、主人公の少年を見捨ててギャオスに食われてしまう新聞記者役を演じ、子供たちに「因果応報」と言う言葉を身をもって教えてくれました。

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森矢雄二
東宝特撮のアナウンサー役と言えば、池谷三郎さんが有名です。名前は知らなくてもその声を聞いて顔を見れば「ああ、あのひと」と思い出す人は多いはずです。一方、我らが大映の誇るアナウンサー役はこの人…って言っても「誰それ?」状態なのが悲しい^^;1作目の「大怪獣ガメラ」を始め、ガメラシリーズの大半でアナウンサー役をやってるんですけどねえ…しかし、この頼りなげな顔と弱弱しい喋りでは、本職のアナウンサーだった池谷さんの足元にも及ばないのは、致し方ありません。

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井上大吾
顔を見ても誰も知らない…と言えばこの方も。「大怪獣ガメラ」「ガメラ対ギャオス」「ガメラ対ジャイガー」「ガメラ対ジグラ」とガメラシリーズ4作出ている常連俳優なんですけどね。。しかも全て役柄が「自衛隊副官」とか「小隊長」って…。そんなに「副官顔」してますかね?

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大村崑
「嬉しいとメガネが落ちる」崑ちゃん。「ガメラ対ギロン」で子供に理解のある駐在さん、「ガメラ対ジャイガー」では頑固だが優しいお父さん。いずれも子供の味方をしてくれる役柄を演じてくれた崑ちゃんは、映画を見ているちびっ子たちにとっても「もうひとりのガメラ」のような存在でした。

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速水亮
ご存知、仮面ライダーX。大映時代の芸名は炎三四郎さんでした。尤も、そのことにご本人はあまり触れられたくないみたいだし、大映特撮への出演も「ガメラ対ジャイガー」1作だけなので「大映の特撮俳優」とは言えないかもしれませんが、「ガメラ」出演歴のある「ライダー」主役俳優は珍しいのではないかと思い、取り上げてみた次第。

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ちなみに「ガメラ」出演歴のあるウルトラ主役俳優には「タロウ」の篠田三郎さん(「ガメラ対バイラス」に出演)がいます。

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平泉成(当時・平泉征)
今では渋い名脇役として知られる平泉さんも大映出身。「ガメラ対ジャイガー」「大魔神怒る」に出演しています。

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蛍雪太朗(左)、丸井太郎(右)
「ガメラ対ギャオス」で本郷功次郎さん扮する主人公の部下を演じた凸凹コンビ。 丸井太郎さんは「大魔神怒る」でも本郷さんと再び共演。蛍雪太朗さんは「ガメラ対ジャイガー」にも端役で出演しています。ちなみに平成ガメラシリーズに出演していた蛍雪次朗さんは雪太朗さんのお弟子さんだそうです。

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笠原玲子
大映の特撮映画は東宝に比べても劣らないと自信をもって断言できるのですが、唯一、分が悪い分野が女優さんです。残念ながら特撮ではこれと言ったスターがいません。常連と言えるのも「ガメラ対ギャオス」「ガメラ対ギロン」「ガメラ対ジグラ」の3作に出演したこの笠原さんぐらい。しかも「対ギャオス」では清楚なお姉さん役だったのに「対ギロン」では一転してド派手なメイクと妙竹林なコスチュームの人食い宇宙人、「対ジグラ」ではチョイ役と、段々扱いが悪くなっているのが何とも。大映倒産後もしばらくテレビの時代劇などに出ておられましたが、これと言った活躍もなく消えちゃいましたね。

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八代順子
末期の大映が南美川洋子・渥美マリ・水木正子・津山由起子とともに「5人娘」として売り出したニューフェースの1人で、特撮には「ガメラ対バイラス」「ガメラ対ジャイガー」の2作に出演。 尤も肝心の「5人娘」のほうは、渥美マリさん(「ガメラ対バイラス」にも出演)がセクシー女優として一時売れた以外はぱっとせず終わってしまいましたが、八代さんはこのガメラ2作、そして後にテレビでもウルトラシリーズやライダーシリーズなどに度々ゲスト出演していたことで、特撮ファンの記憶には残る存在でした。
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左から八重垣路子本郷功次郎渥美マリ八代順子(「ガメラ対バイラス」より)

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高田美和
「大魔神」(66年)と「妖怪百物語」(67年)の2作に出演。とは言え時代劇なので、あまり特撮女優と言うイメージはないのですが、大魔神シリーズと妖怪シリーズのそれぞれ1作目を飾ったヒロインと言うことでご登場を願った次第。ちなみに美和さん、当時まだ10代。それでいてこの色気。さすが後の軽井沢夫人^^;

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藤村志保
出演作は「大魔神怒る」だけなので特撮女優扱いには問題があるかもしれませんが、1作ながらインパクトの強い役柄だったと言うことで、お許しを請うことにします。 大映時代の志保さんと言うと、何となく時代劇のお姫様と言うイメージを持たれることが多いようですが、実はお姫様役と言うのは殆どやってなくて、この「大魔神怒る」ぐらい。しかも磔で火あぶりの刑にされそうになる役で、そのシーンで三隅研次監督はホントに火をつけたと言う逸話もあります。

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橋本力
その「大魔神怒る」に出演していたこの方。さて誰でしょう? この眼力。ハイ、もうおわかりですね。 この中の人です。
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そのひと睨みで昭和のちびっ子たちを震え上がらせた大魔神のスーツアクター。日本映画史に残る特撮俳優と言っても過言ではないでしょう。



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フランケンシュタイン対地底怪獣バラゴン

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1965年/東宝/本多猪四郎監督
出演/高島忠夫、水野久美、ニック・アダムス、土屋嘉男、志村喬、田崎潤、藤田進、佐原健二、沢井桂子 ほか
物語。第二次大戦末期、ドイツからフランケンシュタインの心臓が広島に持ち込まれるが、原爆で行方不明になる。十数年後、広島の町で飼い犬やウサギを殺して食べている浮浪児が発見され国際放射線医学研究所の戸上季子(水野久美)とボーエン博士(ニック・アダムス)によって保護される。浮浪児はフランケンシュタインの心臓が人間の形に成長したものだった。やがて急速に巨大化したフランケンシュタインは研究所を脱走。一方その頃、秋田の油田に地底怪獣が出現する・・・。

一応ジャンルとしては怪獣映画ってことになるんでしょうが、怪獣(バラゴン)は事実上付けたりのようなものだし自衛隊も殆ど登場しません。むしろどっちかって言うと「電送人間」とか「美女と液体人間」的なノリの特撮ホラー物の方に近いので、怪獣好きにとっては中途半端でちょっと退屈な作品。怖さ、不気味さと言う点でもなまじフランケンシュタインが人間的な面を残している分だけ姉妹作の「サンダ対ガイラ」には及ばないです。
可哀想なフランケンちゃんが人間なのか怪物なのか、それとも研究材料なのか、と言う問題が十分に描かれているかと言うとそうでもなく、特にヒューマニスムを代表するはずの水野久美が意外とドライで素っ気無かったりするので、どうも口で言うほどフランケンのことを案じているようには感じられません。
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