ロドルフ殿下とコーダー伯爵


長い間、もう一度見たいと思っていたCMの動画を発見しました。
0:30からの「ネスカフェ・プレジデント」のCM

まず現れる外国の古城。
次に現れるのは、その森の小径で散歩を楽しむ、どこか気品と威厳ありげな中年のヨーロッパ人の夫妻。
更に次のシーンでは、悠然と朝のコーヒーを口に運びます。
いったい誰なのかと思って見てると、ナレーション。

「マクベスの家系を継ぐコーダー伯爵」!

ま、まくべすのかけいをつぐ、こーだーはくしゃく!?
このCMを初めて見た当時(80年代前半)、その怪しげな素性を聞いて思わず「ほんとかよ!?」とテレビに向かって叫んでしまいました。
だってシェイクスピアの戯曲の通りならマクベスは子孫を残さず死んだはずです。してみると、このおっさんはよくいる自称子孫か、さもなくば俳優を使ったヤラセCMなんじゃないかと、半信半疑でした。
でも後に知ったところでは、どうやら本物だったようです。
直系の子孫は勿論いませんけど、「マクベス」家の系譜を引き継いだ子孫がいることは事実で、だから「家系を継ぐ」という表現は正しかったわけです。ニセモノじゃないかと疑ったりして、コーダー伯爵には長年の非礼をお詫びしたい気持ちです^^;

これとは別に、やはり同じパターンでヨーロッパの貴族が登場する、もうひとつのCMもありました。そちらに出演したのは「ロドルフ殿下」なる人物でした。
宮殿のような豪邸の荘厳な部屋で、豪華な机に向かって何やら執務をしている老紳士。すなわちロドルフ殿下が、やがて執事の運んできたコーヒーを飲む…、と言うCMで、肩書きは確か「ベルギー王家」。なんと伯爵の更に上を行く、王家と言うふれこみでした。
しかし、実はこの「殿下」の素性のほうが、もっと怪しいと思っていました。
王室の一員ともあろう者がCMにホイホイと出演するところが胡散臭いです。なので、ホントはせえぜえ貧乏貴族の子孫程度だったんじゃないかとか、或いは、これこそまさに俳優のヤラセだったんじゃないのか、と。
調べてみると、ベルギーの貴族ではあることは確かのようですが、でも現在のベルギー王家とは全然無関係。過去を遡っても別に「王家」だったわけではなさそうですし、やはり「ベルギー王家」はハッタリだったようです。なので、ロドルフ殿下には謝りません^^;
まあ、どっちにしろ、インスタントコーヒーを美味そうに飲んでいるような貴族じゃ、たかがしれてますね。
残念ながらロドルフ殿下のCMの動画は発見できませんでしたが、画像が置いてあるページがあったのでリンクを貼らしてもらいます。
http://www37.tok2.com/home/shinyakun/cm-nomimono/coffee/coffee.html


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雨と子犬

Youtubeで見つけました。
 
http://jp.youtube.com/watch?v=Fp43fjmwGkA

夕暮れの雨の街をさまよい歩く子犬の姿が可愛くも物哀しかったこのCM。
1981年に放送されていたサントリー「トリス」のCMです。もう26年も前なんですね。
尤も何のCMだったか肝心の商品を忘れてしまっていましたが、お寺の鐘の音や瓦葺きの街並み・・・京都を舞台にしっとりと、情感豊かに描かれた深く心に残るCMでした。
後で、撮影者が溝口健二や黒澤明の「羅生門」を撮った往年の名映画カメラマン宮川一夫だったと知ってナルホドと納得。この頃のCMはそれ自体がひとつの作品になっている印象の強いものが多かったですね。ちなみに「ダディダディダディダ~」と言う切ないBGMは菅原進(ビリーバンバンの弟さん)でした。


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