0課の女 赤い手錠

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1974年/東映/野田幸男監督
出演/杉本美樹、丹波哲郎、郷鍈治、三原葉子、荒木一郎、遠藤征慈、小原秀明、菅原直行、戸浦六宏、岸ひろみ、室田日出男 ほか
物語。刑務所を出たばかりの仲原(郷鍈治)とその仲間達(荒木一郎、遠藤征慈、小原秀明、菅原直行)は海岸でアベックを襲い、男を殺して娘を強姦。更に娘が次期総理大臣候補・南雲(丹波哲郎)の娘・杏子(岸ひろみ)と知った仲原は身代金三千万円を要求する。友人エミー殺しの犯人を殺した罪で留置所に入れられていた0課の女刑事・零(杉本美樹)は杏子を無事連れ戻すことを条件に釈放され…。

池玲子と東映ポルノの人気を二分した杉本美樹の主演代表作。今でも根強いファンがいるそうなんですけど、テレビ時代劇「長崎犯科帳」のレギュラーお文役でしか知らなかった私には、映画ではいつも裸にひん剥かれて酷い目に合っている姿がちょっと可哀想。ファンは逆なんだろうけどね。
この作品も初っ端から全裸で変態外交官を撃ち殺すシーンから始まり、刑事の身分を隠して誘拐犯のアジトに潜入した時には柱に縛られてリンチされた挙句に輪姦されるハードなシーンが展開します。尤もその後は何をするでもなくただ捕まっているだけなので、主役なのに土壇場まであまり目立ちません。もしこの役が梶芽衣子さんだったら何もしなくても存在感で目立ちまくり、黙っていてもその鋭い眼力で語りまくり…だったでしょうが、残念ながら美樹ちゃんは地味な上にちょっとバカっぽい顔立ちなので最後まで何を考えているのかいないのかさっぱり分りません。しかも共演者が存在感ありまくりの面子揃いなので、尚更。
本当に狂っているんじゃないかと思せるギラギラした殺気をみなぎらせる誘拐犯リーダー役の郷鍈治、配役表見なければ誰なんだか分からないサングラスと髭面姿が印象的な荒木一郎。見る影もなくブヨブヨになった往年のセクシー女優三原葉子は、その割りに形崩れしていない乳房を誇示するかのように、浴槽で殺されているシーンでは顔と二つのおっぱいだけ血の海にぷっくり浮かべている姿が笑わせます。
方や、政治生命のためなら娘の命も見捨てる丹波哲郎、ゾンビのようになりながら職務遂行に執念を見せる刑事の室田日出男は権力の非情さと冷酷さを体現。犯罪者と警察権力の攻防がエスカレートし、これでもかこれでもかとえげつないバイオレンスを展開します。しかしその割りにストーリーは支離滅裂になっておらず、プロットに一本芯が通っているのでサスペンス映画としても鑑賞に耐えます。
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関連タグ: 東映
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逆襲!殺人拳

1973年/東映/ 小沢茂弘監督
出演/千葉真一、和田浩治、池玲子、志穂美悦子、北村英三、汐路章、キャシー、遠藤太津朗、村上冬樹、山城新伍、鈴木正文 ほか
物語。剣琢磨(千葉真一)は財界の黒幕大和田青巌(北村英三)の依頼で警官隊に包囲されていた大和田の弟・剛(汐路章)を助け出す。大和田の本当の狙いは剛が手に入れた東光化学の内情を暴露するカセット・テープだった。礼金にニセ札を掴まされて激怒した琢磨はテープを奪う。大和田の妹・亜矢(池玲子)は色仕掛けで琢磨からテープを取り戻そうとするが失敗する。そんな時、悪徳検事の国頭武良(和田浩治)が出現。剣を叩き伏せてテープを奪う…。

殺人拳シリーズは3作目にしてただの平凡な娯楽アクション映画になってしまいました。かつては狂った野獣のようだった千葉ちゃん演じる主人公からすっかり毒が消えた上に、多羅尾伴内張りの変装の名人と言う特徴が加わる始末。クラブで女の子と踊ったりするのも、1作目からは考えられない姿です。
対する敵役が和田浩治と言うのも空手映画らしさから程遠くしています。どう見たって格闘家って柄じゃないし、所々スタント使ってるのが見え見え。
物語はテープを巡る三つ巴の争奪戦。「女必殺拳」で主演デビューを飾ったばかりだった志穂美の悦っちゃんなんかも途中でちょっと絡んで来ますが、師匠千葉ちゃんと張り合うのはまだ顔じゃないとばかりにすぐ退場。悪女役の池玲子は頑張っていましたが、主役を張っていた女番長映画の時代からすると少しおとなし目の印象です。


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関連タグ: 千葉真一 東映

華麗なる追跡

1975年/東映/鈴木則文監督
出演/志穂美悦子、マッハ文珠、田中久子、円山理映子、沼田曜一、石橋雅史、天津敏、山本昌平、由利徹、渡辺文雄、郷鍈治 ほか
物語。レーサーの矢代忍(志穂美悦子)は麻薬密輸の罪を着せられて殺された父(浜田寅彦)の冤罪を晴らすためTESO(東南アジア特別調査機関)に所属していた。忍は父が入っていた刑務所の元看守だったヘンリー中谷(山本昌平)を追っていたが、中谷は尾野沢(石橋雅史)と本屋敷(沼田曜一)の手下に殺害された。尾野沢と本屋敷は忍の父殺した仲間であり、現在は国会議員の猪俣(天津敏)の懐刀となっていた…

タイトルからして、てっきりルパン三世みたいなお洒落なコメディアクションかと思っていました。スキャットに乗って始まるイントロシーンではレーサーの悦っちゃんが颯爽とサーキットで優勝し、カメラ目線で微笑みかけるし。でもこれは東宝じゃなくて東映映画です。従ってそんな甘い話を期待するのが間違ってます。
一応途中まではコメディアクションっぽいノリもあります。悦ちゃんが変装テクニックで「ある時はさすらいの女ギャンブラー、ある時はダンディな青年紳士、またある時はお茶汲みの老婆、更には黒衣の修道女、そして白髪のせむし女」に七色の変身を見せ、当時現役女子プロレスラーだったマッハ文珠なんかとも共闘。尤も変装は多羅尾伴内張りだし、マッハ文珠もちょっとドン臭いのでお世辞にも「華麗」とは言い難いのですが。
しかし中盤は一気にエログロモード全開。悦っちゃんの仲間の姉妹が敵に捕縛され、妹は兄の目の前で熊の着ぐるみ姿の敵のボス天津敏に陵辱されます。その後で兄は殺されて逆さ吊りにされ、妹も西洋の甲冑に裸で閉じ込められた上に惨殺。更に悦ちゃんの高校時代のバレーボール仲間はシャブ漬けされ、奴隷として飼育された挙句に目玉に針を刺されて殺されるという、はっきり言って吐き気催すような残酷な展開が生々しく続きます。
後半は敵のアジトに乗り込んだ悦っちゃんが天津敏、石橋雅史と採石場で仮面ライダー張りの安っぽいアクション。悦っちゃんにライダーキックで倒された石橋雅史が爆死するところもまるでショッカーの怪人です。クライマックスで悦っちゃんがロープウェイにぶら下がった決死のスタントアクションはそれなりにハラハラしますが、最後まで華麗さの欠片もないまま終了。結局いつもながら悪趣味が定番の70年代東映B級映画。普段は狂人モードの多い郷鍈治が今回は正義の人という意外な役柄が少し楽しめる程度です。


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不良姐御伝 猪の鹿お蝶

1973年/東映/鈴木則文監督
出演/池玲子、クリスチーナ・リンドバーク、成瀬正孝、河津清三郎、名和宏、三原葉子、遠藤辰雄、大泉滉、殿山泰司、根岸明美 ほか
物語。幼い頃刑事だった父(殿山泰司)を殺されたお蝶(池玲子)は今際に父が掴んだ猪鹿蝶の花札を手掛かりに仇の3人を探していた。政界の黒幕黒川(河津清三郎)の命を狙って失敗した修之助(成瀬正孝)を偶然助けたお蝶は、目差す仇の内2人が黒川と岩倉土建の社長岩倉(名和宏)であると知る…

父を殺された明治の女博徒の復讐談で、同じ年に公開された梶芽衣子主演の「修羅雪姫」(東宝系)に雰囲気は似ています。違うのはこちらは東映ポルノなのでエロシーンが多いこと。入浴中に襲われたお蝶がスッポンポンで雪の中を立ち回るシーンでは、見えそうで見えないカメラワークが絶妙。あとは捕まったお蝶が裸で縛られてリンチされる定番のシーンとか、クリスチーナのレズシーンとか。
クリスチーナはスウェーデンのポルノ女優で、小顔・ロリ顔。鹿鳴館風のドレス姿がまさにお人形さんのようです。後年悪役になった成瀬正孝が線の細い二枚目を演じています。


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女必殺拳

1974年/東映/山口和彦監督
出演/志穂美悦子、千葉真一、宮内洋、早川絵美、大堀早苗、山本麟一、石橋雅史、天津敏、山本昌平、近藤宏、内田朝雄 ほか
物語。紅竜(志穂美悦子)は香港人と日本人のハーフ。兄・万青(宮内洋)は香港警察のGメンで麻薬取引疑惑のある日本企業の捜査中だったが三ヵ月前失踪した。紅竜は香港警察の依頼で兄探しのため来日。女拳法使い・早川絵美(早川絵美)と拳法の達人・響征一(千葉真一)の協力を得て麻薬組織に潜入するが、行く手には麻薬組織が雇った世界中の格闘家たちが待ち構えていた・・・

ストーリーは単純です。つまり行方不明の肉親を捜す主人公が敵の組織に乗り込んで、様々な相手と対決すると言う、この手のアクション映画によくある話です。しかし日本初の美人アクション女優志穂美悦子の初主演作として歴史的意義のある作品です。従って見所は悦っちゃんの華麗にして初々しいアクションと演技に尽きるわけですが、迎え撃つ敵の顔触れもなかなかなもの。山本麟一、石橋雅史、天津敏と言う「殺人拳」メンバーに山本昌平を加わえた悪役オールスターが悦っちゃんの初主演に華を添えているし、彼等扮する敵組織の格闘家たちが、まるでショッカーの怪人ノリなのは笑えます。と言うより仮面ライダーのような特撮ヒーロー物自体がこの手のアクション映画の構造を模しているんですけどね。
もともとこの映画は香港の女優を招いて製作する計画が頓挫したため新人同様の志穂美悦子を異例の抜擢をして撮られたもの。従ってネームバリューを補うためか保護者の千葉ちゃんが助っ人で出演し、場合によっては主役を差し置いて目立ちまくっています。


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