ルパン三世 念力珍作戦

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1974年/国際放映製作・東宝配給/坪島孝監督
出演/目黒祐樹(ルパン三世)、田中邦衛(次元大介)、江崎英子(峰不二子)、伊東四朗(銭形警部)、人見明、江幡高志、藤村有弘、安西マリア、天本英世、前川清ほか
物語。ルパン三世は囚人護送車で連行中の美女・峰不二子に一目惚れして刑務所から助け出した。だが奪った宝石を不二子に横取りされてしまう。その後殺し屋に狙われ続けて疲れたルパンは、自ら警察に出向いて刑務所で休息することに。一方、暗黒街のボスが盗み出した古代の土偶を不二子は横取りしようとするが、逆に捕われてしまった。不二子の危機の知ったルパンは、早速脱獄して救出に向かうが…。

なんと、アニメ版「ルパン三世」の新シリーズ(「峰不二子という女」)が始まりました。かねがね、深夜枠で大人向けに特化したルパンをやればいいのに思っていたのですが、まさかほんとうにやるとは。
初回を見た限りではやや期待はずれ。個人的にはああ言う駆け出しの小娘然とした不二子に全然興味が持てません。でも近年のテレビSPよりは面白そうなので、「ルパンvs複製人間」あたりのテイストが好きな人だったら受け入れられるでしょう。

たまたまアニメの新シリーズがあったので割り込んでしまいましたが、今回の本来のお題は1974年の実写版。
アニメ第1シリーズが大コケし再放送でまだ人気に火が付いていなかった時期なので直接の関係はないでしょう。ルパン三世が国民的人気者になった後でも実写版はキワモノ扱いで見向きもされず、テレビで日曜日の午後に1回放送されたぐらいだったと思います。しかし何はともあれ栄えある最初の、そして今のところ唯一の「ルパン三世役者」の称号を手にしたのが目黒祐樹であると事実は消えません。
所詮誰が演じても実写に違和感は拭えないので割り切って見るしかないのですが、その限りではバタ臭い顔立ちで軽くてキザな目黒祐樹はいい線行っています。原作ともアニメとも違うお坊ちゃん的な遊び人、気ままな自由人に設定したのも正解で、独自のルパン像を確立しています。
江崎英子の不二子はありふれた"水商売顔"なのが昔はイマイチに感じていましたが、今はかえってこの手のタイプが少ないせいか結構色っぽいし、薄情そうなところもOK。
田中邦衛は喋ると青大将になってしまいますが、黙っている分には渋くて十分次元に見えます。早撃ち0.3秒の使い手であることもちゃんと描写されていますが、ただルパンの相棒ではなく世話焼きのおじさんみたいな設定が残念。
伊東四朗の銭形はミスキャスト。ちょっとふざけすぎ。でもここまで徹底していると清々しいかも。
とまあ、キャスティングは案外悪くないんですが、脚本と演出がぐだぐだで面白くないのが致命的。ただひたすら小ネタのくだらないギャグだけを並べただけなので、何やら4コマのコント漫画を連続して読まされているような感覚でうんざり。同じコメディでやるにしても、せめてもう少し一貫したストーリーが欲しかったです。全体のノリも一時代前の東宝喜劇のようなぬるい雰囲気だし、やりようによっちゃもっと面白くなった素材だったのにもったいないです。

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ルパン三世 生きていた魔術師

2002年/日本テレビ
声の出演/栗田貫一(ルパン三世)、小林清志(次元大介)、井上真樹夫(石川五ェ門)、増山江威子(峰不二子)、納谷悟朗(銭形警部)、野沢那智(パイカル)ほか
物語/ある大富豪の持つ「天球の水晶」を盗み出したルパンを銭形が執拗に追う。だがルパンは銭形がニセ者であることに気づいた。口から炎を吹きつける銭形。ルパンが逃げ去った後、銭形は宙に浮いて消えた。その後、地中海の街へ五ェ門の武道大会の様子を見るために赴いたルパンと次元の元へ不二子が現れ助けを求める。不二子はある男に追われていると言う。その男こそ、かつて魔術師と呼ばれた男・パイカルだった…ルパン三世アニメ化30周年記念作品。

これはまだ10年前の作品なのでブログの趣旨から外れますが一応関連作品と言うことで。
山田康雄さん亡き後のルパンには興味がなかったのでこういう作品があることも知りませんでしたが、旧ルパンの名作「魔術師と呼ばれた男」の続編と言うことで見てみました。が、、、これはヒドイ。
旧ルで死んだはずパイカルを再登場させること自体もナンセンスですが、天球の水晶とやらを集めて世界制服をたくらんでるパイカルだなんて、キャラクター破壊もいいとこ。野沢那智の口調も完全にキチ○イのキャラクターになっています。無論那智さんが悪いわけじゃなくてそういう演出をした監督のせいでしょう。オリジナルへのリスペクトのカケラも感じられません。よくこういう物を記念作品と銘打って出せましたね。
百歩譲って、同名の全く別のキャラクターと見なしても、ストーリーがくだらない、と言うより意味不明です。凄まじいまでのテンポの悪さ、やたらと勿体振った演出のせいで、一体何を描いてるのかすらもさっぱりわかりません。近年のアニメの水準を知らないんですけど、みんなこんなもんなんですかね?
追い討ちを掛けるのがエンディングで、不二子がバイクで疾走する旧ルのあれを再現してるんですが、曲がチャーリー・コーセイの歌ではなく「ルパン三世愛のテーマ」だなんてイメージぶち壊し。旧ルのファンに喧嘩売ってんでしょうか。


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ルパン三世(ルパンVS複製人間)

1978年/東京ムービー新社製作・東宝配給/吉川惣司監督
声の出演/山田康雄(ルパン三世)、小林清志(次元大介)、井上真樹夫(石川五右ェ門)、増山江威子(峰不二子)、納谷悟朗(銭形警部)、西村晃(マモー)、三波春夫(エジプト警察署長)、赤塚不二夫(大統領)、梶原一騎(書記長)ほか
物語。不二子の依頼でエジプトのピラミッドから「賢者の石」と呼ばれる石を盗み出したルパン。不二子にそれを依頼したのはマモーと名乗る謎の大富豪だったが、ルパンが偽物を渡したためマモーに狙われる…劇場版第1作。

昔テレビで一度見たはずですがあまりよく覚えていなかったので再見。割と旧ルパン初期のテイストに近いと言う評判なんですが… うーん、それほど面白くなかったです。
確かにルパンがあまりおちゃらけていない点なんかには好感持てるけど、お話がSFっぽいと言うより、SFそのものなことにまず興味が持てなくて、マモーがクローン技術によって1万年以上前から生きてきたとか、そのマモーと何故ルパンが対決しなければならないのかとか、基本的な部分からどうも入り込めませんでした。マモーとは何者なのか、宇宙人なのか?何故1万年以上も前にクローン人間を作る技術があったのか?と言う肝心なことが全くわからないままだし、その自称「神」とやらとの対決に勝ってしまうようなルパンの神格化にも付いていけません。あまりにも話の風呂敷を広げ過ぎですね。初の劇場版と言うことで、特別スケールのデカいことを描かなきゃいけないと気負い過ぎたんでしょうか。
不二子の過剰な「ルパン愛」にも違和感ありまくりで、当たり前ですけど面と向かって露骨に愛を表現するような不二子は旧ルの不二子じゃないし、新ルでもこんなじゃなかったよなあ?と。
またその不二子のことでルパンと次元、五ェ門が今更のように大喧嘩するのもかなり不思議です。なので、てっきり、まだ付き合って日が浅い頃って設定なのかと思ったら五ヱ門が「長い付き合いだった」って、どういうこっちゃねん。レギュラーメンバーのキャラクター性や距離感がイマイチ掴めなかったです。
絵柄は当時としてもちょっと古めかしい感じで、少なくとも東京ムービーの画調ではないですね。何か虫プロの「クレオパトラ」とか「千夜一夜物語」みたいな印象です。
声優さんでは、マモーの声をあてた西村晃さんはうまい役者さんだし個人的にも大好きな俳優さんですけど、映像で顔の売れている有名俳優さんを声優に使うと役より本人のイメージが先に出ちゃうのが難点。この場合も西村さんの演じているマモーじゃなくて、マモーを演じている西村さんの声としか聞こえなかったです。尤も、大部分の人が西村さんを知らない今となっちゃどうでもいいことかもしれませんが。
エンディングでルパン音頭(笑)を歌っている三波春夫は演技経験も豊富なだけあってさすがに台詞回しが様になっていましたが、ド素人の赤塚、梶原は完全な棒読み。ちなみに梶原の役柄「書記長」ってのは「ソ連共産党書記長」のことですが、一瞬何のことだろうと思ってしまったぐらい、ソ連も昔の話になってしまいました。


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ルパン三世 第15話「ルパンを捕まえてヨーロッパへ行こう」

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物語。警視総監(声・永井一郎)に呼ばれた銭形は、パリで開催される世界警察会議ヨーロッパ大会に出席するよう申し渡される。だがルパンが金満(塩見龍介)邸の黄金の胸像を盗み出すと犯行予告している最中だった。銭形はルパンを逮捕してらから警察会議へ出席すると警視総監に約束したが…。

まるでクイズ番組の宣伝文句みたいなサブタイトルですが、内容は4人揃ったルパン一家と銭形との、機知に富んだ攻防戦です。
シリーズの前半(~第12話)はルパンの行動が泥棒に限定されないせいもあって銭形が登場しない話も多かったのですが、後半では毎回登場します。特に銭形とルパンとの対決がメインにすえられるのは第4話以来。ただしこの時は逮捕後のエピソードが比重を占めていたので、実質的には初めてでしょう。
いつも以上に張り切る銭形を侮っていたルパンたちは、最初の夜の犯行に失敗。ルパンが予告した盗難に失敗するケースってのも初めてじゃないですかね。一方、大口叩いてルパン逮捕に失敗した銭形も警視総監(今回から準レギュラー)に叱責され、初戦はまず痛み分け。
水も漏らさぬ固い警備を敷く銭形に手こずったルパンは「ルパンを捕まえてヨーロッパへ行こう」とする銭形の目論見を逆手に取り、わざと逮捕されて邪魔な銭形をヨーロッパに追い払ってしまう計画を立てます。
まず酔っ払いに変装したルパンが留置場に放り込まれて、その際に脱獄用七つ道具を留置場の鉄格子に隠しておきます。次に銭形の罠にかかった振りをして逮捕され、前に隠しておいた七つ道具を使って脱獄。そしてすっかりルパン逮捕の英雄扱いされて意気揚々とヨーロッパへ出発する銭形を空港でお見送りしてから、あっさりお宝を頂戴。
何だかんだ言ってやっぱりルパンにはとっつぁんが一番苦手なことを示すエピソードですが、脱獄のテクニックは第4話とは比べものにならない幼稚なものです。と言うより、これは脱獄じゃなくて留置場破りですね。そもそもルパンほどの大物を酔っ払いと同じ留置場に入れるのがまずあり得ない話ですが、まあこだわらないで見ておきましょう。
不二子が物語の始まりからルパンの仲間になっていて、五ヱ門と一緒に仕事をするのはこれが初めて。五ヱ門の不二子アレルギーはどう解消されたんでしょう?ちなみにロングヘア、スカーフ、黒シャツにジーンズ姿の不二子が見られるのはこれが最後になるので、よく目に焼き付けておくように。
コメディ路線になってから、レギュラーメンバーは個性を封じられて「謎の女」不二子はフツーの女の子になってしまうし、「クールなガンマン」次元は得意の拳銃を撃つ機会がなくなってしまうのですが、さすがに寡黙で重厚な五ヱ門のキャラクターだけはあまり変えることができません。その代わり殆どただ"いるだけ"になってしまい、今回は台詞もたった4回だけだったし、2夜目の仕事には参加すらしていませんでした。
そう言えば以前は邸宅だったルパンのアジトが今回から安っぽいマンションの一室になってしまっていたようですね。ルパンのリッチな泥棒貴族から庶民的泥棒への転身(転落?)も着々進行しています。


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ルパン三世 第14話「エメラルドの秘密」

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物語。ハリウッドの女王と呼ばれるキャサリン(声・増山江威子)が身に着けているエメラルド「ナイルの瞳」を奪うため、キャサリンの結婚披露宴が行われる豪華客船に潜入したルパン。だが披露宴は銭形が警備を固め、更にキャサリンの侍女に化けた不二子もナイルの瞳を狙っていた。ルパンはナイルの瞳を盗み出すが、それは不二子のすり替えた偽物だった。だが不二子もまた偽物を掴まされていた。本物のナイルの瞳を探すため、ルパンと不二子は共同戦線を張る…。

漸く残り10話まで来ました。結構長い^^;ここからシリーズはドタバタ調コメディになります。ストーリーも人物描写も単純なので、レビューもなるべく簡潔に済ませます。
今回の次元と五ヱ門はルパンが中に隠れているウェディングケーキを運搬する役目でワンシーン登場するだけ。五ヱ門は台詞すらないし、事実上お休みです。
舞台は豪華客船上の結婚パーティ。キャサリンのエメラルド「ナイルの瞳」を狙って、ケーキに潜んだルパンと侍女に化けた不二子がそれぞれ別個に潜入。しかしこのキャサリン、なかなかのしたたかな女で、逆に警察やルパンが右往左往する様子を余興として楽しむ趣向だったのですから、不二子のお株を奪う小悪魔振りです。しかも声を当てているのが後の二代目峰不二子の増山江威子さんですから、まさにどっちが不二子だかわかりません。
ちなみに増山さんは前にも書いたようにこの回がOAされる1ヶ月前まで裏番組だった「アンデルセン物語」では、主人公キャンティとして相棒のズッコ=山田康雄さんとコンビを組んでいました。
キャサリンに騙されニセモノを掴まされたルパンと不二子は共闘してホンモノのナイルの瞳を在り処を探索。余人を交えず2人だけで組むのは当然ながらシリーズ初です。変装してニップル伯爵と称したルパンがキャサリンに接近している間に不二子がキャサリンの部屋を捜しますが、見当たらず。そこで不二子がキャサリンから聞き出そうとしますが、言を左右するキャサリンに翻弄される始末。更に銭形も絡んでドタバタ劇が繰り広げられます。ほとほとキャサリンに手を焼いたルパンと不二子はお手上げ寸前になりますが、キャサリンの愛猫ベルが片目を開けたまま寝ているのに気づいたことから、ナイルの瞳の隠し場所に思い当たります。その場所とは…って、最初からバレバレですけどね。
最後は、用意のハンググライダーで軽やかに逃走するルパンと不二子の姿でエンド。でもナイルの瞳はどっちの物になるんでしょうか。ルパンが不二子にあげるのかな。ちなみにこの回のサブタイトルは、予告編では「猫目石はどこへ」と言う、そのものズバリのものだったようです。
この回から不二子の髪型がショートカットと言うかボブカットに変わっています。尤も、次の15話ではまた元のロングヘアに戻っているので、てっきり今回だけの変装用髪型かと思っていましたが、結局、16話以降は最後までボブカット。何も子供路線だからって不二子の髪型まで変える意味はないと思うので、この辺は某監督の個人的趣味だったんでしょうか。


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