女子学園 悪い遊び

1970年/日活/江崎実生監督
出演/夏純子、後藤ルミ、江守徹、松原智恵子、岡崎二朗、宮城千賀子、小松方正、藤竜也 ほか
物語。白薔薇学園中等部ではスケバンの花子(後藤ルミ)たちが集めた学園祭の資金を、教師が持ち逃げしてホステスと駆け落ち。そんな折、クールな辺見涼子(夏純子)が転校して来る。涼子が気に入らない花子は勝負を挑み、どっちが早く担任の塚田(江守徹)を誘惑できるか賭けをする…

約30年前に深夜のテレビ放送で見て以来の再見。内容は殆ど忘れていたので、舞台はてっきり高校だと思っていたら中学だったのでびっくり。この頃の青春物は役柄より実年齢が上の俳優さんが演じるのが普通だったと言え、それにしても当時21歳の夏純子や後藤ルミが中学生役って無理があり過ぎ。ちなみにこれはダイニチの配給で併映は大映の「おさな妻」だったのですが、こちらにはモノホン15歳の関根恵子が主演。
内容は単なるズベ公物かと思いきや意外とまとも?な学園青春物で、花子と涼子のキャットファイトだとか、花子のパンツをひん剥いてみたらまだ毛が生えてなかったとか、エロ目当ての観客が喜びそうな小ネタも散りばめつつ、縦軸は無責任な大人(教師)たちへの反抗や涼子の塚田への純愛を描いています。ただ個々のエピソードがいかにも寄せ集めと言う感じで散漫だし涼子の性格も描写不足なので全体としては要領得ません。最後は涼子が学校を辞めた塚田について行くのかと思いきや代りにやって来たカッコイイ新任の教師を見て踏み止まり、しかもその教師役が藤竜也と言うオチが笑えます。
今では文学座のお偉いさんの江守徹(当時26歳)が若い頃こんな映画に出ていたと言うのもレアなんですけど、それ以上に驚くのが吉永小百合と並ぶ日活の清純派スターだった松原智恵子が不良どもに暴行されそうになる教師役でパンチラまでしていたと言うことで、当時の邦画界の没落振りをひしひし実感するのでした。


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八月の濡れた砂

1971年/日活/藤田敏八監督
出演/村野武範、広瀬昌助、テレサ野田、藤田みどり、赤塚真人、中沢治夫、隅田和世、渡辺文雄、地井武夫、原田芳雄、ほか
物語。早朝の砂浜をバイクで走っていた高校生の清(広瀬昌助)は、レイプされて車から放り出された早苗(テレサ野田)を助ける。一方、清の友人で高校を中退した健一郎(村野武範)は母親に求婚している亀井(渡辺文雄)のしたり顔が大嫌いだった。やがて3人はつるんで遊ぶようになる…

日活がポルノ転向前に製作した最後の一般映画。ひと夏の湘南を舞台に、倦怠に包まれた若者の日常を描いています。青春の虚無や行き場のない不満、その捌け口としての性と暴力はどの時代にもある普遍的なテーマ。なのに、時代が変わってしまうと共感できないことが多いです。これなども学生運動が収束した後の喪失感や退廃などの時代背景を知っておくと一応頭では理解できるけど「だから何なの?」って感じ。
実年齢26歳だった村野武範が、とても高校中退生(18歳)に見えないのも、感情移入を阻んだ原因のひとつかもしれません。何しろ1年後に「飛び出せ!青春」じゃ先生役やってんだから。ガリ勉な同級生を演じた中沢治夫は後の剛たつひとで、「飛び出せ!青春」では不良役と立場が逆転。テレサ野田は後にNHK少年ドラマシリーズ「未来からの挑戦」(77年)で進学塾の教師役をやってましたが、この映画の当時14歳ってことは、少年ドラマの時は20歳だったの?年を誤魔化してやしないかしら。


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炎の肖像

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1974年/日活/藤田敏八+加藤彰監督
出演/沢田研二、秋吉久美子、原田美枝子、中山麻理、佐野周二、朝丘雪路、悠木千帆(樹木希林)、地井武夫、大門正明ほか
物語。人気ロック歌手のジュリー(沢田研二)は海辺でチンピラ(大門正明)と喧嘩してボロボロになってホテルに帰り、年上の恋人・絵里(中山麻理)と激しくベッドで抱合う。ジュリーが絵里を捨てて去った後、絵里は電車に飛び込んで自殺する。東京に戻ったジュリーの部屋をきりこ(秋吉久美子)と言う少女が訪ね、死んだ絵里の妹ひろ(原田美枝子)と会って欲しいと言う…。

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ジュリーこと沢田研二の初主演映画。役柄はジュリーと言うニックネームのロック歌手。つまりアイドルがアイドル自身を演ずるありふれた手法。明確な筋はなく、華やかなステージと裏腹にプライベートでは倦怠と孤独に包まれているジュリーの姿が虚構を交えて描かれ、合間合間に実際のライブの模様などが織り込まれる趣向。バックバンドで体をくねらせながらベースギターを奏でる岸部一徳(当時修三)の姿も見られます。尤もアイドル映画にしては結構過激なベッドシーンではジュリーが中山麻理の巨乳をわしづかみしたり、秋吉久美子の小振りの胸にむしゃぶりつくシーンも。渡辺プロに縁の深い東宝ではなく日活で製作・公開したこと自体にアイドルから大人の男へと脱皮したジュリーをフィーチャーしようという意図が感じられますが、当時のファンはやはりショックだったんでしょうか。映画として見るべきところはなくコアなジュリーファン以外にとってはどうでもいい内容ですが、70年代の風景とかデビュー間もない秋吉久美子や原田美枝子の初々しい姿は楽しめます。


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台風クラブ

1985年/ATG+東宝/相米慎二監督
出演/三浦友和、三上祐一、松永敏行、紅林茂、工藤夕貴、大西結花、天童龍子、渕崎ゆり子、会沢萌子、佐藤允、尾美としのりほか
物語。理恵(工藤夕貴)たちはある地方都市の中学3年生。台風が町を直撃した日の朝、寝坊して遅刻した理恵は制服のまま東京へ行ってしまう。一方、放課後の校舎内に閉じ込められてしまった三上(三上祐一)、健(紅林茂)、美智子(大西結花)、泰子(会沢萌子)、由利(天童龍子)、みどり(渕崎ゆりこ)は、台風の襲来とともに気分が高揚し、日常の鬱屈を晴らすかのように騒ぎ始める・・・

もう27年も前の作品であることに驚いてしまうのですが、リアルタイムに見た映画です。内容は筋らしい筋はなく、台風が去来する数日間に凝縮して思春期に特有の微妙で不安定で心情を描いたもの。登場するのは普通の中学生です。と言うのは、やれ不良だの妊娠だの三年何組ナントカ先生に出ていそうな特異な事件を起したりする中学生ではないと言う意味ですが、かと言ってこのぐらいの年代で何も問題を抱えていない子供などはおそらく1人もいないはず。ただそう言う普通の子供たちが取り上げられることがないのは、大きな事件が起こらないのではなかなかドラマになり難いせいでしょう。それをこの映画では台風が近づいて去って行くまでの不安感、高揚感、虚脱感に重ね合わせて上手く描いていたことに、当時は主人公たちとまだ年齢がさほど離れていなかったので甚く共感した印象があります。
尤も10代の感性から隔たった今となっては退屈だったりイライラしてしまう部分も多いです。特に、「おかえり、ただいま」とか言いながら女の子を追い詰めていく男子生徒なんかは思春期云々言う以前にただの精神異常としか思えないし、最後に「犬神家の一族」状態になってしまう哲学的な少年の選択は安直に思えます。
素人ばかりの子役たちのなかで工藤夕貴と大西結花はさすがに垢抜けていました。いい加減な大人の象徴であるダメ教師役を演じた三浦友和は、それまでの百恵の旦那、優等生と言うイメージを覆す好演でした。


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関連タグ: 東宝 ATG

高校生ブルース

1970年/大映製作・ダイニチ配給/帯盛迪彦監督
出演/関根恵子、内田芳郎、篠田三郎、八並映子、小野川公三郎、堀雄二、伊藤幸子、北城寿太郎、ほか
物語。高校生の北原美子(関根恵子、現・高橋恵子)は自分が妊娠していることに気付く。相手は同じクラスの加藤登(内田芳郎)だった。登は美子を中絶させるためアルバイトで費用を稼ぐが、美子は登を激しく詰り拒絶する…関根恵子のデビュー作。

当時15歳の関根恵子(現・高橋恵子)が脱いだ衝撃デビュー作、と言うこと"だけ"で知られる作品。
内容は一応真面目な青春映画です。性知識の薄い優等生同士がデキちゃった結果、できちゃって(ややこしいですが)、男の子のほうは中絶の費用は、医者は、、、とストレートに現実的な問題解決に走るのに対して、女の子のほうは愛とは、人間とは、、、と何やら観念的な問題の中に沈んでしまい、男の子のほうが中絶の相談を持ちかける度に「私を愛してないのね」などと詰るばかりで、全く噛み合わない。とは言え女の子のほうも高校生の身分で出産して母親になる気はないわけで、結局は堕ろすのですが…ただその堕し方が凄い。男の子に自分の腹を思いっ切り踏みつけて流産させてくれと要求。男の子も最初はびびっていましたが、やがて狂ったように女の腹を蹴り続ける続けるシーンはまるで三島由紀夫の「金閣寺」を思い出す…いや、そう言う映画じゃないんだっけ、ともかく女の子は蹴られて血を流し苦悶の表情を浮かべながらも「覚えておいて!私たち人殺しなのよ!罪人なのよ!」などと叫んで相手にも罪悪感を植えつけます。まだ生硬なところもありますがデビュー作でこんだけエグい演技をこなした関根恵子には将来の演技派女優の片鱗も感じられます。ちなみにお目当て?のヌードシーンは初体験シーン、それから意味もなく鏡の前でパンツ一枚になるシーンで2回見られます。
内田芳郎は「大怪獣ガメラ」の少年。クラスメイト役の篠田三郎も「ガメラ対バイラス」、八並映子もこの翌年「ガメラ対ジグラ」に出演しています。後で関根恵子とはコンビで最末期の大映青春シリーズを支える篠田三郎は、ここではヒゲ面の不良学生役、八並映子はゴーゴーバーで遊んでいる女学生役ですが、実年齢では当時2人とも20歳を過ぎているんで、ちょっとトウのたった高校生です。


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