太閤記(大河ドラマ)

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今日のNHKアーカイブスで放送された、1965年の大河ドラマ「太閤記」の第42回「本能寺」を観ました。言うまでもなく、先日亡くなった緒形拳さんが豊臣秀吉を演じた、出世作です。
しかし…主役なのに秀吉が殆ど出ていない!
冒頭と最後で、信長が死んだのも知らず暢気に石田三成(石坂浩二)と談笑するシーンに登場するだけ。実際はまるで高橋幸治(信長)特集です^^;

本能寺の回だから当然と言えば当然なんですが、丸々1回分かけて、本能寺の変を実に丁寧に描いてるんです。
何せ、朝起きた信長が悠然と歯を磨き顔を洗うシーンまであって、かなり細かくてリアル。まさに「信長最期の日」を淡々としたドキュメンタリタッチで描いています。
音楽も控えめで、後年のドラマのように役者のヘタクソな演技を大仰なBGMで誤魔化そうなどというセコイ演出はありません。

高橋幸治は、さすがに「黄金の日日」の時よりまだ若くて細くて、精悍な感じですね。しかしあの天性の声の張りはこの頃から変わらず。
ねね役藤村志保さんのお若い頃は、大映映画でたくさん観て知っていますが、このドラマでもやはり清楚で可憐で素敵です。
できれば全編通して観てみたいものですが、映像がこの回しか現存していないとは、残念です。。。
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大怪獣決闘 ガメラ対バルゴン

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昭和ガメラの第2作目(1966年・大映・田中重雄監督/湯浅憲明特撮監督)

物語。戦時中、平田一郎(夏木章)がニューギニアで隠したオパールを探しに、小野寺(藤山浩二)、川尻(早川雄三)、そして平田の弟の圭介(本郷功次郎)がニューギニアのジャングルに赴く。だが欲に目の眩んだ小野寺はオパールを独り占めしようと図る。実はそのオパールは、怪獣バルゴンの卵だった。
九死に一生を得た圭介と、ニューギニアの酋長の娘カレン(江波杏子)は災いを食い止めようと日本へ向かう。だが卵から孵ったバルゴンは神戸、大阪を襲う。
バルゴンは背中から虹色の殺人光線を放つ。その光に惹かれてガメラが飛んでくる。ガメラはバルゴンと格闘するが、バルゴンの冷凍光線で動きを止める。
カレンと圭介の提案で実行された「ダイヤモンド作戦」「反射作戦」は悉く失敗。しかし、冷凍の解けたガメラが飛んできて、バルゴンを琵琶湖に引きずり込んで勝利する。その後も飛び回るガメラを尻目に、圭介とカレンは二人だけの世界に浸るのだった。

前作「大怪獣ガメラ」の世界観を引き継ぐ正統な続編。
冒頭、前作のラストでガメラを封じ込めたロケットが妖星ゴラス(違)と衝突して破壊。自由になったガメラは地球へ舞い戻ってきます。ところが肝心の本編では添え物の扱い。すぐさま行方をくらましてしまい、以後の物語にはあんまり絡みません。中盤とラストで取ってつけたようにバルゴンと闘うだけ。事実上バルゴン対人間の話になっています。

欲に目のくらんだ人間が災厄をもたらすというのはSF・怪獣物によくあるパターンですが、とりわけこの映画はハードでダーク。前作でのドラマ部分の薄さを補って余りあるほど、これでもかこれでもかと描写されます。
また、怪獣を自衛隊がただ闇雲に攻撃するのではなく、相手の弱点や習性を利用した緻密な作戦を展開するあたりは東宝怪獣物にあまり見られなかった点。特撮も上々の出来で、東宝にも劣りません。そういう意味ではかなり内容の濃い作品となっています。

ただ個人的には、その割りに何かイマイチ面白味が足りない気がするんですよね。
「ダイヤモンド作戦」や「反射作戦」は常識的で、「ガメラ対ギャオス」における「回転ぐるぐる作戦」のような奇抜さ、突拍子もなさには欠けます。
バルゴンには爬虫類的な生々しさがあって不気味は不気味なんですが、怪獣としては地味なので、この点でもギャオスほど魅力がありません。
と言う訳で、私個人は「対ギャオス」がシリーズ最高傑作だと思っていますが、この作品もよく出来ていることを否定するものではありません。

極悪人・小野寺を演じて強烈な印象を残した藤山浩二は普段の大映作品でも悪役の俳優ですが、他のガメラシリーズでは、「大怪獣ガメラ」の俊夫少年を助けるコンビナート職員、「ガメラ対バイラス」の自衛隊司令官、「ガメラ対ジグラ」に至ってはヘレンちゃんの優しいパパ(しかもガイジン役)と、多彩な役を演じていましたね。
本作と次の「対ギャオス」で博士役を務めた北原義郎は、東宝の平田昭彦博士に比べると劇中であまり活躍していない(素人の発想を追認しているだけの役)ですが、その秀でた額と重々しい口調で存在感を発揮しています。
出演はほかに藤岡琢也、菅井一郎、見明凡太郎、北城寿太郎など。
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大怪獣ガメラ

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昭和ガメラの第1作目(1965年・大映・湯浅憲明監督)

物語。アトランティス大陸に生息していたという伝説の巨亀の調査のため、東大動物学教室の日高教授(船越英二)と助手の京子(霧立はるみ)、そして同行カメラマンの青柳(山下洵一郎)が北極のエスキモー村を訪れる(エスキモーの酋長役・吉田義夫が一生懸命英語で台詞を言っているというのに、船越英二は何故か吹き替え)
と、その時。北極上空を飛行していた国籍不明機と米軍機が交戦。爆撃された国籍不明機が墜落して、搭載していた核爆弾が爆発。そのショックで怪獣ガメラが目を醒ます。
ガメラはやがて北海道襟裳岬に上陸し灯台を破壊。しかし、何故か灯台から落ちそうになった俊夫少年(内田喜郎)を救う。以来俊夫は自分の飼っていたカメがガメラになったと思い込む。
自衛隊はガメラを冷凍爆弾で凍らせ、更にダイナマイトを爆破させて裏返しにする。「後は気長に餓死するのを待つだけ」と言う古生物学の権威・村瀬博士(浜村純)の言葉に大喜びする一同。だが手足を引っ込めたガメラは回転ジェットでさっさと飛び去ってしまう。
ガメラは東京に上陸し街を破壊。東京に参集した全世界の科学者たちは討議の結果、人類の叡知を結集したZ計画の転用を決定。ガメラを大島におびき出して巨大ロケットに封じ込めて打ち上げ、火星へと放逐する。さようならガメラ~!!

東宝の独占状態だった怪獣映画市場に大映が殴りこみを果たした、記念すべきガメラ誕生作。
尤も、あまりヒットさせる自信はなかったのか、製作費抑え目のモノクロ作品となっています。
映画の出来もいささかお粗末ですが、それでも一応ヒットしたらしく、以後シリーズ化されて大映倒産までに毎年計7作が製作されることになりました。

物語は冒頭、原爆でガメラが目覚めるところから始まります。
と言ってもゴジラのように「核の落とし子」のような意味合いはありません。むしろ冷戦が終結し「ガメラ排除」のため世界が結束するというふうにストーリーは進みます。
この点、ガメラには東宝製怪獣が宿痾のように背負わされていた出自の暗さは全くなく、「人類の敵」でありながら、その愛嬌ある容姿とも相まって、どこかに明るさがあります。それが後にすんなりと「子供の味方」に収まった理由でもあるのでしょう。
現に、本作でも既に、カメ好きの孤独な少年・俊夫が登場して、子供がガメラを友達だと思っているファンタジックな描写がされています。ただし、この作品ではまだテーマをうまく扱いこなせていないために、単に頭のオカシイ子供が大人たちの邪魔をしているようにしか見えません。怪獣映画と言えど出来を左右するのはむしろ本編の人間ドラマ部分なのですが、本作ではそれが全く噛み合っていない点が失敗の原因となっています。

都合よく冷凍爆弾が開発されていたり、そもそも何のために作られていたのかよくわからないZ計画が都合よくガメラ対策に応用されたりと、良くも悪くも昭和ガメラシリーズの特徴であるご都合主義的展開の萌芽も既に見られます。でも本作ではまだ演出のテンポが悪いせいかうまく機能していません。

船越英二は「ゴジラ」で言えば志村喬に相当する博士役。
しかし船越のほのぼのとした持ち味はシリアスな怪獣物には全く合いません。もう1人の博士役として浜村純が出ている点も、却って印象を薄める結果に繋がっています。
姿美千子、霧立はるみと、2人もヒロインが出ているのに、いずれも華がないのはマイナス。どうも、大映の女優さんには色気がありませんね。せめて滝瑛子か高田美和あたりに出演して欲しかったです。
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