パパはニュースキャスター

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1987年1月~3月に放送された田村正和主演のTBSドラマ(全12回)

物語。 鏡竜太郎、40歳。職業、ニュースキャスター。ジャーナリストとして正義感に燃える彼にも、欠点がある。
唯一と言っていい彼の欠点は、酒。飲むと記憶をなくすほど酔い、女を口説くのである。
12年前、彼は3人の女を口説いた。そのことが、やがて思いがけない悲劇となって彼の身に襲いかかろうとは夢にも思わずに…。
このドラマは、ある日突然三人の娘の父親になった独身主義者の悲劇…ではなく、喜劇である!

このドラマは1987年、つまり昭和62年放送と言うことで、昭和も極末期の作品です。当時、一応大人(大学生)になっていましたから、いかに記憶力の悪い私でも改めてDVD等を見るまでもなく、詳しい内容を覚えていました。なので、あんまり懐かしさは感じないですね。まだ最近のような気がしちゃうんです^^;

お話は、独身主義者の主人公(田村正和)のもとに、娘と名乗る3人の愛(愛と書いてめぐみと読むw)と言う少女たち(大塚ちか子、西尾麻里、鈴木美恵子)が出現したことから始まる、ホームコメディ。
・「ニュースキャスター」と言う、当時花形になりつつあった存在
・テレビ局の裏側と言う、所謂「業界モノ」の走りとなった舞台設定
・「うちの子にかぎって…」から続く、大人びた口を利くマセた子供と言うキャラクター
・そして「擬似家族」と言う、家庭崩壊と言われ始めた時代状況を反映したテーマ設定
…などなど。見た目はいかにも昭和末期における流行的な素材を散りばめているドラマですが、でも中身は笑いあり涙ありの、オーソドックスな人情コメディになっているところがミソです。

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最初はよそよそしく、ぎこちなかった親子関係がだんだん本物らしくなって行って、田村正和が「父性愛」に目覚めるプロセスはよく描けているし、見た目は生意気そうでいても実は孤独で優しい少女たちの心情にもじーんと来ますので、老若男女、家族で観られる良質のドラマだったと思います。田村さんと恋人役・浅野温子の、クールで甘い「大人の関係」にも何か、憧れましたね^^;

田村正和と言えば、今ではテレビ界の押しも押されぬ大スター。
でも80年代初めぐらいまでは、阪妻の息子である田村三兄弟の中では、はっきり言って田村正和が一番印象が薄かったかなあ。。。一応主役のドラマとかもいくつかあるんだけど、イマイチ線が細くて個性が弱かったように思います。しかし「うちの子にかぎって…」で二枚目半のコミカルな面を見せてからは大ブレイク。いつもボソボソ、グシュグシュ喋っているステレオタイプな演技なんですけど、でもそれだけでひとつのスタイルを確立してしまったのですから、やっぱり大したものだと思います。
ちなみにこのドラマは本放送後も、1994年まではスペシャルが何度か作られていました。特に94年に放送された、20歳になった3人の愛たちとパパとのドラマは秀逸でした。このドラマは子役を演じていた3人が3人とも今でも女優を続けているレアなケースなのですから、できればもう一度スペシャル(「おじいちゃんはニュースキャスター」!?)を作ってもらいたいものです。


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新・坊っちゃん

1975年10月17日~1976年3月26日にNHKで放送(市川森一脚本、全22回)

このドラマは「赤ひげ」や「ふりむくな鶴吉」と同じ「金曜時代劇」の枠で放送されましたが、時代劇ではないので、シリーズに数えていいのかどうか。放送期間もそれまでの時代物が1年間だったのに対し、半年で終わっています。
原作は言うまでもなく夏目漱石の「坊っちゃん」
ただし「新」と付いているように、原作をかなり膨らませてオリジナルストーリーが加味されています。私は当時たまたま原作を読んだばかりだったのでとても楽しみにしていたのに、原作と違う話の連続でちょっとがっかりしたという思い出があります。

主人公坊っちゃん(柴俊夫、ちなみに原作では名前が出てこないので、このドラマでは「矢田部」と言う名前がつけられている)が東京から中学教師として松山に赴任し、そこで同僚の山嵐(西田敏行)、校長のたぬき(三國一朗)、教頭の赤シャツ(河原崎長一郎)、野だいこ(下条アトム)、うらなり(園田裕久)、そしてマドンナ(結城しのぶ)等々の登場人物とひと悶着もふた悶着もあった挙句に東京に帰る、と言う大枠の設定自体はだいたい同じ。
ただ、原作は単純明快、と言うより、ある意味では漱石の「被害妄想」が炸裂して、病的なまでに人物が記号化され物語が短絡的に図式化されているのに対して、ドラマでは陰影が濃く複雑な人間関係を描写しています。
例えば登場人物の性格は、山嵐は自由民権思想の持ち主で過激な教育改革論を執筆していたり、野だいこは繊細な性格で、信じていた赤シャツが影で自分を酷評しているのを立ち聞きしてしまいショックを受けたり、と言うように、原作より肉付けされていました。
あとは細かい話になりますが、「漢学」の教師役が「ムーミンパパ」の声の高木均だったこと、坊っちゃんの親代わりでもある下女のきよ(北林谷栄だったかしら)が松山にやってくるエピソードや、生徒を煽動したと言う咎で免職になりかかった山嵐が、一旦は赤シャツの温情でクビが繋がりかかったのに、教育改革論の草稿を見られてしまい結局クビになってしまう、と言うエピソードがあったのは覚えています。
うろ覚えですが、最終回は、坊っちゃんと山嵐がたぬき(校長)を人質に捕って立て篭もり卒業式を阻止しようとしますが、赤シャツが急遽新校長に任命されると言う離れ業が演じられてしまう…と言う、何かトンでもない展開だったような。
ドラマのラストでは、登場人物たちの「その後」が描かれ、東京で駅員?になった坊っちゃんは相変わらず癇癪玉を破裂させて乗客を怒鳴りつけ、田舎に帰って小学校の教員になった山嵐はネンネコ半纏に赤ん坊を背負いながら生徒を教え、赤シャツはマドンナと結婚して子供も生まれ、教員を辞めた野だいこは娼婦のヒモになっており、そして確か坊っちゃんの教えた生徒たちは日露戦争で全員戦死(?)…と言うそれぞれの姿が流れて終わっていました。

坊っちゃん役の柴俊夫をはじめとするキャスティングはほぼイメージ通りでした。
柴俊夫は前々作「天下堂々」、西田敏行は前作「ふりむくな鶴吉」からのスライド出演。NHKで気に入られた役者さんは連続して起用される傾向がありましたね。マドンナ役は当初大原麗子だったのが病気で急遽降板したということなのですが、覚えていません。私の記憶にあるのは結城しのぶさんだけ。清楚で気丈で気位の高いお嬢様、と言う役柄にぴったりでした。


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旅人異三郎

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第13話「つかの間の恋に女心が濡れた」(1973年6月16日放送)

物語。信濃路の裏街道。見返り峠。
異三郎(杉良太郎)は籠屋に絡まれていたお志乃(藤村志保)と言う女を助ける。お志乃は村の蘭医・橋本碩堂(中村伸郎)のために、江戸で新刊の医学書を手に入れた帰りだった。碩堂の元には見習いとして働く子供・健太がいた。実は健太はお志乃の息子。八州廻り(木村元)に夫を殺されたお志乃が飯盛り宿で働くため碩堂に預けたのだが、お志乃が母親であることを健太は知らない。
お志乃は医学書の代金三十両の借金のため、体を売る決意をする。その初日、偶然雨宿りのため店に入ってきた異三郎と再会する。お志乃に事情があることを察した異三郎は、着物の帯を解こうとする手を制し、翌朝黙って三十両を置いて宿を立つ。
やくざの藤五郎(草薙幸二郎)と仙造(江幡高志)は、お志乃を捕えて無理矢理八州廻りに献上しようとする。そこへ戻ってきた異三郎の手によって一旦は助けられる。だが藤五郎から、商売女だったと息子にバラすと脅かされたお志乃は、異三郎にわざとすげない愛想尽かしの態度を取る。その言葉を真に受けてしまう異三郎。「何かわけのある女だと、正直言やぁ、心惹かれていたんだぜ…」。三十両を突っ返すお志乃から金を受取って立ち去る異三郎。だが、碩堂から真相を聞きお志乃の真情を悟った異三郎は、引き返して八州廻りたちを叩きのめし、お志乃を窮地から救う。
息子の幸せを考え、お志乃は村を後にする。見返り峠で別れるとき、異三郎の背中に尋ねるお志乃。「あの時・・・心惹かれたっておっしゃったこと…本当ですか?」だが異三郎は思いを振り切るかのように、1度も見返ることなく去ってゆく。

1973年3月24日~1973年9月15日に東京12チャンネル(現テレビ東京)で放送されていたテレビ時代劇(全26回)。
この作品は「アイフル大作戦」と同じ土曜夜9時放送だったんですけど、本放送で見ていた記憶があります。と言うことは、うちではこの枠の時代劇(「大江戸捜査網」と同じ枠)を見ていたから、裏の「アイフル」が見られなかったわけです。今更ながら気付きました。

物語は一匹狼の渡世人・はぐれの異三郎(杉良太郎)が旅の途中で出会った様々な人々を助ける1話完結形式で、全編を通してのレギュラー出演者は杉良ただ一人。渡世人が主人公で、毎回違ったゲストを迎えると言う形のテレビ時代劇は、「木枯し紋次郎」(1972年)の影響でしょうか。ただ紋次郎が「あっしには関わりねえ」と言いながら事件に関わって行くのと違って、異三郎は困っている人を見ると捨てて置けないという、情に弱いキャラクター。
「泣くのはやめておくんなさいよ。泣くのが嫌さに笑って過ごすはぐれの異三郎…。ひとが泣くのを見るのも辛うござんす」
と言う、OPのモノローグがあります。

この回のゲストは藤村志保さん。大映倒産でテレビが活躍の中心になって2年目ぐらいで、相変わらずお美しいのですが、少し母親役にシフトして来ています。大映時代にはなかったであろう、白首の娼婦姿の汚れ役シーンもあります。その大映時代から志保さんと共演している木村元も、かつてはやくざの三下クラスでしたがこの頃には悪代官クラスにまで"出世"している点が興味深いです。
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少年ドラマシリーズ

1972年1月~1978年3月までNHKで放送(その後も~83年まで不定期で放送)。

現在でもテレビは「垂れ流し」と揶揄されますが、番組ソフトをDVD化して再利用したり、或いは文化として保存しようと言う概念自体が存在しなかった昔は、尚更。つまり放送後テープを消去してしまうので、番組自体が残っていないというケースが多いです。これは民放よりNHKの方が顕著ですね。80年代にならないと保存されていない。"NHKっ子"だった私にとっては、子供の頃の思い出の詰まった番組が二度と観ることができない、もはや薄れ行く記憶の中にしか存在しない、と言うのは悲しいことです。
当時は、平日夕方6時から「こどもニュース」、6時5分から「少年ドラマシリーズ」、6時30分から「新八犬伝」「真田十勇士」などの人形劇を見て、ローカルニュース・天気予報を経て7時のニュースへ…と言うのが毎日の生活パターンでした。
「こどもニュース」と言うのは、現在放送されている同名の番組とは全く関係ありません。どっかの夏祭りがどうしたとか、小学校で飼育している動物がこうしたとか言うような感じの、ほのぼのした話題を取り上げた5分間番組でした。
「新八犬伝」(1973年4月~75年3月)は『南総里見八犬伝』を題材にした人形時代劇。
犬塚信乃、犬田小文吾などそれぞれ「仁・義・礼・智・忠・信・孝・悌」の珠を持つ八犬士のほか、敵方の怨霊・玉梓、関東管領扇谷定正などの個性的なキャラクターが活躍する伝奇ロマンで、進行役の坂本九ちゃんの軽妙で親しみ易いナレーションも楽しみのひとつでした。九ちゃんの歌うエンディングの主題歌「夕焼けの空」もお気に入りでよく口ずさんだものです。嗚呼、九ちゃん!・゚・(ノД`)・゚・

さて「少年ドラマシーズ」ですが、厳密に言うと平日の月曜から水曜日または木曜日までの放送で、金曜日には子供向け科学番組の「レンズはさぐる」と言うのを放送していました。
wikipediaに一覧がありますが、海外物を除くオリジナル作品は全79作。
タイトルを眺めてもさっぱり内容が思い出せない作品も少なくないので、作品または時期によっては結構見ていなかったかもしれません。以下、テープが現存してソフト化されている作品はあえて外して、思い出すことを記してみます。

「ミルナの座敷」(1972年)
シリーズ3番目の作品。これを見ていたということは有名な第1作、「タイムトラベラー」も見ていたはずなんでしょうが、そちらの方はどうも記憶が薄いです。SF物ってあんまり好きじゃなかったせいかしら。
物語は、田舎の親戚の家に遊びに行った子供たちが主人公。その家には決して中を見てはいけないと言う秘密の座敷があり…と言う発端のミステリーで、隠れ切支丹やら何やらの秘密が絡んでいたように記憶しています。当時はワクワク、ゾクゾクしながら毎日見ていたのですが、もし今見たらどんなもんなんでしょうね。

「夕映え作戦」(1974年)
これは以前単独での記事も書いたことがあります。主人公の中学生(「ずうとるび」の山田隆夫)が江戸時代にタイムスリップして、幕府と風魔一族の戦いに巻き込まれるSF時代劇。
原作(光瀬龍)を読んだのでドラマのストーリーも記憶に残り易かったのですが、原作と違うドラマ独自の味付けとして、主人公の父親と代官(長門勇の二役)が瓜二つ、と言う設定がありました。最後に代官は責任を取って切腹して死んでしまい、「現代」に戻った主人公は父親の顔をまじまじと見つめる…と言うシーンがあったように記憶しています。ちなみに、原作では"美人"と言うことになっている担任の先生役が"うつみみどり"だったのも、あえて違う設定にしたのでしょうか^^;)
Youtubeにテーマ曲があったのでリンクを貼っておきます(35年振りに聴きました!)
http://www.youtube.com/watch?v=soAipsNGGOE

「マリコ」(1974年)
少年ドラマシリーズと言うと今も語り継がれることが多いのはSF物ですが、その一方では、ごく普通の少年少女の日常生活や悩みを題材にした作品も数多くありました。この作品も、そのひとつです。
原作のタイトルは『静かに自習せよ』。これは秋元文庫って言う、今で言う「ライトノベル」、ジュニア小説ばかり出していた文庫に収録されていた作品。私も当時はこの文庫シリーズを何冊か持っていました。「われら受験特攻隊」とか「ミステーク時代」とか「クラスに忍者あり」とか・・・内容はすっかり忘れましたが。黄色い背表紙で、なんかちょっと漫画っぽい表紙と挿絵が特徴的でしたね。
ドラマの方は、主人公マリコ役の島田淳子(後の浅野真弓)さん、木下清さんと言う「タイムトラベラー」コンビによる青春物。島田さんが真面目な女子高生でクラスの副委員長、木下さんが委員長だっけ。お父さん役が根上淳さんでしたね。

「きみはサヨナラ族か」(1977年)
このドラマは、いい学校に進学して、就職して…と、自分の人生がベルトコンベアのように決められた将来へ運ばれて行くことに疑問を抱いた小学生が、仮病を使って入院、人生からドロップアウトしてしまう、と言うお話。しかし、病院で様々な人々との出会いや別れを経て、やがてもう一度学校に戻って、自分の意思で人生を選ぶことを決意する…というものでした。
♪きみは 行って しまうのか…(略)サヨナラ 僕は ここに残るよ 君とふたり いつまでも・・・
と言う主題歌の切ないメロディが今も耳に残っています。主人公のお父さんがシングルファザーと言う設定も、今にして思えば現代的でした。

「蜃気楼博士」(1978年)
蜃気楼博士(ドクター・ミラージュ)と呼ばれる名奇術師(井上昭文)に若手の超能力者(剣持伴紀)が挑戦。超能力者は、はるか離れたところにいる人物を殺してみせる、と言う。その言葉どおり、次々と起こる殺人。そして事件は意外な結末に…と言うミステリー物。
最後は、事件の全てが実は博士の復讐のための計画だった、と言う結末だったかと。OPタイトルバックで流れる、井上昭文扮する蜃気楼博士による奇術シーンが印象的でした。

「寒い朝」(1978年)
幼馴染で同級生でもある仲の良い少年と少女が主人公で、少年は父親と、少女は母親とそれぞれ二人暮らし。ところが、ふとしたことから親同士が親密になってしまい、ショックを受けた二人は家出を…と言うような、思春期の揺れる心情を描いた作品。これは石坂洋次郎原作で何度か映画化、テレビ化されていますね。
原作が児童文学から青春小説へと対象年齢が上がったところで、このシリーズ自体も"少年"から卒業してしまったのか、これがレギュラー枠最後の放送作品でした。


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赤ひげ

1972年10月6日~1973年9月26日にNHK「金曜時代劇」枠で放送(全49回)。
原作は山本周五郎の『赤ひげ診療譚』。
原作には、8つエピードしかありません。なので1年間放送するために、山周の別の小説やテレビオリジナルのストーリーなども加味しつつ、エピソードを膨らませて構成していたようです。

物語の大枠は原作とだいたい同じで、舞台は江戸末期の小石川養生所。長崎留学から戻った保本登(あおい輝彦)が自身の意思に反して無理矢理養生所の医師にされてしまい、「赤ひげ」と呼ばれる医長の新出去定(小林桂樹)に反発・対立しながらも、養生所を訪れる貧しくとも懸命に生きる市井の人たちとの触れ合いを通して成長し、1年後に再び長崎留学を命じられて旅立って行くまでを描いた人情時代劇。レギュラーの登場人物はほかに同僚医師の森半太夫(有川博)、それから原作にない人物として飲み屋の女将おせん(浜木綿子)とその亭主(小鹿番)、登を慕う女中のおきぬ(仁科明子)、労咳(結核)病みの岡っ引の冬吉(黒沢年男)なども登場していました。
何しろ36年前のドラマなので、本放送直後には一回ぐらい再放送があったかもしれませんが、その後テープが消去されてしまっています。わずかに現存する1話分がソフト化されているだけと言う始末。NHKったら高い料金を取っているくせに70年代以前の番組は殆ど保存していないと言う有様にフザケルナと言いたいのですが、それはともかく^^;私も漠然といくつか断片的なシーンを覚えているぐらいで、まとまったエピソードの記憶がないのです。せえぜえ、確か労咳病みの冬さんは最後の方で死んでしまったなあとか、ラストシーンは長崎に立った登を思い出しながら赤ひげとおきぬが相合傘で去って行くシーンだったかなあ…とか、そのぐらい。
ただ、ひとつだけ、よく覚えている話があります。
それは「こんち午の日」と言うサブタイトルのエピソードです。
さる藩の若殿(村野武範)がアル中による数々の不行跡のため、養生所に預けられます。赤ひげは、若殿の身分を隠して町の豆腐屋に住み込ませて働かせることで、心身を鍛え直そうとします。最初のうちは反発して働こうとしなかった若殿。しかし、やがて心を開き職人たちとともに新しい豆腐作りに取り組み、見事に立ち直ってお城に戻ります。ところが正常に戻ったとたん、若殿は前非を悔いて切腹して死んでしまうのです。何のために治療したのか…と暗然とする赤ひげ。そうとも知らぬ豆腐屋は赤ひげに若殿の思い出を懐かしそうに語りかけ、今日も「こんち午の日…」の売り声とともに行商に歩いていく…と言う結末でした。
思い出し書いていて、そう言えば手塚治虫の「ブラック・ジャック」にも同種のエピソードがあったような気がするのですが、勿論真似とか言うわけではなく、医術の限界、治療に携わる医者の空しさ、病める者と逞しく生きる者との対比などは、この種のドラマに共通のテーマなのでしょう。
赤ひげを演じた小林桂樹はまだ50手前だったはずですが、髭と時代劇の扮装のせいか、ずいぶん老人に見えましたね。映画では三船敏郎が演じていますが、私が最初に見たのはこのドラマ版だったので、原作も小林桂樹のイメージで読んでいたかな。ちなみに原作の赤ひげは本当に髭が赤いわけではないようですが、ドラマでは垢と埃で赤茶けている、と言う設定だったようです。
あおい輝彦は今でもあんまり変わっていないです。仁科明子は松方弘樹との不倫に走る前は「お嫁さんにしたい女優No.1」と言われていましたね^^;


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