御用牙 鬼の半蔵やわ肌小判

1974年/勝プロ製作/東宝配給/井上芳夫監督
出演/勝新太郎、緑魔子、成田三樹夫、小池朝雄、西村晃、名和宏、高橋悦史、山内明、草野大悟、蟹江敬三、他
物語。半蔵(勝新太郎)は江戸城御金蔵のお堀端に現れた女の幽霊を捕える。その正体は御金蔵番・加藤(戸浦六宏)の妻(中島葵)だった。加藤らは金蔵から小判を盗み出してお堀に隠し、妻を幽霊に仕立てて見張らせていたのだ。黒幕の正体を追っていた半蔵は、高利貸しをしている石山検校(小池朝雄)が老中堀田(名和宏)の奥方(緑魔子)らを屋敷に集めて乱交パーティを催しているのを知る…

シリーズ3作目。恒例となったレギュラーの与力・西村晃とのやり取りや子分の草野大悟、蟹江敬三の掛け合いなどコミカルなシーンが目立つ。半蔵に犯されている老中の奥方が思わず声を上げたのを、自分の琴に感動したと思い込んだ検校がますます演奏に熱を込めるシーンの馬鹿馬鹿しさに笑えたし、大砲で爆撃された後の名和宏のメイクはコントと同じ。成田三樹夫は検校の用心棒役で最後に半蔵と対決シーンはあるもののあんまり目立たず残念。森雅之の私生児だという中島葵は初めて顔を認識しました。


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御用牙 かみそり半蔵地獄責め

1973年/勝プロ製作/東宝配給/増村保造監督
出演/勝新太郎、黒沢年男、佐藤慶、西村晃、小松方正、岸田森、草野大悟、蟹江敬三、稲野和子、ほか
物語。半蔵(勝新太郎)はこそ泥の自白から水車小屋で女の死体を発見する。女は堕胎後に死亡したらしい。身元を調べた結果、駿河屋の娘お町と判明。お町が尼寺の海山寺にお茶を習いに通っていたことを知った半蔵は寺に潜り込む。そこでは良家の娘を売買してみだらな行為が行われていた。半蔵は住職の如海尼(相川圭子)を拉致して得意の拷問にかけ、勘定奉行の大久保(小松方正)が絡んでいることを自白させる…

御用牙シリーズの2作目。1作目に比べると日活ポルノの女優さんを起用しているのでエロ度はアップ。尼寺で繰り広げられる SMショーではムーミンパパの高木均が褌一丁で変態オヤジを熱演。その尼寺に乗り込んだ半蔵が例によって住職の尼さんを曲芸まがいにレイプ。お話は勘定奉行の悪事を暴く中に金座を襲う極悪非道な盗賊・佐藤慶との対決エピソードも入れ込んであり一粒で二度おいしい内容。ハードボイルドな娯楽時代劇としてまずまずの出来。


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御用牙

1972年/勝プロ製作/東宝配給/三隅研次監督
出演/勝新太郎、田村高廣、朝丘雪路、渥美マリ、西村晃、小林昭二、草野大悟、蟹江敬三、石橋蓮司、ほか
物語。北町奉行所の板見半蔵(勝新太郎)、通称かみそり半蔵は上役にも楯突くはみだし同心。ある日半蔵は無宿人狩りで捕えた三次(石橋蓮司)から、去年島送りにされたはずの人斬り屋・三途の竿兵衛(田村高廣)が江戸にいると聞く。更に竿兵衛の情婦だったお美乃(朝丘雪路)が与力の大西(西村晃)の妾になっていると知る。裏に何かあると睨んだ半蔵はお美乃を罠にはめて捕えて拷問にかける…。

原作は「子連れ狼」の小池一夫(脚本も担当)。半蔵の最大の武器は彼の"男性自身"。日頃鍛えた自慢のイチモツで証人の女たちを犯すと、いずれも最初はキャーキャー悲鳴をあげていたものの、やがて「やめないで…もっと続けて」とめろめろになって自白。女性蔑視を怒るより巨根絶倫で女が自由になると思っている浅はかな幻想に笑ってしまうのですが、朝丘雪路は顔だけしか映らないし、渥美マリは大映時代と比べてぶくぶく肥えてしまってあんまりエロくないです。お話の方は連続ドラマの1話目のような中途半端で終わってしまいます。短い時間では十分にストーリー展開できないのを考慮してキャラクターだけを強調したのでしょう。


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ノストラダムスの大予言

1974年/東宝/舛田利雄監督
出演/丹波哲郎、黒沢年男、由美かおる、司葉子、山村聰、鈴木瑞穂、竜崎勝、平田昭彦、小泉博、ほか
物語。三代に亘ってノストラダムスの予言を研究している環境学者の西山玄学(丹波哲郎)は公害による地球環境の悪化を訴えていた。ある日、東京湾の夢の島に巨大ナメクジが発生したのを発端に、世界各地で次々と異常現象が続発。更にSST事故によるオゾン層の破壊で大災害が勃発し、日本中が大混乱に陥る…

「日本沈没」で空前の配給収入を上げた東宝が二匹目の泥鰌を狙ったパニック映画。差別描写があったとイチャモンがついたせいで今は封印されているようですが、その気になれば海外のノーカット版DVDで視聴可能。
原作は小説じゃないのでオリジナル映画脚本によって話が作られているわけですが、「日本沈没」と違って明確なストーリーはありません。最初のうちは丹波演じる学者が自然破壊の危機を警告するオーソドックなSF映画らしく始まるものの、途中からは脈絡なく丹波の大演説とその内容に沿って起きる大災害と異常現象がイメージ映像のように列挙されるだけ。最後は、妄想か現実かわからないような最終戦争と、それによる終末後の世界が提示されて終わります。全編を通じて朗々と現代文明を喝破する丹波哲郎入魂の大説教、ノストラダムスの予言の詩を朗読する岸田今日子の陰々滅々たるナレーション、富田勲の奏でる不気味なシンセ音楽にかぶせて映し出される終末絵図の数々…殆どカルト宗教の洗脳映画と変わらないノリです。
絶望して自暴自棄になった若者がバイクごと崖から飛び降りて集団自殺したり、「死」と書いたマストを立てた船で沖へ向ったり。或いは暴徒と化した群集がスキンヘッドの苅谷俊介を先頭にスーパーを襲うシーンありーの。今見ると失笑もんですが、現実に石油ショックで日本人のパニック体質を露呈した当時としてそう大袈裟な描写でもなかったのでしょう。ちなみにこれなんと文部省推薦で、併映はあの「ルパン三世念力珍作戦」。


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宇宙快速船

1961年/ニュー東映/太田浩児監督
出演/千葉真一、松本克平、水上竜子、小宮光江、山本哲平、江原真二郎、亀石征一郎、神田隆、ほか
物語。健一(山本哲平)たち少年は原っぱに着陸した宇宙船から出現した宇宙人に襲われるが、そこへ宇宙快速船に乗った謎のスーパーヒーロー、アイアン・シャープが現れ救われる。宇宙人はシグマ電波で地球上に混乱をもたらし地球侵略を狙う。宇宙科学研究所の谷川博士(松本克平)と助手の立花(千葉真一)は健一たちが拾ってきた宇宙船の破片を分析し、宇宙人が海王星からやって来たことを知る…

特撮シーン、特に宇宙人の円盤に東京が大爆撃されるシーンはよく出来ており、白黒で粗が隠れていることを差し引いても同時期の東宝特撮と比較して遜色ありません。一方、アイアン・シャープのコスチュームはかなりお粗末に見えますが、同時代の他の特撮ヒーロー物と比べて格別このアイアン・シャープだけが劣っているというわけじゃないし、宇宙人のデザインがダサいのも、しょうがないでしょう。半世紀前の子供向け映画を現在の大人視点で批評してバカにするのは野暮天の極み。ただ敵の宇宙人の動作が極めて鈍いため、アイアン・シャープこと千葉ちゃんのアクションに見栄えがしないのが残念だし素顔でのアクションシーンが全くないのも、もったいないです。既に純愛物でスターになっていた江原真二郎が大して活躍しない脇役で出ているのがちょっと意外。


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風来坊探偵 赤い谷の惨劇

1961年/ニュー東映/深作欣二監督
出演/千葉真一、曽根晴美、北原しげみ、小林裕子、故里やよい、安藤三男、須藤健、宇佐美淳也、ほか
物語。新日本開発の社長の乗ったセスナ機が信州の赤岩岳に墜落しパイロットともども死亡。事故に疑問を持ったパイロットの妹・美佐子(北原しげみ)は墜落現場に赴いたが、ヤクザたちに襲われる。そこに風来坊探偵・西園寺五郎(千葉真一)が現れ、美佐子を救う。五郎は新日本開発から依頼を受け捜査していたのだ…

深作欣二の監督デビュー作にして千葉真一の初主演作、そして後年名作を連発する深作&千葉コンビの記念すべき第1作。と言うと大層な映画に思われるが、東映が市場拡大を狙って設立したニュー東映と言う低予算部門で製作・公開された短時間物で、内容も日活の渡り鳥シリーズ亜流の無国籍アクション映画。つまり千葉ちゃんが小林旭に相当する役柄で、敵方ながら意気投合するライバルの拳銃使いにはエースのジョーならぬスペードのテツこと曽根晴美が登場。しかし21歳の千葉ちゃんはアキラと比べても童顔なので少年探偵と言う感じだし、曽根晴美もエースのジョーもどきの洒落たキザな台詞を言うのですが、あんまり様になっていません。一方、墜落するセスナの特撮シーンや雪山に持ち込んだ実物大のセスナの残骸などはニュー東映にしては結構お金がかかっている印象。千葉ちゃんのアクションもさすがスピーディでカッコ良いし、見せ場の多い物語を62分枠にテンポ良くまとめた監督の手腕もなかなかのもの。


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隠し砦の三悪人

1957年/東宝/黒澤明監督
出演/三船敏郎、上原美佐、千秋実、藤原釜足、藤田進、樋口年子、志村喬、他
物語。戦国時代。山名家と秋月家の戦いに一攫千金を夢見て参加しようとした百姓の太平(藤原釜足)と又七(千秋実)は敗残兵に間違われて追われたあげく、途方にくれて山中をさまよっていた時、焚き木の中に金の延べ棒を発見する。血眼になってかき集める2人の前に男(三船敏郎)が現れ、金二百貫を隠してあると言う。男は敗れた秋月の侍大将、真壁六郎太だった。六郎太は2人に金を運ばせ、秋月の雪姫(上原美佐)を守りつつ山名領を突破しようとする…

黒澤アクション時代劇。二十数年前に見てあんまり面白いと思わなかったんですが、今回見てもやっぱりイマイチ。前半の隠し砦を出発するまでの話を引っ張りすぎて、期待値が目いっぱいしぼんだ頃に漸く出発するせいか、後半目玉の難関を潜り抜け…と言うシーンも大したことがないように感じてしまう。冒頭の暴動シーン、中盤で三船が疾走する馬上で敵兵を斬り落とすシーン、クライマックスの「裏切御免」のシーンなど個々の迫力は満点なだけに全体のバランスを考えて欲しかった。あと個人的な好みですが、剛毅で勇猛な忠臣と言うだけの三船さんのキャラクターに魅力がないし、眉を吊り上げ奇声を張り上げる上原美佐は生理的に受け付けないのも見ていて辛かったです。いずれにせよこういう映画は(どの映画でもそうですが)やはりスクリーンで見ないと本当の価値はわかりませんね。


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ゴジラ

1954年/東宝/本多猪四郎監督
出演/宝田明、河内桃子、平田昭彦、志村喬、堺左千夫、村上冬樹、山本廉、高堂國典、菅井きん、他
物語。太平洋上で船舶が相次ぎ謎の沈没。続いて大戸島に巨大な生物が上陸し多数の被害が出る。調査のため島に渡った山根博士(志村喬)、娘の恵美子(河内桃子)、尾形(宝田明)ら一行は、恐ろしい咆哮とともに山向こうから現れた伝説の怪獣ゴジラの姿を目撃する…

言わずと知れた元祖怪獣映画。子供の頃初めてテレビで見た時は本当に怖かったです。白黒、しかも夜しか現れないゴジラの姿がはっきり見えないのが却って不気味だったし、ゴジラの脅威に直面した人間側ドラマの緊迫した雰囲気も恐怖感を煽った。当時「東宝チャンピオンまつり」で人類の味方になったゴジラを既に知っていても初代ゴジラは別物でした。尤も20代で再見した時は感性が鈍っていたせいか、古く臭くて退屈だなーなどと不遜にも軽視してしまったのですが…しかしそれからまた20年近く経った今は一巡したのか、新鮮な気持ちに戻って見られました。実際寸部の隙もないほどよく出来た映画です。冒頭の貨物船遭難から短いカットを繋いで畳み掛けるような展開で惹き込んで行き、絶妙のタイミングで最初のゴジラ出現。昭和29年に初めてスクリーンで見た人はさぞ驚いただろうな。その後は東京に上陸したゴジラの猛威と平行して、災禍に心を痛める尾形や恵美子、科学と良心の狭間で葛藤する山根博士や芹沢博士(平田昭彦)の人間ドラマが描かれてクライマックスへ。20代の頃見たときは恵美子を巡る尾形と芹沢博士の描写が薄いのが物足りない気がしたのですが、実際はくどくど描いても本題と関係ない部分ですから、この程度のあっさり加減でちょうど良いのでしょう。それにしても河内桃子は可愛いな。


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八月の濡れた砂

1971年/日活/藤田敏八監督
出演/村野武範、広瀬昌助、テレサ野田、藤田みどり、赤塚真人、中沢治夫、隅田和世、渡辺文雄、地井武夫、原田芳雄、ほか
物語。早朝の砂浜をバイクで走っていた高校生の清(広瀬昌助)は、レイプされて車から放り出された早苗(テレサ野田)を助ける。一方、清の友人で高校を中退した健一郎(村野武範)は母親に求婚している亀井(渡辺文雄)のしたり顔が大嫌いだった。やがて3人はつるんで遊ぶようになる…

日活がポルノ転向前に製作した最後の一般映画。ひと夏の湘南を舞台に、倦怠に包まれた若者の日常を描いています。青春の虚無や行き場のない不満、その捌け口としての性と暴力はどの時代にもある普遍的なテーマ。なのに、時代が変わってしまうと共感できないことが多いです。これなども学生運動が収束した後の喪失感や退廃などの時代背景を知っておくと一応頭では理解できるけど「だから何なの?」って感じ。
実年齢26歳だった村野武範が、とても高校中退生(18歳)に見えないのも、感情移入を阻んだ原因のひとつかもしれません。何しろ1年後に「飛び出せ!青春」じゃ先生役やってんだから。ガリ勉な同級生を演じた中沢治夫は後の剛たつひとで、「飛び出せ!青春」では不良役と立場が逆転。テレサ野田は後にNHK少年ドラマシリーズ「未来からの挑戦」(77年)で進学塾の教師役をやってましたが、この映画の当時14歳ってことは、少年ドラマの時は20歳だったの?年を誤魔化してやしないかしら。


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霧笛が俺を呼んでいる

1960年/日活/山崎徳次郎監督
出演/赤木圭一郎、芦川いづみ、葉山良二、吉永小百合、西村晃、内田良平、二本柳寛、深江章喜、他
物語。横浜の港に戻ってきた船員の杉(赤木圭一郎)は親友の浜崎(葉山良二)を訪ねるため下船する。だが浜崎は2週間前に自殺していた。浜崎の恋人だった美也子(芦川いづみ)や妹のゆき子(吉永小百合)に会った杉は、浜崎の自殺に疑問を持つようになる…

脚本は熊井啓。内容は「第三の男」の完全なるパクリ。まさか赤木圭一郎が"日活第三の男"だったからってシャレじゃないだろうに。しかもただ話の筋をなぞっているだけなので、「第三の男」の観覧車や墓地に該当するような映画的見せ場はなく最後まで割りと淡々と終わってしまうし、主演3人もかなり大根。同じジャンルなら「赤いハンカチ」の方が格段に上でしょう。初々しい小百合と遠近感を意識したカメラワークは良いです。


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