女必殺拳

1974年/東映/山口和彦監督
出演/志穂美悦子、千葉真一、宮内洋、早川絵美、大堀早苗、山本麟一、石橋雅史、天津敏、山本昌平、近藤宏、内田朝雄 ほか
物語。紅竜(志穂美悦子)は香港人と日本人のハーフ。兄・万青(宮内洋)は香港警察のGメンで麻薬取引疑惑のある日本企業の捜査中だったが三ヵ月前失踪した。紅竜は香港警察の依頼で兄探しのため来日。女拳法使い・早川絵美(早川絵美)と拳法の達人・響征一(千葉真一)の協力を得て麻薬組織に潜入するが、行く手には麻薬組織が雇った世界中の格闘家たちが待ち構えていた・・・

ストーリーは単純です。つまり行方不明の肉親を捜す主人公が敵の組織に乗り込んで、様々な相手と対決すると言う、この手のアクション映画によくある話です。しかし日本初の美人アクション女優志穂美悦子の初主演作として歴史的意義のある作品です。従って見所は悦っちゃんの華麗にして初々しいアクションと演技に尽きるわけですが、迎え撃つ敵の顔触れもなかなかなもの。山本麟一、石橋雅史、天津敏と言う「殺人拳」メンバーに山本昌平を加わえた悪役オールスターが悦っちゃんの初主演に華を添えているし、彼等扮する敵組織の格闘家たちが、まるでショッカーの怪人ノリなのは笑えます。と言うより仮面ライダーのような特撮ヒーロー物自体がこの手のアクション映画の構造を模しているんですけどね。
もともとこの映画は香港の女優を招いて製作する計画が頓挫したため新人同様の志穂美悦子を異例の抜擢をして撮られたもの。従ってネームバリューを補うためか保護者の千葉ちゃんが助っ人で出演し、場合によっては主役を差し置いて目立ちまくっています。
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殺人拳・2

1973年/東映/ 小沢茂弘監督
出演/千葉真一、市地洋子、島直樹、石橋雅史、田中浩、山城新伍、クロード・ギャニオン、鈴木正文 ほか
物語。龍虎殿主の太田黒(田中浩)はアジア青少年武術センター建設の名目で金を集め、その裏でマフィアと結託していた。太田黒の怪しい動きにを光らせていた正武館館長の政岡(鈴木正文)は、弟子の山上巡査部長(島直樹)を通じて大田黒の悪事の証拠掴む。剣琢磨(千葉真一)に太田黒から政岡抹殺の依頼が舞い込む…殺人拳シリーズの2作目。

これは酷い。シリーズ物は1作目より2作目は出来が落ちるのが常ですが、それにしてもここまで駄作と言うのも珍しい。
まず1作目であれほど狂っていた千葉ちゃんのキャラクターがかなりトーンダウンし、鬼畜非道な振る舞いは抑え目。前回のように金玉引き千切ったりするようなエグイ殺し技はありませんし、画像にあるように折角飛び出した目ん玉もピンポン玉じゃただのお笑いです。
しかも今回は依頼された殺しのターゲットが唯一の理解者だからと言う理由で断るなど、ずいぶん人間的になりました。助手に女の子なんか使ってるのもズッコケますね。
出演者も華がなく、前作にも出ていた石橋雅史除くと言っちゃ悪いが雑魚ばかり。悪の親玉役が「わんぱくでもいい@丸大ハム」の田中浩と貧相なヒゲ面の外国人(カナダの映画監督だそうな)では凄みに欠けるし、色っぽい女優さんも出ていません。
政岡役の鈴木正文は俳優ではなくプロの空手家で、風采はずんぐりむっくりの冴えないおっさん。この人も前作にも出ていましたが、前作は単に千葉ちゃん相手の試合シーンが中心だったので、求められたのは武道家としての役割でした。しかし今回は物語の中心に関わるため俳優として演技する部分が大きく、ド素人丸出しの台詞棒読みシーンが延々続きます。だったら何もプロの俳優使えばいいわけで、迫力を出すために本物の武道家を使うのはこの種の作品に良くあることですが、撮っているのはドキュメンタリーじゃなくフィクションだと言うことわきまえないと娯楽作品として致命的につまらなくなってしまいます。

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湖底の美女 江戸川乱歩の「湖畔亭事件」

サイトに移動しました。
http://tvmovie.web.fc2.com/bijo/bijo19.html
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銀座旋風児

1959年/日活/野村博志監督
出演/小林旭、浅丘ルリ子、青山恭二、稲垣美穂子、白木マリ、南風夕子、西村晃、芦田伸介、宍戸錠 ほか
物語。二階堂卓也(小林旭)は銀座で事務所を営む装飾デザイナー。王徳宝(芦田伸介)と言う謎の中国人が大量のダイヤを売りさばいてキャバレー建設資金にしているのを疑問に思い、香港に発った王の後を追う。そこで王を拳銃で狙った村越明子(浅丘ルリ子)と出会った卓也は、王が堀田という日本人で、戦時中国民から献納されたダイヤを奪ったことを知る。明子の父はその罪を擦り付けられ銃殺されてしまったのだ。明子を連れて帰国した卓也は、王一味に対する挑戦を開始する・・・。

タイトルは旋風児と書いて「マイトガイ」と読みます。
これは今見るとかなり恥しいですぞ。アキラ扮する主人公は常に蝶ネクタイ姿で若いのにパイプを離さないキザな男。「銀座旋風児」(こちらは何故か「せんぷうじ」)または「銀座退屈男」の異名をとり、街を歩けば女の子がキャーキャー言いながら集まってくるし、外国から日本に帰ればこれまた空港に女の子がわんさか押し寄せるモテモテ男。いかに二枚目とは言え民間人が何故そんなスター並に人気があるのかよくわかりませんが、まあ、「アキラだから」としか言いようがありませんね。
しかし本人は女に興味がなく、装飾デザイナーのくせに何故か探偵の真似事に熱中し、誰から頼まれもしない事件を勝手にほじくり出して騒動を広げて行きます。今も昔も「退屈男」のやることはお節介と相場が決まっているんでしょうか。
途中で付け髭、カツラで多羅尾伴内張りの安っぽい変装したりするんですが、これが全く何の意味もない。
最後は追い詰められたアキラが一旦はピンチに陥るお決まりのパターンがあった後で、敵のキャバレーに乗り込んでドンパチやっているところへ遅ればせに警察がやって来て一件落着。
「渡り鳥シリーズ」の都会版と言う狙いなんだそうですけど、ちょっとドン臭いところのあるアキラに洗練された都会の探偵役はあんまり合ってませんね。ルリ子、ジョーと言った共演者も「渡り鳥シリーズ」と同じ面子ですが、ルリ子は事件関係者の1人に過ぎず、ジョーもアキラの下で働いているただの情報屋なので印象が薄いです。サスペンスアクションに必要な演出のテンポに欠けるのも凡作の度合いを高めています。

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007は二度死ぬ

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1967年/イギリス/ルイス・ギルバート監督
出演/ショーン・コネリー、丹波哲郎、若林映子、浜美枝、ドナルド・プレザンス、バーナード・リー ほか
物語。アメリカとソ連の宇宙船が謎の飛行物体に捉えられるという事件が起こり、米ソは互いに非難し合い一触即発の状態になる。イギリスの情報機関MI6は宇宙船が日本周辺から飛び立っているという情報をつかみジェームズ・ボンド(ショーン・コネリー)を日本に派遣。日本の公安のトップ・タイガー田中(丹波哲郎)の協力を得て敵の秘密基地に潜入する・・・

日本を舞台に撮影された007シリーズの第5作。
日本に上陸したボンドがまず向かった先は、何故かまだ人力車が走っている銀座。その路地裏を入ると何故か当時の蔵前国技館の支度部屋で、何故か横綱佐田の山(本人)からチケットを受け取り相撲観戦(ちなみに支度部屋の奥にいるのは横綱大鵬。ボンドをけげんそうに見上げているのは柏戸。土俵上の取組は琴桜-富士錦戦)
アキ(若林映子)と接触したボンドは専用の秘密地下鉄(実は丸の内線)でタイガー田中の自宅に案内され、何故か下着姿の美女による入浴とマッサージのサービス。
姫路城が何故か忍者の基地になっており、そこで空手の特訓を受けたボンドは日本人に変装し(全然変装になっていないが)、何故かキッシー鈴木(浜美枝)と偽装結婚して敵の秘密基地に潜入。
・・・と言うわけで、相撲、ゲイシャ、風呂、忍者、空手、etc、欧米人がイメージする典型的なエキゾチック・ニッポンのアイテムがストーリーの中に強引に組み込まれて登場します。大昔テレビで最初に見た時は、日本の奇妙な描かれ方に子供心にも腹が立ったものですが、ファンタジーと思えば今はそれなりに楽しめます。建設費が3億円という火山内の秘密基地セットもいまどきのCGにはないド迫力。
丹波哲郎、若林映子、浜美枝ら日本人俳優は大活躍。丹波さんは英語の台詞が別人に吹き替えられてしまっているのであの低音の渋い声を聞けないのが残念ですが、どんな映画でもあの貫禄は変らないし、日本代表としてコネリーに引けとらない堂々の風格。若林&浜のダブルボンドガールもキュートでセクシー。ちなみにボンドと格闘する用心棒がピーター・メイビア(WWEのレスラー、ザ・ロックの祖父)港でボンドを襲う敵の1人に元笑点の座布団運び松崎真。
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ゴルゴ13 九竜の首

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1977年/東映・嘉倫電影製作/東映配給/野田幸男監督
出演/千葉真一、嘉倫、志穂美悦子、新藤恵美、孫泳恩、ジェリー伊藤、鶴田浩二 ほか
物語。マイアミの麻薬シンジケートのボスは、ゴルゴ13(千葉真一)に組織を裏切った香港支部長の周電峰の暗殺を依頼。しかし香港に潜入したゴルゴ13が狙撃する寸前に周は何者かに射殺されてしまう。周を暗殺したのは香港の麻薬シンジケートを牛耳る真の黒幕、ポラーニア領事のポランスキー(ジェリー伊藤)だった。しかし香港警察のスミニー刑事(嘉倫)はゴルゴ13を周殺しの犯人として追う。一方ポランスキーもゴルゴ13を抹殺しようとする・・・。

人気劇画の実写映画化。高倉健版(1973年)は見たことありましたが、これは知りませんでした。しかしもともとゴルゴの容姿のモデルだった健さんは地で演じられましたが、千葉ちゃんは全くイメージが違うのではないか・・・と思ったら、極端にデフォルメされたメイクと剃り込みを入れたパンチパーマで登場!どう見たって、まるでコントです。
尤も、モデルだったからと言って健さんのゴルゴにリアリティがあったわけでもないし、だったらいっそ開き直って、実写であろうと徹底的にマンガチックな世界にこだわってみるのもアリかもしれません。ただしそれが作品の成功を保証するものではありませんが。
物語の舞台は香港、しかもスミニー刑事役の嘉倫が主宰する香港のプロダクションとの共同製作のせいか、お話はゴルゴとスミニーがダブル主人公のような展開で進み、必ずしもゴルゴの登場シーンは多くありません。
千葉ちゃん以外の日本人俳優も、スミニーの部下役の志穂美悦子は序盤で敵に捕まってすぐ死んでしまうし、スミニーの妹役の新藤恵美に至っては東京に出張して来たスミニーを京都に案内するためだけの役柄で物語の本筋とは全く絡みません。更にゴルゴの昔馴染みの医者役の鶴田浩二も2シーン(しかも同じセットで衣装変えただけ)で意味のない友情出演。千葉ちゃんのゴルゴメイクの濃さに反比例するかのように内容はやや薄いです。
その千葉ちゃんも折角メイクにこだわったわりにキャラクターはあまりゴルゴらしくなく、何故かカラテの達人なのはいいとしても、簡単に殴られたり背後に敵が立っていても気づかなかったり、少女に微笑んでみせたりと、ずいぶん隙の多いゴルゴです。
最後は断崖絶壁にロープ一本でぶら下がってヘリコプターのポランスキーを狙撃するアクションシーンで千葉ちゃんの本領発揮。
まあゴルゴだと思わずあくまで70年代東映の、千葉ちゃんの映画だと思って見る分には楽します。
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激突!殺人拳

1973年/東映/ 小沢茂弘監督
出演/千葉真一、中島ゆたか、風間千代子、志穂美悦子、山田吾一、川合伸旺、石橋雅史、山本麟一、遠藤太津朗、天津敏、オスマン・ユセフ、渡辺文雄、鈴木正文 ほか
物語。空手の達人・剣琢磨(千葉真一)は殺人や誘拐を請け負うプロフェッショナル。暴力団の牟田口(渡辺文雄)と香港マフィアの五竜会から日本に留学中のベルネラの石油王の令嬢サライ(中島ゆたか)の誘拐を依頼されるが、自分を信頼しない相手の態度に断る。剣は逆にサライの護衛に自分を売り込む。それを知った五竜会は殺し屋を日本へ送り込む・・・。

これは凄い。予備知識なく見てぶっ飛びました。何が凄いって、主人公である千葉ちゃんのキャラクターが完全に狂ってる。
まず冒頭、死刑囚志堅原(石橋雅史)の弟(千葉治郎)と妹(志穂美悦子)の依頼で兄を脱獄させた剣だが、金が払えないと分かるや弟を殺し妹を売春組織に売り飛ばす鬼畜振り。演じる相手が実弟の千葉治郎と愛弟子の志穂美悦子だけに、尚更千葉ちゃんの狂気が極立ちます。
石油の利権争いに巻き込まれて、と言うより自ら首を突っ込んで行った剣は香港マフィアの繰り出す殺し屋どもと死闘を繰り広げますが、これが半端なくエグい。目ん玉潰すわ、脳天カチわるわ、金玉引き千切るわ、やりたい放題。タイトルに違わず正に殺人拳のオンパレード。クハァァァァ~~ッ!っと息を吐く妙な空手の気合いだけが笑えます。関根勤が千葉ちゃんのモノマネする時の元ネタってこれだったのね。
剣が唯一人間らしい感情を見せるのは怪しげな日本語を使う相棒の中国人(山田吾一)が死んだときだけ。尤も顔をなでるのかと思ったら突然鼻の穴に指を突っ込むので、全く何考えてんだかわかりません。
主人公がこんなだからストーリーもハチャメチャで、誰が悪人だかよく分らない状況のまま最後は復讐に燃える志堅原と暴風雨の中で決闘。激闘の末、相手の喉ちんこ抉り取って立ち上がった剣がひっくり返りそうになるカットで唐突にエンドマーク。
狂気、凶暴、野蛮。折からの香港空手映画ブームに便乗した作品ですが、本家にはないダークでハードなカラーで成功を収めました。主人公があくどいのにそれほど不快な気はしないのは、根は明るい持ち味の千葉ちゃんだからでしょう。
対する敵役にも石橋雅史、山本麟一、遠藤太津朗、天津敏、渡辺文雄など癖のある俳優が勢揃い。特に宿敵を演じた石橋雅史は当時無名でしたが空手ができると言うことで抜擢されたそうで、てっきり元から東映の人かと思ってたら実は新劇出身と知って驚き。
当時18歳の志穂美悦っちゃんはまだ新人で、テレビじゃビジンダーやってた頃だと思いますが、太ももとパンツ露わに輪姦される汚れ役。逆に中島ゆたかが清楚なか弱いお嬢様役ってのも後年悪女役やってた頃しか知らないので新鮮な感じ。

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藤圭子と『おろち』

歌手の藤圭子さんが亡くなったそうです。マスコミは自殺と伝えています。

藤圭子さん、飛び降り自殺か…死亡を確認
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20130822-OYT1T00575.htm

いったい何があったんでしょうか…。
ともあれ、お悔やみを申し上げます。

藤圭子さんと言えば若い人には「宇多田ヒカルの母親」と言ったほうが分りやすいでしょう。
でも私なんかは未だに「『藤圭子の娘』が宇多田ヒカル」と思ってしまうし、藤圭子さん本人については、いつも能面のような無表情で歌っていた30年以上前のイメージで止まっています。
そしてもうひとつ、楳図かずおの恐怖漫画『おろち』の主人公おろちです。
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長い髪、無表情、美少女、…。
子供の頃コミックスで『おろち』を読んだ時、即座に「藤圭子だ!」と思いました。
尤もその頃の藤さんは、美少女と言うには少しトウが経っていたんですけど、イメージはピッタリでした。
しかも最終章「血」では、「百年に一度の眠り」に就いてしまったおろちの意識が「おろちそっくりの少女」に憑依するのですが、その少女の職業が「流しの演歌歌手」で、名前も「圭子」ならぬ「佳子」。
これはどう考えたって「おろち(の容姿)のモデルは藤圭子」でしょう。
或いは最初は偶然だったのかもしれませんが、少なくとも終盤は作者自身も意識して描いていたとしか思えないですね。
なので「もし『おろち』を実写ドラマ化するなら藤圭子で…」なんて妄想していたものです。

実は「おろち=藤圭子」と思っていたのは私だけでなく、雑誌連載当時から読者の間では評判になっていたそうです。それどころか、藤圭子自身が芸能雑誌でおろちに扮した写真を撮影して掲載していた、と言う情報すらあります。

「『平凡』の9月号で、藤圭子が、今度はおろちのかっこうで登場する。右手の包帯もちゃんとまいて、おろちそっくりだよ」(『少年サンデー』1970年8月9日号)
http://www.kanazawa-bidai.ac.jp/~hangyo/hobby/white/orochi/oro_sun.htm

つまり藤圭子自身の側では、自分がおろちに似ていることを十分認識していたわけです。

後に宇多田ヒカルがデビューした時、「母親に似てないから、おろち役は無理だな」と私自身の勝手な「妄想」キャスティングから外し、何年か前に実際に『おろち』が実写化された時も「やはり昔の藤圭子でなければ・・・」とダメ出ししていました。尤も仮に藤さんで実現していたとしても、それはそれで「違うな~」と思ったかもしれませんけどね。

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ハレンチ学園 身体検査の巻

1970年/日活製作/ダイニチ配給/丹野雄二監督
出演/宍戸錠、高松しげお、藤村有弘、左ト全、林家こん平、大泉滉、なべおさみ、石井均、近藤宏、真理アンヌ、宮川和子、伊藤るり子、小桜京子、月亭可朝、千葉裕、児島みゆき ほか
物語。ヒゲゴジラ(高松しげお)や丸ゴシ(近藤宏)たち教師は男子生徒を追い出し十兵衛(児島みゆき)ら女子徒のみ身体検査をしようとするが、山岸(千葉裕)らの機転で難を逃れる。パリのハレンチ学園本部からシスター(真理アンヌ、宮川和子)が視察にやって来ることが分かり、教師たちは臨海学校を開くことを条件に生徒を丸め込んで協力させ補助金を手に入れる。だがマカロニ(宍戸錠)は生徒たちを始末した上、学園を売り飛ばそうと企んでいた・・・シリーズ2作目。

宍戸錠や児島みゆきなど一部を除き主要キャストが1作目と大幅に変わり、前作に比べるとやや格落ちの顔ぶれ。
内容はタイトルの身体検査の話はほんの最初だけで、あとは前作同様、ヒゲゴジラの家庭訪問や女子対男子のキックボクシングやパリ本部から来たシスターの視察など細切れのドタバタエピソードが続き、最後は前作が修学旅行だったのに対し今回は臨海学校で生徒と教師のバトルが繰り広げられて終ります。
お色気度は前作よりアップし女子生徒のブラ姿が長い時間見られるほかイメージシーンですがおっぱいが一瞬映ります。
宍戸錠が二役で「石原裕次郎にぶん殴られ小林旭に蹴っ飛ばされていた10年前の殺し屋のジョー」を演じマカロニと早射ち対決、しかもパチもんのマカロニの方が勝ってしまうと言う自虐的なセルフパロディを演じているのは、古い日活との決別を象徴していたのでしょうか。しかし全体の中で見るべきところはこのシーンぐらいしかなく、やはりギャグ漫画の実写化は難しいと感じさせるのでした。
悪役やコワモテの刑事役の多い近藤宏のコミカルな演技は初めて見ました。月亭可朝が若い(まだヒゲがない)

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ハレンチ学園

1970年/日東プロ・ピロ企画製作/日活配給/丹野雄二監督
出演/宍戸錠、藤村俊二、小松方正、由利徹、上田吉二郎、左ト全、うつみみどり、大泉滉、なべおさみ、三遊亭歌奴、石井均、小桜京子、小松政夫、武智豊子、十朱久雄、ミッキー安川、雷門ケン坊、児島みゆき ほか
物語。ハレンチ学園の卒業式は教師も生徒もやる気なし。教育委員(三遊亭歌奴、現三遊亭円歌)が視察に来て慌る学園側に付け込んだ在校生の山岸(雷門ケン坊)や十兵衛(児島みゆき)はオール5を勝ち取る。反撃に出た教師たちが男子生徒を檻に閉じ込め、女子生徒を下着姿にして授業を行い学園は大混乱。新任教師の西尾みどり(うつみみどり)もスカートめくりの洗礼を受ける。やがて修学旅行の日がやって来るが、果たしてハレンチ学園の行く末は・・・。

映画には普遍的価値を持つものと時代風俗の資料にしかならないものの二通りあると思いますが、これは明らかに後者の方でしょう。原作は挑発的な性描写と学校教育をコキ下ろす内容がPTAの猛反発を呼び社会問題をも巻き起こした永井豪の同名漫画ですが、今となっては何がどう問題だったのかよく分からないし、当時就学前だった私の記憶にもありません。尤もスカートめくりしたことはありますが^^;
社会背景の解説は他所を参照するとして、ここでは単純に映画の感想だけ述べると、まずヒゲゴジラ(藤村俊二)、丸ゴシ(小松方正)、パラソル(由利徹)などと言った奇妙奇天烈な格好をした教師たちはおそらく原作通りの描写なんでしょうが、読んでいない私には何のことやら分らず(ヒゲゴジラぐらいは分りますが)、のっけから彼等が繰り出すお寒いギャグとドタバタの数々に頭が痛くなり、このペースに慣れるまで少し時間を要しました。
中盤は女子生徒を下着姿にしてのセクハラ授業と一世を風靡したスカートめくりの大宴会が繰り広げられますが、下着姿と言っても実際はビキニと言うかセパレートの水着姿だし、スカートの下に履いているのもパンツではなくブルマのようなものなので、ブルマ好き以外にはやや期待外れの内容。このあたりは批判に配慮した自主規制だったのかもしれませんが、ただ一瞬だけノーパンの児島みゆきのヒップラインが見えるサービスカットがあります。
後半は盗んだバスで予約もしていないホテルに押しかけ有名学校の名を騙って泊まり、ただ喰いただ飲み、そして野球拳の乱痴気騒ぎ。最後はまた学園に戻ってエンドレスな教師と生徒のバトルが繰り広げられます。
漫画原作の実写化にありがちですが、短い時間の中で漫画の世界の雰囲気を凝縮して再現しようとするあまり、やたら詰め込み過ぎてまとまりがなくつまらないものにしてしまう傾向がこの映画にも見られるようです。しかしこの程度の出来でもウケけてシリーズ化されたのだから驚き。ちなみに併映作は「女番長 野良猫ロック」。
出演者は豪華。何気に「ゲバゲバ90分」とメンバーが被っているのは何か関係があるのか。雷門ケン坊はアニメ時代劇「サスケ」の主人公サスケ役の声で有名ですが、この映画では既に声変わりしていますね。ホテルの浴場で一瞬映るのは映画の監修をした教育評論家のカバゴンこと阿部進。

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