事故(松本清張シリーズ)

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制作・放送/NHK
放送日/1975年11月8日 「土曜ドラマ」
脚本/田中陽造
演出/松本美彦

出演/田村高廣、山本陽子、野際陽子、佐野浅夫、渡辺文雄、火野正平、千昌夫、ほか

物語/深夜、会社重役山西(渡辺文雄)の家にトラックが突っ込む。事故を仕組んだのは山西の妻三千代(山本陽子)の浮気調査をしていた興信所員の浜口久子(野際陽子)だった。久子は三千代が夫の出張中に自宅で愛人と密会していることを知り、情事の確証を掴むためトラック運転手の山宮(火野正平)に頼んでわざと突っ込ませたのだ。現場で見ていた久子は2階から降りてきた男の姿に衝撃を受ける。三千代の愛人は久子の勤める興信所の所長加納(田村高廣)だったのだ。
数日後、山梨県内のそれぞれ50キロ離れた場所で久子と山宮の死体が発見される。警察は全く別々の事件として捜査していたが、運送会社で山宮の事故処理担当だった高田(佐野浅夫)は疑問を抱く…。

これぞ昭和と言った感じのメロドラマ風サスペンス。
依頼主と調査人の矩を越えて禁断の関係に陥ってしまった二人。その秘密を知った女調査員を苦悩の末に殺害するも、更にその秘密を知った男に脅迫され…と、どんどん泥沼へハマって行く男女のお話。
とにかく全体の半分ぐらいは愛人関係にある山本陽子と田村高廣の逢引シーンで占められ、「私たちの愛は罪だとおっしゃるのね」とか「私、あなたを破滅させるかもしれない…だから首を絞めて」なんて会話がウジウジグダグダと延々続きます。
サスペンス物に限らず、自分が子供の頃に夜9時以降やってた「大人のドラマ」ってこんな感じのものが多かったなー。なので殆ど見せてくれませんでしたけど、たまたまこれは8時台のNHKってことでお目こぼし貰ったのでしょうが、果して内容を理解して見ていたのかどうかよく覚えていません。
清楚なお色気ムンムンの山本陽子&クールな野際陽子の"ダブル陽子"、ベテラン演技派の田村高廣&佐野浅夫&渡辺文雄、当時売り出し中の火野正平、そして何故か出ている歌手の千昌夫にカメオ出演の松本清張。70分足らずの小品ながら多彩な出演者で密度の濃い1篇。
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田村高廣
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山本陽子
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野際陽子
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佐野浅夫
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渡辺文雄
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火野正平
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千昌夫
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松本清張


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愛の断層(松本清張シリーズ)

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制作・放送/NHK
放送日/1975年11月1日 「土曜ドラマ」
脚本/中島丈博
演出/岡田勝

出演/平幹二郎、香山美子、中谷一郎、殿山泰司、高田敏江、森幹太、鈴木ヒロミツ、ほか

物語/東陽銀行の支店長・沖野一郎(平幹二朗)は融資先の料亭の女将・前川奈美(香山美子)と深い仲になっていた。だが学生時代からの友人で常務の桑山英己(中谷一郎)に奈美を横取りされる。失意の沖野は銀行を辞めようとするが、そんなある日、探偵の伊牟田(殿山泰司)から桑山と奈美の密会写真を提供される…。

これ本放送時にも見たはずだけど原作が「寒流」だったとは再見するまで気が付きませんでした。だってタイトルだけじゃなく中身も違うんですもの。
原作は裏切られた沖野が桑山に復讐する話ですが、このドラマの沖野と桑山は最後まで友情で固く結ばれています。方や奈美は二人の間で翻弄された挙句どちらからも結果的に捨てられてしまいます。しかしそのことに直接怒るよりも男同士のホモセクシャル?な絆の深さに唖然とし、疎外されて嫉妬しているような有様。従って原作の狙いを悉く外したも同然なオリジナル作品になっています。
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平幹二郎
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香山美子
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中谷一郎
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殿山泰司
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タクシー運転手役の松本清張


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松本清張の熱い空気

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制作/大映テレビ
放送局/テレビ朝日「土曜ワイド劇場」
放送日/1983年7月2日
脚本/柴英三郎
監督/富本壮吉

出演/市原悦子、吉行和子、柳生博、山口いづみ、高岡健二、鈴木光枝、中丸新将、野村昭子、石井富子、野中マリ子、西川ひかる、ほか

物語/「協栄家政婦紹介所」に所属する河野信子(市原悦子)は、派遣先の家庭の不幸を発見するのを愉しみとしていた。信子はテレビで人気のタレント大学教授・稲村達也(柳生博)の家に派遣される。主人の達也は仕事一筋の真面目人間、妻の春子(吉行和子)は良妻賢母、二人の息子は出来が良く、そして春子と姑(鈴木光枝)の関係も良好で一見非の打ち所がない家庭だった。だが信子は一家が上辺ほど立派ではないの見抜く…。

「土曜ワイド劇場」で25年間(全26作)続いた人気シリーズ「家政婦は見た!」の1作目。最初は松本清張原作の単発物でした。従って名前やキャラクターが少し違います。
市原悦子扮する身寄りのない中年家政婦(1作目は河野信子、シリーズ化後は石崎秋子)が、派遣された上流家庭の秘密を覗き見する、と言う設定は同じ。しかし1作目のキャラクターはかなり意地悪で、どちらかと言えば悪女に近いです。波風のない家庭に信子自身が殊更に波風を起こして一家を破滅に導く役割を演じます。なので内容は結構ブラックで後味も悪いです。
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稲村家の門前で舌なめずりする信子(市原悦子)。
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仲睦まじい達也(柳生博)と妻の春子(吉行和子)。理想的な家庭に見えたが…
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信子は何とか不幸を暴いてやろうと執念を燃やす。
野村昭子演じる家政婦紹介所の所長(2作目以後は会長)と飼い猫のはるみちゃんも1作目から登場しています。
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愛人から達也宛の手紙を発見した信子は、わざと目に付くところに置いて春子が読むように仕向ける。
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信子にそそのかされた春子は達也の弟子の大津(中丸新将)との浮気に走る。
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更に信子は子供をそそのかして姑(鈴木光枝)を火傷させ病院送りにする。
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学会と偽って愛人と熱海のホテルに泊まった達也だったが。
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思わぬことから達也の愛人は義妹の寿子(山口いづみ)だったことが発覚。
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一家を崩壊に追い込んで上機嫌の信子。しかし最後には因果応報的なオチも…。


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松本清張の寒流

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制作/大映テレビ
放送局/テレビ朝日「土曜ワイド劇場」
放送日/1983年2月5日
脚本/大野靖子
監督/富本壮吉

出演/露口茂、山口崇、梶芽衣子、近石真介、川口敦子、池波志乃、川合伸旺、藤村有弘、早川雄三、奥野匡、出光元、ほか

物語/東和銀行の沖野一郎(露口茂)は常務の桑山英己(山口崇)と大学の同窓と言うコネもあり、順調に出世コースを歩んでいた。渋谷支店長に抜擢された沖野は新任の挨拶廻りの時、割烹料理屋「みなせ」の女将・前川奈美(梶芽衣子)に会い惹かれる。二人は親密の度を増していったが、そんな時、桑山が沖野の支店を訪ねて来て奈美と出会う。桑山が奈美に関心を持っていることに気づいた沖野は不安を覚える…。

真面目一筋だったエリート銀行員が情事をきっかけに出世の本流を外れ日のあたらない寒流へと押し流されて行くと言うお話。清張原作だけど殺人は起きません。ただ転落していくサラリーマンの軌跡とその悲哀が淡々と描かれます。ちょっと暗くて地味でドロドロしていて…と言うところがいかにも初期の土ワイと言う感じ。
小心な銀行員の露口茂、キザで嫌味な色男の山口崇、そして探偵社の調査員を演じた初代マスオさんの声優・近石真介の好演が光ります。対照的に男を手玉に取るしたたかな女将を演じた梶芽衣子はややミスキャストの感。クールな梶さんじゃあまりにも隙がなさ過ぎて、近寄る前に男が萎縮してしまいそうな印象です。
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天才画の女(松本清張シリーズ)

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制作/NHK
放送局/NHK「土曜ドラマ」
放送日/1980年4月5日~4月19日(全3回)
脚本/高橋玄洋
演出/高橋康夫、中里毅

出演/竹下景子、鹿賀丈史、佐藤慶、志村喬、篠ひろ子、山田吾一、宮下順子、一の宮あつ子、塩沢とき、菅野忠彦、下條正巳、金田龍之介、三谷昇、久米明、芦田伸介、ほか

物語/画家志望の降田良子(竹下景子)の絵がある偶然から銀座の画廊・光彩堂に持ち込まれ、美術コレクターとして知られる銀行頭取の寺村(志村喬)の目にとまる。寺村は驚嘆し、光彩堂の中久保(芦田伸介)に良子の絵をもっと集めるよう注文する。中久保は良子を天才画家として売り出そうと画策する。だが実は良子の絵には隠された秘密があった。少女時代に良子の実家に逗留していた放浪画家(三谷昇)の絵を模写したものだったのだ…

原作は1978年発表なので、放送時点では比較的新作だったことになります。しかし映像化されたのは後にも先にもこれ1度だけ。原作の降田良子は、ほんのさわりしか登場しません。メインはむしろ絵の真贋を巡る画商同士の争いのほうにあります。ドラマでは良子をヒロインに仕立てるため話を膨らませているので、いささかバランスが悪い気もします。しかしNHKならではの重量感のあるキャスティングには見応えがあります。
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降田良子(竹下景子)…天才画家として一躍有名になるが…。
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梅津久直(鹿賀丈史)…東亜新報の記者。殺人事件を取材していて良子と知り合う。
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中久保精一(芦田伸介)…銀座の画廊光彩堂の社長。
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山岸孝次(菅野忠彦)…光彩堂の支配人。
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須川久美(篠ひろ子)…光彩堂の社員。山岸とは愛人関係にある。
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寺村寿一(志村喬)…美術コレクターとして知られる銀行頭取。
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小池直吉(佐藤慶)…光彩堂のライバル叢芸洞の番頭。良子の絵に疑問を抱く。tensaiga11.jpg
大江信太郎(下條正巳)…叢芸洞の社長。病身のため小池に一切を任せている。
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大江志津子(宮下順子)…大江の後妻。小学生の息子がいる。
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原口基孝(山田吾一)…画廊を持たない風呂敷画商。小池の命令で良子の身辺を探る。
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小山政雄(三谷昇)…少女時代の良子(西尾麻里)の実家に逗留していた放浪画家。


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たずね人(松本清張シリーズ)

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制作/NHK
放送日/1977年11月5日
脚本/早坂暁
演出/重光亨彦

出演/林隆三、鰐淵晴子、小山明子、戸浦六宏、島村佳江、河津清三郎、水島弘、三上真一郎、田武謙三、三條美紀、神田隆、穂積隆信、安田伸、五藤雅博、加藤和夫ほか

物語/ヨーロッパを回っていたフリーカメラマンの綾村省三(林隆三)は、オランダで知り合ったインドネシア生まれの混血女性ルキア(鰐淵晴子)を連れて帰国する。戦争中に日本軍人との間に生まれた彼女は、まだ見ぬ父を捜すために来日したのだ。綾村とルキアはテレビのワイドショーに出演して、父の名前が「斉藤」だったこと、亡き母が父から教わった思い出の歌が日本の童謡「砂山」であることなどを語る。
ルキアの父は元官僚で参議院選挙の候補者・立花(旧姓斉藤)英一郎(水島弘)だった。だが選挙への政治的思惑から、立花は同じ部隊にいた同姓の斉藤(田武謙三)を身代りに仕立てる。テレビで面会したルキアと斉藤は一緒に「砂山」を歌うが、斉藤が歌詞を間違えたことに綾村は疑念を抱く…。

NHKの「土曜ドラマ」で放送された「松本清張シリーズ」の中の1作。清張作品は数え切れないほど映像化されていますが、この作品はこれ以外で映像化されたことがないし、原作も不明。どうやらテレビオリジナル作品のようです。ただ清張らしさもだしているので、おそらく清張自身が原案を監修しているんでしょう。
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このシリーズに毎回ヒッチコック張りにカメオ出演していた原作者の松本清張。
今回は参議院選挙の政見放送に臨む大物政治家の役。
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ワイドショーに出演した綾村(林隆三)とルキア(鰐淵晴子)
ちなみに司会者を演じているのはクレイジーキャッツの安田伸。
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林隆三は当時34歳。やっぱ若いな…。
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鰐淵晴子の役柄は日本人とオランダ系インドネシア人のハーフですが、鰐淵晴子自身は日本人とオーストリア人のハーフ。
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財閥の立花家に婿入りした立花英一郎(水島弘)は、家付きで気位の高い妻(小山明子)に頭が上がらない。
この頃の小山明子ってこんな役ばっかりだったような。
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立花の選挙参謀の原(戸浦六宏)は、妻が病気で金に困っていた斉藤(田武謙三)を身代りに仕立てる。
怜悧なインテリが似合う戸浦六宏はこの手のドラマに欠かせません。
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ルキアと「砂山」を歌った斉藤は歌詞を間違える。
田武謙三は東宝怪獣映画や無責任シリーズの常連でお馴染み。
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斉藤が贋者だと気づいた綾村は、本当の父が立花であると突き止めようとするが、様々な妨害にあう。
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立花側の謀略で警察に追われたルキアは綾村の昔の恋人・律子(島村佳江)のもとへ身を隠す。
島村佳江さんの落ち着きと美貌は当時21歳とは思えません。
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立花側の手によって律子の息子(実は綾村の子供)が誘拐されてしまい、綾村は一人で取引場所に出掛けるが…。


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