荒野の素浪人 第6話「掠奪 眠れる埋蔵金」

5年前、ある盗賊の一味が城の御用金三万両を盗み出して埋め、隠し場所の地図を7等分して逃亡した。 盗賊の頭は途中で追っ手に掛かって死に、生き残りの子分とその関係者が集まってお宝を掘り出そうとする。
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顔ぶれは、子分の三造(梅津栄)、六助(江戸家猫八)、平太(渡真二)。頭の情婦だったお芳(牧紀子)。死んだ子分の兄の理助(三角八郎)、息子で医者の寿庵(竜崎勝)、娘のお牧(ジュディ・オング)。更にお芳とお牧にそれぞれ用心棒として雇われた陣馬佐内(外山高士)と香之介(大出俊)。

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だが地図の場所に行ってみると、その上に城主(人見きよし)の下屋敷が立ってしまったので、持ち出すのは容易ではない。
すると寿庵は権利を放棄して降りると言って去る。
佐内が口を封じようと追って来たところを九十郎(三船敏郎)が助ける。

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事情を聴いた九十郎と次郎吉(坂上二郎)は、寿庵の代わりに盗賊たちの仲間に加わって計画を仕切る…。

これは映画にしてもいいような面白い話。 この手の話の場合、必ず裏切り、仲間割れが起こる。 更に濡れ手に粟でお宝を一人占めしようとする黒幕が思わぬところにいる、と言うのがありがちのパターン。 それは善人面した寿庵(竜崎勝)か。あっさり降りたところがどうも怪しい。更に、九十郎たちが泊まっている寺の和尚(河野秋武)も何だか胡散臭い。 竜崎も河野も善悪両方演じる俳優なので、つい疑いの目で見てしまう。
そう思って見ていると、まず城下町で藩の勘定奉行・野川(織本順吉)を見つけて追って行った平太が懐かしそうに挨拶をするが、斬られる。 御用金を盗み出す際、城内に手引きする者がいたのだが、それが野川らしい。
更に三造と佐内がグルになって、お芳と理助を殺してしまう。
二晩かかって掘り出したお宝を運び出すが、佐内は九十郎に斬りかかって倒され、待ち受けていた野川の手の侍たちに三造も撃たれる。
その時、野川の顔を見た六助は驚く。死んだはずの盗賊の頭が野川だったのだ。
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と言うわけでどんでん返しは死んだはずの頭が実は生きていた、と言うことで九十郎に斬られ、寿庵と和尚は最後まで善人のままだった。 結局、寿庵とお牧と六助は寺に残って貧しい民百姓たちの治療のために御用金を役立てることにする。
ゲストも多彩だがそれぞれを個性的に描くには至らず、ジュディ・オングなんかは出番も少なくもったいなかった。今更ないものねだりだがせめて1時間半ぐらいのスペシャルで見たかった内容。
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テーマ:時代劇 - ジャンル:テレビ・ラジオ

ゲゾラ ガニメ カメーバ 決戦!南海の大怪獣

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1970年/東宝/本多猪四郎監督
出演/久保明、高橋厚子、小林夕岐子、土屋嘉男、佐原健二、斉藤宜丈、当銀長太郎、藤木悠、中村哲、ほか

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フリーカメラマンの工藤太郎(久保明)は取材旅行の帰途、機内から行方不明の木星探査ロケット・ヘリオス7号が太平洋上に落下するのを目撃。

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工藤は帰国後、リゾート開発会社からの依頼で宮博士(土屋嘉男)、星野アヤ子(高橋厚子)と共にセルジオ島へ向かう。途中、自称・世界風俗研究家、実は産業スパイの小畑(佐原健二)も一行に加わる。

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セルジオ島に到着した一行は早速大洞窟の調査にのり出したが、海からイカの怪獣ゲゾラが出現。駐在員の横山(当銀長太郎)を襲ったゲゾラは島の青年・リコ(斉藤宜丈)も狙うが、コウモリの群れが現れると何故か海中へ逃げていった。

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一行は記憶喪失となったリコを連れて彼の恋人のサキ(小林夕岐子)とともに島民の部落へ移動。

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翌日、近海を調査していた工藤と宮博士は海中でヘリオスを発見。そこへゲゾラが出現して二人を襲撃するが、イルカの群れが近づくとゲゾラは島へ上陸して部落を襲う。

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工藤らは島民と協力してガソリンと銃でゲゾラを攻撃。ゲゾラは全身を焼かれて死亡。

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その夜、今度はカニの怪物ガニメが出現。工藤たちは戦時中に日本軍が残した弾薬庫もろともガニメを爆破するが、ガニメの体から動き出た宇宙生物は小畑の体内に侵入する。

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記憶を取り戻したリコの話と、海中調査の時にはゲゾラがイルカを嫌ったことから、宮博士は宇宙生物の弱点が超音波であると判断して洞窟にコウモリを探しに出かける。

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コウモリを探し回る工藤とアヤ子の前にカメの怪物カメーバが出現するが、二人が咄嗟に逃げ込んだ洞窟でコウモリを発見。一同はコウモリが逃げないように洞窟にふたを付ける。

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宇宙生物に体を乗っ取られてしまった小畑が洞窟内のコウモリに火を放とうとする。だがアヤ子の必死の説得が小畑の人間としての心を動かしコウモリを外へ放った。

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ガニメとカメーバはコウモリの超音波で発狂し同士討ちを始める。二匹は火山のふもとで死闘を演じたが、やがてやがてもつれ合いながら火口へと転落。そして小畑も体内の宇宙生物を道連れに自ら火口へ身を投げた。

これも映画館で見たな。例によって内容は忘れたけど島民が踊るシーンだけ覚えてた(踊りの音楽が「キングコング対ゴジラ」と同じ)。 子供向けだった前年の「オール怪獣大進撃」から一転して本格的な怪獣映画になっています。ゴジラが出ないことや予算の掛かる都市破壊を避けて南海の孤島を舞台としたことで地味な印象ですけど、久保明、佐原健二、土屋嘉男の常連トリオにアンドロイド01の小林夕岐子や高橋厚子が出演して花を添え、新怪獣のゲゾラ、ガニメ、カメーバはそれぞれ造形で人間が入っている感を上手く処理し、黄金期を支えた特撮スタッフが最後の意地を見せた作品です。
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テーマ:特撮・SF・ファンタジー映画 - ジャンル:映画

ゲゲゲの鬼太郎 第35話「イースター島奇談」

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1971年10月7日~1972年9月28日
フジテレビ、東映
声の出演/鬼太郎…野沢雅子、目玉おやじ…田の中勇、ねずみ男…大塚周夫、猫娘…小串容子、ほか

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占い師の福島は商売敵のペルー人占い師アレスを殴り殺して逃走。

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父親の遺した日記を読んだ福島は、金も命も幸福も自由にできる術を授ける地獄の使者がいると知りイースター島へ向かう。

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鬼太郎とねずみ男は福島に罰を与えようと後を追い、現地の宿屋に扮して待ち受けていた。

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やがて福島は地獄の使者アクアクの呼び出しに成功する。

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アクアクは福島に制裁を加えると言い残し、鬼太郎の目の前で連れ去る。

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日本へ戻った鬼太郎たちは福島が自首したと聞いて驚き、留置場へ面会に行くが…。

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あまりにも恐ろしい結末に、鬼太郎たちも震え上がった!

何度もアニメ化されていますが、自分のリアルタイムは71年版です。 ちなみに当時わが家のテレビは白黒でした。なのでウルトラシリーズもライダーシリーズも、当時の番組は全て白黒で見たわけですが、 現在は記憶自体がカラー補正されているため白黒のイメージが湧きません。
でも鬼太郎だけは別。いまだに白黒の印象が強いし、白黒だからこそ怖かったのでしょう。
特にこの「イースター島奇談」はもう怖くて怖くて、夜おしっこに行けなくなったのを覚えています。
試しに画像をモノクロ化してみると、こんな感じ。
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やっぱりこの方が怖いなー。

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真っ黒で何だかよくわからないせいで尚更地獄に引きずり込まれる感じがします。
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荒野の素浪人 第2話「奪回 佐渡無宿人」

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1972年1月4日~1973年3月27日(第1シリーズ)
1974年1月1日~9月24日(第2シリーズ)
NET、三船プロ

1960年代に「4大スター」と言われた三船敏郎、勝新太郎、中村錦之助(萬屋錦之介)、石原裕次郎は独立プロを起こして自ら映画製作に乗り出したものの、凋落著しい日本映画はこの4人のネームバリューを以てしても如何ともしがたく、70年代に入るとそれぞれテレビに活路を求めて行きます。中でも制作プロダクションとして最も旺盛な活動量を誇ったのは三船プロ。スター・プロの中では唯一自前の撮影所を備えて数多くのテレビ映画を制作しましたが、その代表作が三船御大の主演した素浪人シリーズ。

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かつて黒澤明監督で演じた「椿三十郎」より3倍強い浪人・峠九十郎が行く先々にのさばる悪人どもを叩っ斬る痛快娯楽時代劇で、見所は勿論三船御大の豪快な殺陣さばき。
ほかのレギュラーは短銃の使い手「五連発の旦那」こと鮎香之助(大出俊)と女好きで死んだふりが得意なすっぽんの次郎吉(坂上二郎)。九十郎と2人は付かず離れずの関係で毎回別れるのにいつの間にかまた一緒になって行動を共にするのがお決まりのパターン。更にセミレギュラーで女渡世人のからっ風のお文(梶芽衣子)が時々加わります。

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三船御大は「三十郎」の頃の飄逸さは既になく、変に重々しい大物振りが少し鼻を衝きますが、後年の「素浪人罷り通る」に比べればまだ口数は多いし武骨さが醸し出すユーモアが愛嬌にもなっています。

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大出俊扮する香之助は一見キザな色男だが実は取り潰されたさる藩の元嫡男。短銃、マフラー姿のモチーフは「用心棒」で仲代達矢が演じた卯之助でしょうか。
二郎さんはこれが俳優として最初の本格的な出演で、以後三船プロ作品の常連になります。

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九十郎を親の仇と狙っている、と言いつつ実は結構甘えているお文w梶さんは女囚さそりのクールなイメージとは全く違う可愛らしさが魅力ですが出演回が少ないのが残念。

第2話は吉井藩主の老中松平伊豆守に藩を取り潰された恨みを持つ浪人たち(藤木悠、浜田晃ら)がやくざを装って佐渡送りの囚人たち(大泉滉ら)を奪い、吉井藩内の鉄砲村に立て籠もる。次郎吉(坂上二郎)は藩士(島田順司)を通じて吉井藩に九十郎(三船敏郎)を売り込み、九十郎の名を知る家老(宮口精二)も助力を依頼するが九十郎は断る。だが鉄砲村に香之助(大出俊)がいるのを知った九十郎は次郎吉、お文(梶芽衣子)とともに村に乗り込む…と言うお話。

鉄砲村に立て籠もった10数人を攻めるのには10倍の人数が必要なので近隣他藩に援軍を仰がねばならず、それによって吉井藩の面目を失墜させ藩主を老中から失脚に追い込むのが浪人たちの目的。村を巡る攻防戦の設定がちょっと「七人の侍」を連想させますし、「七人の侍」では立て籠もり側だった三船と宮口が逆に攻める側なのも興味深いのですが、この場合は九十郎の超人的活躍で一方的に終結します。

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とぼけた三枚目役の多かった藤木悠が復讐を目論む浪人たちの非情なリーダー役。

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「七人の侍」以来三船御大とは古い馴染の宮口精二と、この頃はまだ二枚目だった島田順司。

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でも一番の見所は1話目では顔見世のみだった梶さんのお文が最後まで出ていることで、足をくじいて九十郎におんぶされる姿が可愛いw
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テーマ:時代劇 - ジャンル:テレビ・ラジオ

ゴジラ・ミニラ・ガバラ オール怪獣大進撃

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1969年/東宝/本多猪四郎監督
出演/矢崎知紀、佐原健二、中真千子、天本英世、堺左千夫、鈴木和夫、田島義文、ほか

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両親(佐原健二、中真千子)が共働きで鍵っ子の一郎(矢崎知紀)は気が弱く、ガキ大将のガバラにいつもいじめられていた。

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一郎の面倒は近所に暮らすおもちゃコンサルタントの南(天本英世)が見てくれている。

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夢の中で一郎は怪獣島に行き、ミニラと仲良くなる。

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怪獣島にはガキ大将と同じ名前のガバラと言う怪獣いた。

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弱虫のミニラはいつもガバラにいじめられていた。

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ミニラはゴジラとともに特訓に励む。

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そしてゴジラの助力も得たミニラは遂にガバラを撃退する。

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その頃、5000万円を強奪した2人組の強盗(堺左千夫、鈴木和夫)が近所に潜んでいて、一郎は人質にされてしまう。

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だがミニラに激励された一郎は強盗に闘いを挑むことを決意。

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一郎の活躍で無事強盗は逮捕される。

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翌日、またガキ大将のガバラが因縁を吹っかけて来るが、一郎は逃げずに立ち向かって見事に撃退。

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一郎はもう弱虫ではなかった!

これ当時映画館で見ました。併映が「コント55号 宇宙大冒険」と「巨人の星 行け行け飛雄馬」か。何となく覚えているような、いないような。ただ、
ゴ、ゴ、ゴジラは放射能~
ミ、ミ、ミニラもポーッポーッポ~
と言うフレーズだけ頭に残っていて、ずっと何の歌だかわからなかったのですがこの主題歌だったのね。
ゴジラ映画史上で言えば第1回「東宝チャンピオンまつり」で公開された子供向けの低予算映画あり、ここからゴジラの堕落が始まったことになっています。勿論当時はそんなこと知る由もなかったので、大きなスクリーンで怪獣を見られたことだけで多分満足したのでしょうが、さすがに今見るのはかなりキツイものがあります。
まず特撮は新怪獣ガバラとの絡み以外全て過去作からの流用。そのためシーン毎にゴジラの顔が違います。
しかも怪獣は全て気弱な少年の見た夢、妄想の存在でしかないのです。つまり「夢オチ」ってやつです。いくら子供騙しの映画とは言えこれは禁じ手でしょう。お蔭でガバラは映画の中にすら実在しない怪獣になってしまいました。
このあたり、怪獣映画を子供向けに転換することに対する東宝の思い切りの悪さが反映しています。つまり、ホントはやりたくないんだ、夢なんだから勘弁してよ、と言う大人の言い訳です。でも何事によらず中途半端が一番いけない。開き直って子供向けに徹底した大映のガメラシリーズの方が遥かに優れています。
ストーリーも、いじめられっ子が夢で見たミニラに勇気づけられて強盗といじめっ子に立ち向かう内容はお粗末過ぎて児童映画としても評価できるものではなく、特撮と言う冠がなければ誰にも見向きもされないでしょう。唯一の見所は珍しく普通のやさしいおじさんを演じた天本英世の好演ぐらいです。
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テーマ:特撮・SF・ファンタジー映画 - ジャンル:映画

弥次喜多隠密道中 第1話「隠密大作戦(お江戸日本橋)」

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1971年10月7日~1972年3月30日(全26話)
日本テレビ、歌舞伎座テレビ室

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天保の頃、幕府は諸藩に送り込んだ公儀隠密が次々正体を見破られ殺害される事態に手を焼いていた。老中・水野忠邦(大友柳太朗)は、これまで伊賀や甲賀の忍びに任せていた隠密を素人にやらせてみようと思いつく。

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選ばれたのは貧乏旗本の次男坊・村上弥次郎(尾上菊之助、現・菊五郎)と元伊賀同心・青山喜多八(目黒祐樹)。
2人とも知力胆力に優れていたが欠点もあり、弥次郎は酒を飲むと人が変わる酒乱で、喜多八は美人に弱い女好きだった。

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隠し目付の榊竜軒(中村敦夫)はそれを危ぶんで配下のくノ一・お駒(岡田可愛)を監視役に付けるとともに、竜軒自身も変装して彼らの旅を見守り様々な命令を下す。

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更に弥次郎の許婚の早苗(八木孝子)も後を追い掛けてくっついてくる。

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かくして性格のまるっきり違う二人が町人に姿を変えお伊勢参りと称して旅に出る。行く先々で悪を退治する隠密道中が始まった。

どういう理由か、タイトル題字を「巨人軍:長島茂雄、王貞治」と言う当代の人気プロ野球スターが記しています。ONって「球界の弥次喜多」だったんでしょうか。
この番組は父親の横で見ていた記憶があり、例によって各話の中身は忘れましたがシチュエーションは結構覚えていました。 まず主題歌がカッコよかった。と思っていたら、なんと水原弘か!
共同主演は梨園の御曹司・尾上菊之助と銀幕の剣豪近衛十四郎の次男・目黒祐樹と言う出自も個性も対照的な2人で、弥次喜多のキャラクターに上手くはまっています。 ほかにレギュラーで「木枯し紋次郎」で人気沸騰中の中村敦夫、岡田可愛、八木孝子、各回ゲストにも目黒の父近衛十四郎、兄の松方弘樹をはじめ豪華な顔ぶれが見られます。
ただ菊之助は舞台でも重なっていたのか、終盤はめっきり出番が減ります。更に中村敦夫もワンシーンのみそれも座っている場面ばかりだったのですが、これは確か「木枯し紋次郎」でアキレス腱を切ったのが原因だったと記憶しています。

さて1話目にはまだ続きがあり、初日の品川宿で酔い潰れた弥次郎、女に引っかかった喜多八。早くも失態を演じた2人は逃げ込んだ布団部屋で偶然出会った食い逃げの男(坂上二郎)から、宿屋のどこかで女の泣き声がすると聞く。調べてみると公儀に直訴しようとした百姓とその娘たちを始末しようとする某藩の重役(江見俊太郎)と用人(今井健二)の企みを 知る。2人はまず用心棒(永山一夫)に襲われた娘(江美早苗)を助け、次に鈴ヶ森で百姓を無事救い、竜軒の指令で次なる目的地の平塚に向かう…と言うお話。
この初回ゲストで目を引くのは坂上二郎、江美早苗、永山一夫。特に江美と永山は初めて顔を知りました。
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江美早苗は金井克子、由美かおる、奈美悦子、原田糸子と並ぶ西野バレエ団5人娘。その後は作詞家に転向して南沙織の「暮そうで暮れない黄昏どきは」の歌い出しで知られる「人恋しくて」等を作詞しましたが、痛ましい亡くなり方をしました。

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永山一夫は『ブーフーウー』のおおかみ役の声優を担当し一躍有名になった。 1971年10月24日、在日朝鮮人の帰還事業により新潟港から万景峰号で北朝鮮に渡る。帰国後の消息は不明。なのでこれが最後の出演作か?
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テーマ:時代劇 - ジャンル:テレビ・ラジオ

桃太郎侍 第1話「八百八町罷り通る」

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1976年10月3日~1981年9月27日(全258回)
日本テレビ、東映

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謎の浪人・桃太郎(高橋英樹)はスリの少年・仙太(雷門ケン坊)を助けた縁で娘軽業師の玉川つばめ(野川由美子)や元盗賊の猿の伊之助(植木等)と知り合い、浅草お化け長屋に暮らすことになる。

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ある日桃太郎は松平藩の江戸家老・神島伊織(大友柳太朗)の娘・百合(山本由香利)の危機を救った。百合は桃太郎が松平藩の若殿・新之助(高橋二役)と瓜二つであることに驚く。

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松平藩では次席家老の伊賀半九郎(菅貫太郎)が若殿を亡き者にして自分の子を世継ぎに据えようと画策していた。神島父娘は桃太郎に新之助の替え玉となって欲しいと依頼する。

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新之助に拝謁した桃太郎は思わず「兄上…」と呟く。実は桃太郎は生まれてすぐ里子に出された新之助の双子の弟・鶴次郎だった。

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桃太郎が替え玉であると見抜いた半九郎は裏をかいて新之助を襲う。桃太郎は急ぎ新之助の許へ駆けつけて半九郎一味の野望を打ち砕く。

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桃太郎が実の弟であると知った新之助は世に出るよう勧めるが、桃太郎は世の人のため勝手気ままに鬼退治をしていたいと答え、つばめや伊之助とともにお化け長屋に帰ってゆくのだった。

5年にわたって放送され高橋英樹の代名詞にもなった人気時代劇の第1話。桃太郎が長屋に住み着き鬼退治に乗り出した経緯が描かれている。
桃太郎侍と言えばクライマックスで般若の面とド派手な着物を纏って敵の屋敷に乗り込み、「一つ、人の世の生き血をすすり不埒な悪行三昧…」と唱えながらバッタバッタと悪人どもを成敗するのがお馴染みのパターン。
でも初期はまだその定番が行われていない。地味な黒の着流し姿だし、勿論決まり文句もない。それどころか次の第2話では仇討を騙っていた浪人を桃太郎が懲らしめるだけで誰も斬らないし殺されもしない。かつて高橋が主演した「ぶらり信兵衛道場破り」(1973年)にも似た展開になっている。そのせいか初期は視聴率がイマイチだったので、主題歌を歌っていた三波春夫の助言もありド派手定番路線へと転換したと言うのは割と有名な話。
ちなみに第2話で仇討赦免状を盗まれるお人好しの浪人役が山本麟一だったり、第3話でも中田博久が親方思いの真面目な植木職人役だったり、普段は悪役の俳優さんが善人役を演じているキャスティングが面白い。
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特捜最前線 第333話「一円玉の詩!」

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仕事帰りにスーパーで買い物をする一人暮らしの紅林(横光克彦)。
ちなみに「デンターライオン」を手に取る場面がアップになるのは番組スポンサーだったから。

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そこで女店員(好井ひとみ)からお釣りとして渡された一円玉を「いらない!」と床に叩きつけるクソガキとその母親を目撃。女店員は一円玉を大切そうに拾い集める。

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その夜、紅林の自宅近くでタクシー運転手(江幡高志)が殺害される。所轄署の刑事(睦五郎)に迷惑がられながら事件に首を突っ込んだ紅林は、車内に一円玉が散乱しているのが気になるが、所轄の刑事は「客が落としたか捨てたんだろう。いまどき一円玉なんて紙屑同然」とにべもない。

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所轄が逮捕した暴力団員は売上金を奪ったことは認めたものの、殺人は否定する。納得がいかない紅林は現場付近の草むらで一円玉のぎっしり詰まったスーパーの紙袋を発見。更にその近くに佇んでいる先日の女店員・中村明子を目撃する。

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明子は事件や一円玉との関わりを否定するが、現場のスーパーの袋から彼女の指紋が検出される。明子は事件当夜、バイクに跳ねられた近所の少年を病院に運び込んで、同じく近所に住む松本老人(稲葉義男)とともに看病していたという。

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二人が知り合ったのは、上京したばかりの明子が定職屋で料金が5円足りずに困っていた時に、松本老人が助けたのがきっかけだった。その後鍵っ子の少年とも心を通わせ、老人は三人で集めた大量の一円玉を自宅に貯め込んでいた。

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紅林と橘(本郷功次郎)が老人宅を捜索しようとした時、明子が特命課に自首して来る。明子は明らかに老人をかばっていた。老人は明子の自首を知り犯行を自白する。

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事件の夜、少年の事故を知った老人は貯めていた一円玉を紙袋に入れてタクシーで病院に向かう。だが運転手は「いまどき一円玉なんてクソの役にも立たない」と一円玉での料金支払いを拒否。一円玉に自らの境遇を重ね合わせていた老人は、一円玉を蔑ろにされた怒りで運転手を殺してしまったのだ。

これがDVDセレクションに収録されている理由は、うがった見方をすれば「悪い見本」として選ばれたんでしょうか。
異常なまでに一円玉が蔑まれているんですけど、 「一円玉が紙屑同然」なんて社会常識は消費税導入前の30年前にもありませんでしたよ。現にスーパーでの買い物には一円玉が付き物だったことがこのドラマにも描かれているじゃないですか。と言うか、この脚本家って自分では滅多にスーパーで買い物をしない人だったんじゃないかとすら思えます。たまーに買い物した時にお釣りで一円玉を貰ったが、その後は買い物しないので邪魔でしょうがない、と言う人の感覚ですよ、これは。少なくとも毎日買い物している者なら一円玉に使い道ない、なんてことにはならない。まして「紙屑同然」なんて思いもよらないことです。
そう言う世間知らずな脚本家だからこそ(って決めつけてるがw)、一方で「一円玉を大切にする=年度別に分類して収集する」と言う変な発想になるんでしょうね。現実に貨幣として流通している一円玉を、まるでマッチの空き箱か空き瓶のフタか何ぞと同じのように見做しています。松本老人には一円玉に思い入れを抱く特殊な個人的経緯があるわけでもないし、とにかく「一円玉は役立たず」「老人も役立たず」と言う頭デッカチな決めつけから組み立てているもんだから話が薄っぺらく、最後まで見ても何の感情もわかない。上っ面だけ特捜らしさを出そうとすると滑ってしまう、典型のようなお話です。
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テーマ:懐かしドラマ - ジャンル:テレビ・ラジオ

Gメン’75 第20話「背番号3長島対Gメン」

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関屋(原田大二郎)宛てに次々と野球選手の写真が送られてきた。最初は長島の写真、2通目は金田の写真。

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差出人のあけみという女から電話が掛かって来て、写真は復讐を遂げる犯罪予告日だと言う。

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あれこれ推理しているところへ黒木(丹波哲郎)が入って来て、写真に映っている長島の背番号90の「9」と金田の「34」から9月34日、つまり10月4日と解く。

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関谷は郵便局の記録から渡辺あけみ(中原早苗)と言う女を割り出すが、誰だったか思い出せない。

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あけみから渡された3枚目の写真は盗塁王の柴田。すると10月4日に何かを盗もうとしているのか?

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やがて関谷は1年前の事件を思い出す。関谷は麻薬密輸容疑の暴力団幹部・渡辺(川谷拓三)を捕まえるため妻のあけみを騙して居所に案内させた。熱烈な長島ファンの渡辺は長島の現役引退試合を観戦するため後楽園球場にいた。関谷は逃亡する渡辺を撃ち、あけみの目の前で死んだのだ。

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更にあけみからホームに滑り込む長島とセーフのゼスチャーをしている王の写真が届く。関谷は英語の"safe"には「金庫」の意味もあることから、あけみが10月4日に球場の金庫から売上金を盗もうとしていると推理。

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そして予告当日の10月4日、巨人戦の指定席券に添えて元阪神・藤村の写真が送られてきた。だが何の意味なのかわからぬままGメンは後楽園球場に向かう。

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指定席で待つ関谷の前にあけみが現れる。あけみの狙いは売上金ではなく、球場で暴力団が麻薬取引を行う5億円を詐取することだった。

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一方、Gメン本部に残っていた黒木は、藤村がいた頃の阪神がダイナマイト打線と呼ばれていたことを思い出す。

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その頃、球場ではスイッチヒッターの柴田が打席に入る。実は柴田の写真は「スイッチ」、王と長島(ON)の写真は「オン」を意味していた。あけみは五万人の観客で溢れる球場のあちこちにダイナマイトを仕掛け、そのリモコンスイッチを持っていたのだ。

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Gメンはあけみの要求通りにあけみの部下たちが5億円詐取するのを見逃す。だが勝負はまだ終わっていなかった。試合終了後、無人の観客席でGメンと対峙したあけみは関谷の座席の下にダイナマイトを仕掛けてあると言う。

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あけみはリモコンを高く掲げた。だが次の瞬間、銃声が響き、スタンドの上段にいた黒木の撃った弾であけみは倒れた。

サブタイトルに反して、別に長嶋茂雄とGメンが対決するわけではない。更に当時の長嶋は監督1年目で「背番号90」なのだが、やっぱり「栄光の背番号3」の方がイメージ大なのだろう(ちなみに「長"島"」となっているのは誤字ではなく、当時は当用漢字制限のため「嶋」でなく「島」で表記されていた)。
熱烈な長嶋ファンだった夫の復讐を遂げるため野球選手の写真で犯罪を予告すると言う趣向は面白いし、Gメンがその意味を読み違えて行くところも面白い。予告日が10月4日なのはこの回の放送日だったからなのだが、それにしても長嶋の「90」と金田の「34」から「10月4日」ってのは無理があり過ぎるwどうしても長嶋を使いたいなら、せめて長嶋の「3」+柴田の「7」で「10」にするとか。でも巨人には「4」がいないんだよな。
劇中の巨人は後楽園球場で大洋と対戦しているが、野球サイトで調べたところ、実際の1975年10月4日は試合がなかったようだw
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西部警察 第1-2話「無防備都市」

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1979年10月14日~1982年4月18日(全126話)
テレビ朝日、石原プロ

<前編>
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西部署捜査課に新任の木暮課長(石原裕次郎)が着任した日、米軍基地から盗まれた最新鋭多目的装甲車が都心に現れる。犯人は指紋から大門(渡哲也)が5年前に取り逃がした日下(浜田晃)の名が浮かぶ。

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装甲車は銀座から東京駅へ。

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西部署に装甲車を操る黒幕(伊藤雄之助)から電話が掛かり、「近鉄と日本ハムの試合で近鉄に勝たせろ」だの「新宿の高層ビル群を赤く塗り変えろ」だの無茶な要求ををふっかける。
巨人阪神戦ではなく、あえて近鉄日ハム戦と言う渋い選択はテレ朝の日テレ対抗意識の現れか?

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装甲車は近鉄が日本ハムに敗れたのを機に攻撃を開始。

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警察は装甲車に全く歯が立たない。

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この危急存亡の時に何故か裕次郎課長は真っ昼間からバーにしけこむ。

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そうこうしているうちに黒幕の男は「全国の犯罪者・容疑者の釈放と、全国の警官の武装放棄及び全警察活動の停止」と真の要求を突きつける。

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パトカーを従えて悠々と国会議事堂前を進む装甲車。そこへ場違いな裕次郎の挿入歌がかぶさって次週に続く。

<後編>
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警察本部の対策会議は犯人の要求を無視することを決定。一方ダイナマイトの使用許可も下りるが、

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装甲車には歯が立たない。

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装甲車はテレビ朝日を攻撃(しかし安っぽいセットの喫茶店を壊しただけ。残念!)

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黒幕の目的は防衛隊に治安出動させ日本の政治体制を変えることだった。木暮は防衛隊出動反対を貫くが、防衛隊の友人(今井健二)は警察力では装甲車に勝てないと言い切る。

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電話の声を聞いていた木暮は黒幕の正体が右翼の大物・大河内であると気づく。

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大門軍団は大河内の自宅へ逮捕に向かうが、大河内は直前に脱出し装甲車と合流。

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大門は装甲車を工場跡へ誘き寄せて高圧電流責め、油責め、放水責めを食らわせ、最後は火炎瓶責め。装甲車は爆発し、大河内は「日本よ目覚めよ!」と叫んで玉砕。

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その頃合を見計らって現場にやって来た裕次郎課長を先頭に大門軍団は引き揚げていく。

84年まで放送されたシリーズのpartI。壊した車の数やら使った火薬の量が自慢の派手な刑事アクションドラマだが、当時はバカバカしくて興味が持てなかった。実は演じている渡哲也自身も不本意ながら会社のために仕方なくやっていたらしい。しかしこう言う荒唐無稽なドラマもあってこそテレビの裾野が広がっていたのでしょう。
その1作目は2週にわたって都心のど真ん中に装甲車を走らせると言う今では考えられない演出で始まる。しかも治安出動による政変を目論む三島由紀夫張りの右翼が登場する、とんでもないストーリー。一見、奇異な感じを受けるが、当時は栗栖統幕議長の「超法規発言」をきっかけに有事法制論議が高まっていた頃だったのだ。前年には自衛隊員がクーデターに決起する「皇帝のいない八月」なんて映画も公開されている。そうした世相を取り込んでいる点では一種のポリティカル・フィクションになっている。
と言ってもこの場合娯楽ドラマなので政治的主張は問題ではなく、あくまで大門軍団の「軍隊並みの強さ」をアピールする題材として使われている。何せ防衛隊でなければ勝てないと言われた兵器すら倒してしまうのだから、この後にどんな凶悪犯罪が起ころうとも無敵だろう。
劇中では「近鉄のエース鈴木が日本ハムのルーキー高代にサヨナラ本塁打を打たれた」ことになっているが、映像をよく見るとゲームセットにもかかわらず近鉄の選手が守備位置を動かない(サヨナラならベンチに帰り始めるはず)。なのでまだ試合は続いているように見えるのだが、本当にあった試合なんだろうか。


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