火の鳥(手塚治虫)

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手塚治虫が「ライフワーク」と位置づけていた「火の鳥」は、様々なバージョンが出版されています。これは1977年にた朝日ソノラマの『マンガ少年』別冊として1978年に発行された「望郷編」です。
「火の鳥」は最も遠い過去と未来から交互に物語が展開して徐々に現在に近づく、という壮大なスケールで構想された大作ですが、結局、手塚の死によって未完に終ってしまいました。そもそもこの作品は掲載誌が悉く廃刊・休刊になってしまうという不運というかジンクスにつきまとわれ、この『マンガ少年』(1976年創刊)もやがて休刊の憂き目を見てしまいました(ちなみに「火の鳥」はその後角川書店の『野性時代』で書き継がれましたが、手塚死後に雑誌のサイズが小さくなってしまい、「火の鳥の祟りか」と言われたとか)

手塚治虫は真面目なストーリー漫画の中で時々流行ネタのギャグを差し挟むことが多いです。例えばこの「火の鳥・ヤマト編」(1968-69年連載)の中の次のシーン。
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「長島も王もいる川上タケルの巨人クマソ!」
これは当時の読売ジャイアンツ、つまり巨人の川上監督、王選手、長島選手に因んだダジャレです。
その下のコマ、
「飲んでますか?」
これは俳優・三船敏郎の出演していたアリナミン(胃腸薬)のCMです。
と言っても、こういう時事ネタは、後になってしまったら、何のことやらわかりませんね。私も子供の頃に初めてこれを読んだとき、川上や王・長島はわかりましたが、アリナミンのCMは既に理解不能でした。作者自身も気になったらしく、その後に発行された版では別の台詞に変えられていたようです。
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