「スクールウォーズ」はホントに「泣き虫先生の"7年"戦争」か?

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今更言うまでもない有名な話ですが、大映ドラマ「スクールウォーズ」は伏見工高ラグビー部の実話に基づいています。「スクールウォーズ」の前に放送された「不良少女とよばれて」も実話ドラマと称していましたが、実際はモデルになった本人が仰天するほど大映テイストで塗り固められたフィクションでした。
その点、「スクールウォーズ」はスポーツの実話だけあって、さすがに滅茶苦茶な改変はできなかったのでしょう。
ドラマと実話の道のりを年表化して比較してみます。

川浜高校の軌跡(ドラマ)伏見工高の軌跡(実話)
年度主な出来事年度主な出来事
1年目
1-6話
滝沢賢治が川浜高校に赴任。1年目
1974年度
山口良治が伏見工高に赴任。
2年目
7-14話
滝沢賢治がラグビー部監督に就任。
「川浜一のワル」大木とイソップが入学。
全国大会神奈川県予選一回戦で相模一高に109対0で完敗。
イソップ死去。
練習試合で相模一高に勝利(1年目の奇跡)。
2年目
1975年度
山口良治がラグビー部監督に就任。
春の京都府大会で花園高校に112対0で完敗。
全国大会京都府予選決勝で花園高校に敗退。
3年目
1976年度
「京都一のワル」山本清吾が入学。
春の京都府大会決勝で花園高校に勝利。

全国大会京都府予選準決勝で同志社高校に敗退。
4年目
1977年度
「フーロー」入学。
「フーロー」死去。

全国大会京都府予選決勝で花園高校に敗退。
3年目
15-19話
平山誠らが入学。
全国大会神奈川県予選決勝で相模一高に敗退。
マネージャー山崎加代が死去。
5年目
1978年度
平尾誠二らが入学。
全国大会京都府予選決勝で花園高校に敗退。

4年目
20-21話
全国大会神奈川県予選決勝で相模一高を下し、花園に初出場。
全国大会3回戦で城南工大高に敗退。
6年目
1979年度
全国大会京都府予選決勝で花園高校を下し、花園に初出場。
全国大会3回戦で國學院久我山高校に敗退。
5年目
22-26話
国体決勝で城南工大高に引き分け。
「新楽」のマスターが死去。
全国大会神奈川県予選決勝で相模一高を下し、花園に2年連続出場。
花園で城南工大高を下し、全国優勝。
7年目
1980年度
国体決勝で大阪工大高に引き分け。

全国大会京都府予選決勝で花園高校を下し、花園に2年連続出場。
花園で大阪工大高を下し、全国優勝。

見ての通り、女子マネージャーやラーメン屋のマスターが死んだ話などはドラマの作り事ですが、それ以外のラグビー部の歴史は殆ど実話と同一です。相模一高のモデル花園高校に112対0で惨敗したことや、イソップのモデル「フーロー」が亡くなったことも実話を反映しています。
ただ違うのは、花園優勝までに要した年数。
実話の伏見工高は花園優勝まで7年かかっています。ドラマのタイトルに「泣き虫先生の7年戦争」とあるのは実話の「7年」に基づいていたわけです。ところがドラマでは5年で優勝を果たしています。
表でわかるように、原因は実話の2年目から4年目までの3年間が、ドラマでは全て2年目の1年間の出来事になっているせいです。なので2年分が浮いてしまい、「7年戦争」だったはずが5年になっちゃったのですね。
つまり「大木、イソップ入学」、「109対0」、「イソップの死」、そして相模一高に初めて勝った「1年目の奇跡」の試合…。ドラマではこれらが全て同じ年度の出来事になっています。従って「1年目の奇跡」は、「109対0」からの1年後ではありません。第一、 1年後なら部員たちが代替りしているはずなのに、全員の学年が変っていないのも変です。
一方、実話では伏見工が花園高校に「112対0」で惨敗したのは1975年度春の京都府大会。勝利したのが76年度春の京都府大会。ちゃんと1年後なのです。
では何故実話通りに描かずに、7年を5年に短縮し、3年間にまたがっていた出来事を1年間分にまとめてしまったのか。
推測ですが、まず第一に、全26話で7年分を描こうとしたら時間が足りません。登場人物(ラグビー部員)の入れ替わりも激しくなるので物語をじっくり描くことは不可能でしょう。
そして第二の理由はおそらく「1年目の奇跡」を「イソップの死」と絡めて劇的に描きたかったからでしょう。
だって実話通りだと、「1年目の奇跡」は3年目で「フーローの死」は4年目の出来事。つまり前の年の出来事だから全く関係がありません。しかも「フーロー」が亡くなった後でまた花園高校に負けているわけですから、劇的な要素が薄いです。
そこでドラマでは「イソップの死」の直後に「1年目の奇跡」があったことにして、「物語前半のクライマックス」を設定したわけですね。ただ、その反動で年数に辻褄が合わなくなってしまったわけです。

辻褄が合わないと言えば、生徒役たちの学年。
1年目に森田光男(宮田恭男)と山崎加代(岩崎良美)は2年生、森田の恋人富田圭子(伊藤かずえ)は1学年上の3年生でした。ところが森田は試験に落第して2年生をもう1回やるハメになってしまったので、加代とは1学年、圭子とは2学年の差が開いたはずです。なのに、加代と森田は相変わらず同学年のままだし、圭子も森田が卒業するまで港南女学院の制服を着ています。 つまり、いつの間にか加代も留年、圭子に至っては2年も留年したことになるわけです。
まあ加代の場合、家庭の事情などいろいろあって卒業が遅れたのだろう…と想像で補えなくもありませんが、圭子の場合は何なんでしょう?この人も大阪に転校してまた戻ってきたりゴタゴタしていたので出席日数が足りなかったのかもしれませんが、それにしても「2年留年」は長過ぎですね^^;
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テーマ:懐かしドラマ - ジャンル:テレビ・ラジオ

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