小説吉田学校(映画版)


戸川猪佐武の政治小説『小説吉田学校』を映画化したのがこの作品。1983年4月に公開されました。
私はそれ以前から原作の愛読者だったのですが、まさかこんなものが映画になるとは夢にも思いませんでした。と言うのも、当時、田中角栄や中曽根康弘、宮澤喜一など、この作品の登場する政治家たちの多くはまだ現役で活躍中。つまり限りなく「現代」に近い政治史を扱っているわけで、あたかも自民党のプロパガンダ映画みたいなものです。
特に、吉田茂に連なる所謂「保守本流」の政治家たちは、演ずるのが竹脇無我の佐藤栄作、西郷輝彦の田中角栄・・・って、ちょっと美化し過ぎ。一方、反吉田派は梅宮辰夫の河野一郎と若山富三郎の三木武吉じゃ、まるで東映ヤクザ映画です(笑)他にも小池朝雄の浅沼稲次郎や小沢栄太郎の松野鶴平、藤岡琢也の廣川弘禅など、芸達者な俳優たちがいかにも胡散臭い政治家像を演じてを見せてくれています。
ちなみにラストシーンは、ただ1人長生きをした森繁久彌の吉田茂が海に向かってたたずんでいる場面で終わります。この映画に出演していた芦田伸介、若山富三郎、高橋悦史、そして吉田の娘和子を演じた夏目雅子・・・今や皆世を去ってしまい、森繁だけが長命を保っている現実を重ね合わせると、何やら暗示的ではあります。

製作/フィルムリンク・インターナショナル
配給/東宝
公開日/1983年4月9日
監督/森谷司郎
出演/森繁久彌 若山富三郎 芦田伸介 竹脇無我 高橋悦史 西郷輝彦 池部良 夏目雅子ほか

公開当時のパンフレットです。


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