大魔神怒る

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公開日/1966年8月13日 製作/大映京都 監督/三隅研次 特技監督/黒田義之
出演/本郷功次郎 藤村志保 神田隆 内田朝雄 上野山功一 平泉征(現・成) 丸井太郎 橋本力(大魔神) ほか

私が密かに?好きな女優さん、藤村志保さんの出演作についてランダムに取り上げて行こうと思います。
まず最初は、ある意味志保さんの出演作では最もよく知られていると思われる、これ。大映の特撮時代物「大魔神」3部作の第2作目にあたります(1966年・三隅研次監督)。
ちなみに「大魔神」3部作は全て1966年の1年間に製作・公開されています。意外な感じもしますが、当時は「座頭市」にしろ「眠狂四郎」にしろ、所謂プログラム・ピクチャーの製作ペースはみんな、そんなもんだったようです。

物語は

時は戦国時代、美しい八雲の湖のほとりで平和に暮らす千草十郎(本郷功次郎)とその分家・名越兵衛(内田朝雄)の一族の領地へ、山奥の悪逆非道な領主・御子柴弾正(神田隆)が攻め入ってきて、征圧。更に一族の守り神である武神像を破壊して湖に沈めてしまう。
しかし弾正によって火あぶりの刑にされかかった名越の姫・早百合(藤村志保)が神に祈りを捧げた時、突然湖が割れ怒りの形相となった武神像が出現し、弾正一味を滅ぼす。そして早百合が湖の岸辺にひざまずき再び感謝の祈りを捧げ涙をこぼすと、武神像は水滴となって消えてゆくのだった・・・

というもので、至ってシンプルなストーリー。
物語の大半、とにかく善玉は悪玉にやられっぱなし。しかし最後に現れた大魔神が暴れまわり(単に歩いているだけですが)小気味よく悪人どもを蹴散らしてくれます。モーゼの「十戒」を模した出現シーンはもとより、その存在感威圧感は初代ゴジラに匹敵するのではないでしょうか。シリーズはたった3本しか作られなかったにもかかわらずいまだに高い知名度を誇っているのも、うなづけます。最後に乙女の涙とともに水滴となって消えていくという退場の仕方も洒落ています。

それはともかく、怪獣物の常として、人間側の出演者たちはいささか影が薄いです。
一応、この映画の主役は千草の若き領主・十郎役の本郷功次郎なわけですが、いくら善良な領主とは言え戦国時代の武人ともあろうものが、館に敵が雪崩れ込むまで気がつかないなんて、善人と言うより単なるお人よしだし、敵方に乗り込んだものの失敗、ほうほうの態で逃げ出したところを一網打尽なんて、マヌケすぎ。ガメラシリーズの時以上に存在感がありません。
その点おいしいところをひとりでかっさらっているのは悪役の神田隆。前半は悪逆非道のやりたい放題だし、終盤は大魔神から哀れに逃げ回る一人芝居で魅せてくれます。
名越の領主兵衛役内田朝雄とその息子役の上野山功一は悪役でも名を馳せた2人なので、この話でもいつ寝返って本郷功次郎に斬りかかって来るのかと内心ハラハラ(期待)していたのですが、むしろ内田はあっさり斬られてしまうし、上野山も最後まで善人の役でした。ちなみに今では渋い名優の平泉成が本郷の家来の忠義な若者役で出ています。

この映画での藤村志保さんはヒロイン、名越の姫・早百合の役。しかし、全編ただひたすら神に祈ってばかりいるだけのか弱い存在なので、芝居としてはあんまり面白味がないです。まぁ、そもそもがこういう単純なストーリーなのですから、それも致し方ありません。専ら清楚で可憐な志保さんを堪能するためだけには最適ですけどね。エクスタシー?の表情で火あぶりされるという、マニア必見のシーンもあるし(笑)
ただ、こう言っては何ですが、どちらかと言うと志保さんはのっぺりした顔立ちなので、ぺたっとした髪型のお姫様役にはあんまり似合いません。むしろ髷を結っている町娘役の時の方が小粋で魅力的な感じがするのですが。
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