悪名無敵

勝新太郎&田宮二郎の凸凹コンビが送る「悪名」シリーズの第11作(1965年・大映)。
監督は、シリーズの生みの親でもある田中徳三監督(昨年暮れに87歳でご逝去。合掌)。
藤村志保さんが悪女に扮しています。

物語。朝吉(勝新)と清次(田宮)は、常公(千波丈太郎)に騙されて売春婦にされそうになった家出娘を助け出そうとする。清次の機転で娘を無事故郷に逃がした朝吉は、更に常公とその情婦で売春婦の朱実(八千草薫)を堅気の夫婦にさせる。その足で片山津温泉に逗留した朝吉は、そこで出会った謎の女と一夜をともにする。その女こそ実は売春組織の女親分・百合子(藤村志保)だった・・・

というわけで、八千草薫が売春婦、そして志保さんが売春組織の女親分の役という、清純派女優2人にしては珍しいキャスティングがこの映画のミソです。

志保さんは前髪を額に流す髪型で色っぽさを強調しています。もともと着物姿の姿勢が良くそして目に力のある人ですので、若いながらも(当時26歳)きりっとした女親分の貫禄は十分。
尤も生粋の関東人である志保さんが使う関西弁は、同じく関東人の私が聞いてもたどたどしくてやや違和感アリ^^;周りが関西弁の達者な役者揃いなだけに尚更ですが、そこはご愛嬌ということで。

ただストーリー的には、悪女も恋心ゆえに最後は純情化するというのは、なんともまあ男にとって都合のいい話過ぎて共感が薄いです。単なる悪女ではないからこそ志保さんをこの役に持って来た意図はわかりますが。そもそも、百合子は最初から八尾の朝吉と承知で近づいたのかと思いきや、そうではなく、正体を知らずにいきなり一目惚れというのが納得行きません。だって相手が勝新なんだもん。雷蔵なら許せるけどサ(笑)

田宮二郎は、雷蔵さんもそうですけどたまたま最後に演じていた役と自分自身の運命とが重なってしまったために、後年のイメージがもっぱら「ニヒル」とか一辺倒になっちゃっています。でも一方ではこのシリーズのように明るく軽妙な役柄も持ち味でした。

千波丈太郎はちょっとエキゾチックな今ではあまりいない濃い目の色男顔で、後に「仮面ライダーV3」のドクトルG役として私などには懐かしい役者さん。この映画では、ダメ男が最後に改心するということで、一番感情移入できるキャラかも(笑)あと平泉成がバーテン役で出ていました。こういう知った顔を探すのも昔の映画の楽しみです。

ちなみにこれ以前のシリーズは1~3作までしか見ていないのですが、最初は確か昭和初期、3作目では戦後の闇市が舞台になっていました。でも、この11作目では既に時代が現代(映画公開当時の)まで進んでいるんですな。てことは、朝吉なんてもう50を過ぎているんでしょうか??
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