ガメラ対大悪獣ギロン

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昭和ガメラの第5作目(1969年・大映・湯浅憲明監督)

物語。宇宙から怪電波が地球に飛来し天文台の博士(船越英二)たちが調査していた頃、明夫クンとトムは空飛ぶ円盤を発見。二人が中に入ると突然円盤は宇宙に飛び立つ。途中、どこからともなくガメラが現れるが、円盤は速度を上げガメラを振り切る。
やがて円盤は謎の星に到着。そこへ宇宙ギャオス、更に頭が出刃包丁のような怪獣・ギロンも現れ、
宇宙ギャオスはバラバラにちょん切られてしまう。
二人が建物の中に入るとバーベラとフローベラという女性がいて、この星は地球の裏側にある第十惑星といい、怪獣たちのために滅びつつあるのだと言う。
実はフローベラたちは地球を侵略して人間を食料にしようとしており、まず手始めに明夫クンを睡眠薬で眠らせ丸坊主して脳みそを食べようとする。しかしその時明夫クンたちを捜しにきたガメラが現れたので中断。ガメラはギロンと格闘するが、ギロンの手裏剣で傷つき湖底深く沈む。
フローべラたちの計画を知った明夫クンたちは逃げ出そうとするが捕まってしまう。しかし復活したガメラが大活躍。ギロンを倒し、更に壊れた円盤を溶接して直し、無事二人を地球に送り届けてくれる。ありがとうガメラ~!

前作に続き、日本人とガイジンの子供二人が主役。トムがロッテ・オリオンズの野球帽を被っているのは、この年から大映がオーナーの東京オリオンズがロッテとスポンサー契約(今で言うネーミングライツ)を結んだからか。1セットとミニチュアだけの相変わらず低予算な作りですが、別の星に舞台を限定したのが功を奏してさほど安っぽさは気になりません。加えて宇宙ギャオスも見られる特別サービス。明夫クンがホントにバリカンで頭を刈られてしまった時はびっくりしました。
明夫クンが太陽系の惑星名を暗唱したり、やたら台詞が説明的で教育的なのが鼻につきますが、当時はアポロが初めて月に着陸した頃。観客のちびっ子たちに宇宙への関心を広め、更に地球を見つめ直してもらう意図だと解釈すれば無問題。ただ宇宙ギャオスがギロンにバラバラにされてしまうシーンは残酷過ぎて、今じゃ子供に見せられませんね。。
ちなみにガメラマーチの歌詞は「来たぞ着いたぞゴーゴーゴー」だと思っていたのですが、よく聞くと「切ったぞ突いたぞ」のようですね。三十数年間間違えていました(笑)

フローべラ役の笠原玲子は「対ギャオス」の時は清楚なお姉さん役だったのにこの作品では一転してどぎついメイクとダサい衣装で悪い宇宙人役。あと10年時代が違えば可憐なヒロインも務まっただろうに、不運にして末期の映画界に入ってしまった女優さんは気の毒です。
トムの母親役で当時ヘンなガイジンの代表選手だったイーデス・ハンソン、駐在さん役で「嬉しいとメガネが落ちる」大村崑も出演。崑ちゃんは次の「対ジャイガー」でも優しいお父さん役を演じていますが、教育ママたちが子供に理解がない時いつでも味方をしてくれる、「もう1人のガメラ」だったのかもしれません(?)
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