日本映画名作劇場

昭和時代の映画放送番組と言えば、淀長さん(淀川長治)が解説の「日曜洋画劇場」(テレビ朝日)、荻昌弘氏の「月曜ロードショー」(TBS)、水野晴郎の「水曜(後に金曜)ロードショー」(日本テレビ)、高島忠夫の「ゴールデン洋画劇場」(フジテレビ)などが思い出されます。
しかしこれらは全て洋画の専門枠。
邦画を放送してくれるのは東京12チャンネル(現テレビ東京)の「日本映画名作劇場」(土曜夜10時)が殆ど唯一の枠でした。

この番組は80年代始めに終了してしましたが、その後も事実上深夜に移行したような形で、「土曜名画劇場」だったか何だったか名前は忘れましたが、やはり長らく日本映画を放送していました(更にいえば、東京12チャンネルでは平日の午前中にも邦画を放映していた時代もありました)。

解説者は初代が映画評論家の白井佳夫氏だったらしいのですが、私の記憶にあるのは髭と眼鏡、落ち着いた口調が印象的だった品田雄吉氏の時代。
「名作劇場」と言っても、実際は誰もが知っているような名画はあんまりやらず、よく放送していたのは大映や日活の末期、ATGのマイナーな作品でした。

例えば松坂慶子主演の「夜の診察室」(1971年・大映・帯盛迪彦監督)、関根恵子主演の「おさな妻」(1970年・大映・臼坂礼次郎監督)、夏純子主演の「女子学園 悪い遊び」(1970年・日活・江崎実生監督)、緒形拳・安田道代主演の「セックスチェック 第二の性」(1968年・大映・増村保造監督)、細川俊之主演の「音楽」(1972年・ATG・増村保造監督)、篠田三郎主演の「金閣寺」(1976年・ATG・高林陽一監督)、永島敏行・森下愛子主演の「サード」(1978年・ATG・東陽一監督)…などなどをこの枠で観た記憶があります。
大映・日活に比べATGの方はやや高尚というか芸術的と言う違いはあれど、大部分に共通するのは70年代初め頃の、いかにもあまりお金のあまりかかってなさそうな、しかもちょっとエッチなテーマもしくはシーンの出てくる映画が多い、と言うことでした。
中でも思い出深いのは「夜の診察室」が放送された時のこと。

当時人気絶頂だった松坂慶子が19歳の頃に初主演したお色気物(ヌードもあり!?)と聞いていたので、前の週から放送を待ちかねていたのですが^^;しかし週末の夜10時と言ったらまだ家族も起きている時間帯、それもテレビは茶の間に1台。周りの目を気にしながらこそこそとテレビのチャンネルを合わせたところ、映画が始まるやいなや、いきなりイヤラシイ女の唇がアップで現れ、甘ったるい声で開口一番「セックスゥゥゥゥ!!」
…身の縮む思いとはこのことでした。
(なお、映画の中身は大してエロと言うほどではなかったし、お目当ての松坂慶子も勿論ヌードなどありませんでした)

ちなみに、この番組以外で当時日本映画を放送していた枠というと、日曜日の午後によく日本テレビやフジあたりで大映の「座頭市」「眠狂四郎」、東映の「新吾十番勝負」、東宝の「社長シリーズ」などの時代劇、喜劇をやっていたほか、NHKで休日稀に小津や木下恵介などの名作物を放送することもあったように記憶しています。
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