犬神家の一族

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言わずと知れた、石坂浩二主演の金田一耕助シリーズ第1作(1976年・角川春樹事務所・市川崑監督)。

ストーリーは有名だし、面倒くさいので書きません。犬神家の遺産を巡って連続殺人事件が起こり、湖にニョッキリ二本足が立つ話ですね、ハイ。このシーンは当時の宣伝ポスターにも使われ注目を引きました。
また、ゴム仮面の佐清、そして何と言っても犬神佐兵衛(三國連太郎)の遺影のもと一族が会同しているシーンの妖しさ・いかがわしさが圧巻で、それがこの映画の成功を決めたと言っても過言でないでしょう。そういう意味で角川映画の第一作として数ある横溝作品の中からこの作品を選んだのは正解でした。

尤も映画の出来としてはさほどのものとは思えませんが。
他の作品でもそうですが推理物、連続殺人物の宿命として第二第三の殺人と続く中盤から謎解きに至る終盤の展開が冗長で退屈、だれます。特にこの映画の場合、うら若き美女が漏斗を口に突っ込まれてるとか木の枝に逆さ吊りされてるとか言うような殺人自体の華やかさもなく至って地味なので、ビジュアル的な見せ場もありません。言い換えればあんまり映画向きの素材じゃないんですが、ただ市川監督以外の金田一作品にロクな物がない(やや拮抗するのはATGの「本陣殺人事件」ぐらいか)ことからすれば、健闘した部類ではあります。

出演者で今見て改めて思うのは、松子を演じた高峰三枝子の存在感です。大家の未亡人らしい気品と貫禄、わが子への献身的な愛情とそのためには人殺しも厭わない冷酷さを名演。子供の頃は単に怖いおばさんだな~としか思わなかったのですが。
それにしても戦前からの正統派大女優がよくこんな汚れ役やったもんですね、何しろ血しぶき跳ね返って顔射ですから。この後も大女優による犯人役は岸恵子、司葉子、佐久間良子と続き、更に実現しませんでしたが山本富士子や吉永小百合という案もあったやに聞いています。でも当然ながら後になればなるほどインパクトは薄くなっていくわけで、やはり最初に引き受けた高峰三枝子に女優魂を感じます。さすがフルムーン(ってその方が後か)。

それと、島田陽子。今からはあんまり想像しにくいかもしれませんが、当時、清楚、可憐なヒロインの第一人者と言ったらこの人でした。
それがこの映画では、佐智(川口恒)に犯されそうになるシーンでなんと乳首を露出。これはずっと吹き替えだと思っていましたが、市川監督にけしかけられた(?)川口恒が事前の了解なしで本当に下着をひん剥いちゃったのだとか。尤もこの時はちらっと見えただけでしたが、、、、テレビ映画「将軍」でヌードになり見事な貧乳を曝け出して世の男性ファンをがっかり(!)させたのはこの4年後のことでした。

ちなみに乳首ポロリの犯人・川口恒はそのたたり?でか、後に麻薬で捕まり芸能界を引退。同じく捕まった妹の晶ともどもこの映画が最後の勇姿となりましたが、てっきり故人だとばかり思い込んでいたら、まだ生きてるんですね、川口恒。いや、クスリの後遺症で体壊して早死にしたもんだと勝手に妄想しておりました。。
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