マタンゴ

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世界的にも著名な和製ホラー映画(1963年・東宝・本多猪四郎監督)

物語。お金持ちの道楽息子・土屋嘉男のヨットで太平洋に繰り出した7人の男女…土屋の愛人のクラブ歌手・水野久美、土屋の部下で艇長の小泉博、流行作家・太刀川寛、臨時雇いの船員・佐原健二、大学助教授・久保明、その教え子で恋人の八代美紀。しかし嵐に合って漂流し無人島にたどりつく。そこは食べたらキノコ人間になってしまう「マタンゴ」に支配された恐怖の島だった…。

この映画を子供の頃テレビで見て以来、キノコが大嫌いになりました。今でもキノコを見ると反射的に「マタンゴ」と思ってしまう原体験を共有する人は多いはず(でもないか)。
もう怖くて怖くて。ストーリーは全く覚えていないのに、ひとり生き残って日本に帰還した久保明が最後に振り向くと…!と言う衝撃のラストシーンと、艶然と微笑みながらキノコを口にする水野久美の姿だけはずっと目に焼きついていました。
さすがに今見るとちっとも怖くないし、マタンゴの着ぐるみ造形などはチープで笑ってしまいます。しかし、子供の頃はわからなかった心理ドラマとしての面白さには惹かれます。
今までうわべは仲の良い友達として振舞っていた連中が、閉ざされた空間の中で食べ物と女を巡ってエゴ剥き出しの諍いを始めたり、文明社会でこそ幅をきかしているインテリどもがちっとも役立たずで、肉体派の佐原健二が一番逞しかったり…。
土屋嘉男が缶詰をこっそり盗み食いしようとした時、他のメンバーたちが見て見ぬ振りをして事なかれ主義を決め込むあたりは、日本人ならさもありなんというなかなか人間観察が行き届いた描写です。また、一生懸命恋人のため食べ物を探してきたのに「これだけ?」と言われてしまう久保明の情けなさには、なんか見ているこっちもしょんぼりと言う感じ。ただ、最も良識的な理性派に見えた小泉博が仲間を裏切り食料をかっさらって1人で逃亡するという展開は全く読めませんでした。マタンゴより恐ろしいのは人間の心と言うことですね。
ちなみにこの映画、公開時の併映作は「ハワイの若大将」だったのだとか。どういう組み合わせじゃ。
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