若親分を消せ

市川雷蔵主演の任侠物「若親分」シリーズの第6作(1967年・大映・中西忠三監督)。

物語。出獄した南条武(市川雷蔵)を出迎えた亡父の親友・三野の弥五郎が殺された。今際の言葉から水上町の新興やくざ鎧組(安部徹)の仕業と睨んだ武は、料亭観月楼の板前になり動静をうかがう。
そこで出会った芸者・千代竜(藤村志保)が秋月中佐の遺児と知った武は、親友・竹村少佐と相談して海軍仲間でお金を出し合い千代竜を身請けする。
一方、鎧組は観月楼の女将(木暮美千代)の息子で海軍兵学校生の勝巳(平泉征)を拉致する。勝巳を救うため、海軍の制服に身を包んだ武は単身、鎧組に乗込む…

このシリーズはタイトル通り当初はやくざの一家を束ねる若親分を主人公にした物語だったはずですが、シリーズ物にありがちなご都合主義でいつのまにか一匹狼の渡世人になってしまった模様。
海軍士官上がりということで、雷蔵さんが海軍の制服姿で颯爽と敵陣に乗り込むのがシリーズの見せ場のひとつになっており、そのあたりに他社の任侠物と差別化を図っている点が窺えます。

今作での藤村志保さんは金貸しの因業ジジイに手篭めにされそうになったところを若親分に救われると言う、か弱いヒロイン役。若親分がやくざどもをバッタバッタと斬り倒していた最中に敵の人質になってしまい、あわや主人公をピンチに陥れるという足手まといなところもヒロインのお約束。そしてラストでは追いすがるところを主人公に振り捨られていく…という、何から何まで典型的な、この手のヒーロー物にありがちなヒロインなのでした。そういう意味では誰がやっても同じような役なので志保さんの個性が薄いとも言えますが、芸者姿がとても色っぽいので(笑)まぁ良しとしましょう。

青二才の平泉成が、若親分が元士官とも知らずとうとうと海軍の薀蓄をたれ後で若親分から諭されるのは笑えます。脚本家市川森一夫人・柴田美保子の初々しいセーラー服姿も見られます。京唄子・鳳啓助の夫婦漫才コンビ(当時)もコメディリリーフとしていい味出しています。ただ橋幸夫の挿入歌には閉口。
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