大魔神

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特撮時代劇「大魔神」三部作の第1作(1966年・大映・安田公義監督)。

物語。時は戦国。家老・大館左馬之助(五味龍太郎)と腹心の犬上軍兵衛(遠藤辰雄、太津朗)の謀反で殿を殺された花房家の忠臣・小源太(藤巻アデランス潤)は若君の忠文(二宮ガム秀樹@マグマ大使)と姫君の小笹を連れて山へ落ち延び、魔神を封じた武神像の近くに隠れ住む。
それから十年。
領民を苦しめ暴虐の限りを尽くす左馬之助を討とうと忠文(青山良彦)と小源太は山を降りるが逆に捕らえられてしまう。 兄たちが処刑されるのを知った小笹(高田美和)が武神像に祈りを捧げ、滝に身を投じようとした時、武神像が大魔神となって動き出す…。

この映画の封切当時の同時上映作は「ガメラ対冷凍怪獣バルゴン」だったようです。と言うと、なーんだやっぱりガキ向けかと言う感じですが、2作目の「大魔神怒る」は勝新太郎主演「座頭市海を渡る」、3作目の「大魔神逆襲」が市川雷蔵主演「新書忍びの者」と併映だったところを見ると、必ずしも子供が対象というわけではなさそう。当時は東宝の怪獣物も若大将シリーズなんかと二本立てだったし、特定の客層にターゲットを絞った興行形態を取ってはいないんですね。映画は老若男女全ての大衆の娯楽という前提からでしょうか。

内容の方は、極悪非道の領主が暴虐の限りを尽くし、最後の最後に大魔神に蹴散らされ因果応報で滅ぼされるという徹底した勧善懲悪の大筋は3作とも共通します。ただこの第1作では、魔神と、魔神を封じ込めている神(武神像)とが別々のものとして語られているのでちょっと話がわかりにくいです。この点では大魔神と武神像を単純に一体のものとした2作目の「大魔神怒る」の方が話はすっきりしています。

先に「大魔神怒る」のレビューで既に触れましたが、このシリーズの真の主役は善男善女でも大魔神でもなく、実は悪役。土壇場までとことん悪業三昧をやりたい放題だし、最後のやられっぷりの小気味良さも含めて、これほど悪役が目立つ時代劇も少ないでしょう。
一方、善玉役の藤巻潤は芸もなくあっさり捕まってしまうので、さっぱり見せ場がありません(その代わり拷問シーンで自慢の筋肉美を見せ精一杯自己主張!?)。
ヒロイン役高田美和は当時19歳ぐらいでしょうが、はれぼったい下唇の艶かしさは後年「軽井沢夫人」になる素質も既に十分という感じ。
また、いつも悪役が多いしゃくれ顎の伊達三郎は忠臣の1人、キツネ目の木村玄(元)は虐げられる領民と、今回は善人の側でした。
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