ニッポン無責任時代

無責任男ここに誕生(1962年・東宝・古沢憲吾監督)

物語。競馬で会社をしくじり失業中の平均(植木等)は太平洋酒の社長・氏家(ハナ肇)に取り入りまんまと入社。しかし毎日遅刻と無責任振りを発揮する。
その頃、乗っ取り屋の黒田(田崎潤)と黒幕の山海物産社長・大島(清水元)が株を買占め会社の乗っ取りを図っていた。平は大株主の富山(松村達雄)を接待して防衛策を講じるが失敗。会社は乗っ取られるが平は今度は新社長の黒田に取り入り部長に出世。
氏家の息子・孝作(峰健二、後の峰岸徹)と大島の娘・洋子(藤山陽子)は恋仲にあったが双方の親が許さない。平がその仲を取り持ち、更に氏家は社長に復帰するが、平は大島に嫌われクビになってしまう。しかし1年後、孝作と洋子の結婚披露宴が催された時、そこに平があっと驚く姿で現れる…

底抜けに明るく陽気な植木等のパワーが炸裂する、主演第1作目。ここから歴史に残る無責任男のキャラクターも誕生しました。
植木扮する主人公は押しが強く、口からでまかせで調子のいいことを言いながら出世して行ってしまう男。その言動が面白い反面、考えてみればかなり嫌な野郎でもあります。
ただ結果的に出世するとしても本人は割りと無頓着でその日その時を面白おかしく過ごせればいいという、文字通りの無責任。殆どいきあたりばったりで失敗も多いのですが、それでも何故だか最後には帳尻が合ってしまい、自分ばかりでなく周りのみんなもハッピーになって終わります。というわけで、見ているこっちも幸せな気分になれる痛快喜劇映画です。
「スーダラ節」「無責任一代男」など青島幸男作詞・萩原哲晶作曲のお馴染みソングもふんだんに盛り込まれていてミュージカル映画の要素もあります。何しろ道を歩きながら突如歌い踊り始めるんだから凄い。日本人のミュージカルって見てる方にも照れが入りますが、全く違和感ないのは植木等ぐらいでしょう。
実際は脚本に穴が多くて話の辻褄が合わないところもなくはないのですが、この映画に限ってそんなことはどーでもいい感じ。筋立てやギャグも今から見れば古めかしいところはありますが、万民の心を明るくする植木等の魅力は不滅でしょう。
この作品はクレージー映画でもあるので、他のメンバーも主要な役どころで出演。谷啓はハナのワンマン社長と植木の無責任社員に挟まれた中間管理職で、後の「釣りバカ」佐々木課長の原型か。石橋エータローのオカマ芸も見られます。
社長秘書役重山規子は途中で突然、美脚も艶かしく踊り子姿で出て来てびっくりしましたが、それもそのはず日劇ダンシングチーム出身なのだとか。
ハナの息子役峰岸徹は、若いし名前が違うし、それにてっきりずっと大映の人だと思っていたので最初はわかりませんでしたが、よく言われるようになるほど赤木圭一郎にちょっと似てますね。
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