砂の器

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ディスカバー・ジャパンの映画(1974年・松竹&橋本プロ・野村芳太郎監督)

物語。国鉄蒲田駅の操車場構内で推定年齢60~65歳位の男の他殺体が発見された。被害者(緒形拳)が殺される前、蒲田駅近くのバーで若い男と話していた言葉・東北弁の「カメダ」を手掛りに、今西刑事(丹波哲郎)と吉村刑事(森田健作)は捜査を開始する。やがて今西は東北弁と出雲弁との共通点からカメダが島根県の「亀嵩」であると気付く。一方、吉村刑事は中央線の列車内から紙吹雪を流していた女、ホステスの高木理恵子(島田陽子)に不審を抱くが、理恵子は吉村が店を訪ねた直後に消息をくらます。今西たちの地道な捜査の結果、捜査線上に浮かんできたのは新進音楽家の和賀英良(加藤剛)だった…。

この映画は加藤嘉に尽きますね。
もう何度も見ているので、今更~という感じで例のお遍路のシーンなんかも漫然と見ていたのですが、加藤嘉が慟哭するシーンになったらやはり思わず涙腺が緩んでしまいました。って、見ていない人には何のことやらさっぱりわかりませんが(笑)ともかく日本映画屈指の「泣ける映画」であることは確かです。
原作は松本清張の同名推理小説。
推理物としては偶然の要素が多すぎるし冗長で平凡な作品ですが、この映画の価値はそういうところにはないので、別に傷にはなりません。
原作にはほんの数行あるだけの、宿痾に冒された父子の乞食旅の話を膨らませて、日本の美しい四季の風景の中に「親子の宿命」を情感豊かに描いています。ちなみに、この映画は1974年度の配給総収入第3位だったそうで、第1位は「日本沈没」でした。どちらにも丹波が出ています。
無理矢理こじつければ、「日本沈没」も「砂の器」も、戦後の経済成長が終焉したこの当時の時代にふと立ち止まって、「日本とは?」を問おうとしていたのかもしれません。
丹波がGメンでも警視総監でもなくて、足で稼ぐ叩き上げの刑事役というのが今見ると新鮮な感じです(ちなみに原作では巡査部長なところ映画では警部補になっているのは、やはり丹波がちょっとエラソーだからか^^;)松竹オールスター映画らしく笠智衆や渥美清も顔を見せています。
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