遊び

関根恵子主演の大映末期の青春物(1971年・大映・増村保造監督)

物語。工場で働く少女(関根恵子、現・高橋恵子)には郷里に病気の姉と母がいて、時々母親が金の無心に来る。嫌気がさした少女は元同僚をたよってホステスになろうとして公衆電話で電話番号を探しているところへ、チンピラの少年(大門正明)が声をかけてくる…。

タイトルの印象とは違って10代男女の純愛物語。
たまたま知り合った、ともに貧しく恵まれない家庭に育った2人が惹かれ合い、全てのしがらみから逃れようとするまでの約1日間を描いた作品です。2人が一夜をともに(勿論お約束の、関根恵子のぽちゃっとしたヌードあり^^;)した翌朝、沈みかけた小船にしがみつくようにしてあてどなく海へ漕ぎ出していくラストシーンが切ない。貧しさとか、みじめったらしさとかでも、若さゆえに詩になると言う描写が許された時代の作品という感じがします。
大門正明と言うと私には「♪いつかは~お前も親父~その日には~」と歌っていたCMのイメージが強いですが、これがデビュー作。不器用でぶっきらぼうでも根は優しい人というオーラが当時から出ています。大門の母親役・根岸明美の、酒と男にだらしのない中年女振りはいつ見ても上手いし、若い頃の蟹江敬三が演じるチンピラの兄貴分の、爬虫類的なねちっこさも印象的。
ちなみにこれは松坂慶子の初主演作「夜の診察室」との併映作だったようですが、この映画にもチョイ役で松坂慶子が出ています。
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