ニッポン無責任野郎

植木等の「無責任」シリーズ第2作目(1962年・東宝・古沢憲吾監督)。

物語。正体不明の風来坊・源等(植木等)は、偶然道でぶつかった明音楽器の部長・長谷川(ハナ肇)を言葉巧みにバーに誘う。長谷川から、次期社長の座を巡って専務(犬塚弘)と常務(人見明)が争っていることを聞き出した等は、その派閥間対立を利用してまんまと入社。更にしっかり者の女子社員・丸山英子(団令子)を口説き落としてあっと言う間に結婚にこぎつける。
長谷川から未収金の取立てを命じられた等は、回収した500万円を自分名義で預金して利息を稼ぐ。更にサックス吹きのゲーリィ(ジェリー伊藤)をスミス楽器社長の弟に仕立て上げて、専務と常務からリベートを巻き上げる。しかしあっさりバレてしまい、クビになった等は行方不明に。やがて会社は北海物産に身売りされてしまうが、新社長とともに現れたのは…。

サラリーマン社会を笑い飛ばす痛快シリーズ第二弾は、前作も凌ぐ傑作。
冒頭、いきなり無賃乗車で駅の改札口を素通りして登場する植木等。前作の主人公・平等には、競馬で会社をしくじり失業中という一応背景らしきものがあったのに対して今作での源等は住所不定、経歴も不明、天涯孤独の全く正体不明の男。たまたまハナ肇とぶつかっただけの縁を頼りに、あれよあれよと言う間に入社、そして結婚。その間、やることなすこと全て行き当たりばったりの無責任なのですが、何故か帳尻が合ってうまく行ってしまいます。しかし単に調子がいいだけでなく、ひと目見ただけでバーのママ・草笛光子がハナに気があることや、団令子がしっかり者であることを見抜くなど、人間観察眼もなかなか卓越しています。
途中ちょっとやり過ぎじゃないかと思うところもないではありまんせんが、単に自分だけが幸せになるのではなく、ハナと草笛、谷啓と藤山陽子の縁を取り持ち、嫁姑問題で別居した浦辺粂子と谷親子の間を改善、更に対立していた専務と常務も最後には和解。みんなが幸せになってハッピーエンドで終わるというのがこのシリーズのいいところです。ラストでは第1作目「無責任時代」の主人公だった平等(植木二役)が現れて、実は前作と今作との世界観が繋がっていた、と言うちょっと楽屋落ち的な展開もあって楽しいです。
スポンサーサイト

にほんブログ村

関連タグ: 東宝
カレンダー
09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
最新記事
月別アーカイブ
カテゴリ
最新コメント
管理人のサイト
土曜日の美女たち
管理者用
検索フォーム
RSSリンクの表示
QRコード
QR