座頭市あばれ火祭り

zatoichi21op.jpg
シリーズ最高悪役が登場!(1970年・勝プロ/大映・三隅研次監督)

物語。関八州のやくざの親分たち全てを束ねる巨大な組織を支配していたのは、「闇公方」と呼ばれる盲目の大親分(森雅之)だった。闇公方は、同じ盲目でありながら自分に従わぬ座頭市(勝新太郎)の抹殺を指令する…!

シリーズ第21作目。
前作(20作目)「座頭市と用心棒」では三船敏郎、そして本作には森雅之、仲代達矢と、勝プロが製作を手がけるようになってから続々大物が登場しています。
もし市川雷蔵が生きていたら「座頭市対眠狂四郎」も実現していたんでしょうか。
狂四郎「円月殺法をご覧にいれよう」座頭市「俺にゃあ回る目がねえんだ!」…なーんてね。
などと言う馬鹿な話はともかくとして^^;

本作にはシリーズ最高最大の悪役とも言うべき闇公方が登場し、森雅之が貫禄たっぷりに演じています。
関東の親分衆の上に君臨する大親分、言わばゴッドファーザー、ラスボスが闇公方で、大名行列のように籠を繰り出して民衆を土下座させたり傘下の名だたる親分も闇公方の機嫌ひとつで消されてしまったり、冷酷で絶大な権力を握っています。しかも座頭市同様、盲目。森さん、灰色のコンタクトレンズなんか入れちゃったりしていて、その表情も怖いのですが、見えない眼で暗闇を凝視したり、端然と座して僅かな物音にぴくりと反応したり、静かな佇まいの中に品格と凄みがにじみ出ています。ドスの効いたしゃがれ声も和製マーロン・ブランドという感じで決まっています。尤も、最期のシーンで「静かだ…」とか言い出した時にはちょっと笑ってしまいましたが、自信たっぷりだった闇公方が最後に見せる驚愕の表情が非常に印象的です。
ただ物語自体は、勝新(脚本にも参加している)のサービス精神旺盛な余りか、あれもこれもと話を詰め込みすぎていささか迷走気味。
特に仲代の机竜之介もどきの虚無ってる浪人は、仲代自身は相変わらずの陰陰滅滅たる力演なんですけど本筋と関係なくて余分だし、ピーター演じる若僧の話とか正司敏江・玲児のドつき漫才もくどい。また本作のヒロインは大原麗子ですけど、そもそも座頭市ともあろう者がこの手の馬鹿っぽい女に執心する理由がわからないし、だらだらと二人の旅道中が続く中盤が退屈です。折角座頭市対闇公方と言う太い幹があるのだからそれに絞って枝葉を膨らませていけばいいのにと惜しまれます。
他の出演者も吉行和子、西村晃、近藤洋介、金田竜之介、田中邦衛など豪華で、中でも妾市で競り落とされる仲代の元妻を演じた吉行和子の色っぽい美しさにびっくりします。
zatoichi2101.jpg
zatoichi2102.jpg
zatoichi2103.jpg
zatoichi2104.jpg
スポンサーサイト


ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村

関連タグ: 勝新太郎 仲代達矢 大映
カレンダー
07 | 2017/08 | 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -
最新記事
月別アーカイブ
カテゴリ
最新コメント
管理人のサイト
土曜日の美女たち
管理者用
検索フォーム
RSSリンクの表示
QRコード
QR