眠狂四郎殺法帖

kyoshiro01op.jpg
おしゃべりな狂四郎(1963年・大映・田中徳三監督)

物語。眠狂四郎(市川雷蔵)は加賀藩奥女中の千佐(中村玉緒)から、陳孫(城健三朗、後の若山富三郎)と言う唐人から守って欲しいと依頼される。一方、陳孫からは、かつて加賀藩主前田宰相(沢村宗之助)と組んで抜け荷をやっていたが裏切られて仲間の銭屋(伊達三郎)を殺されたので、復讐の手助けをして欲しいと頼まれ…

市川雷蔵の代名詞となった眠狂四郎シリーズの第1作目。
一般的に1作目と言うのはまだキャラクターの造形が固まっていないものですが、本作の狂四郎が口数多いことには驚かされます。ややべらんめえに近い口調でよく喋ること喋ること。終いには海に向かって「この世にもう美しいものはないのか、どこにあるんだあああ」なんて頭痛くなりそうな台詞を叫んじゃったりしています。
本気で女に惚れるし、無聊を持て余していて事件に積極的に首を突っ込んでいくのも後年には考えられない行動パターン。時代劇の主人公としてありがちなごく普通のアウトローという感じで、まだまだ狂四郎らしさからは程遠いです。
ストーリーの方は、密貿易を巡る加賀藩の陰謀をメインに、狂四郎と千佐との悲恋、宿敵陳孫との対決を絡ませていますが、中途半端なエピソードと登場人物を無駄に投入しすぎているのでかなり雑然としています(特に、狂四郎に雇ってくれと付きまとってくるわけのわかんない忍者なんかは要らなかったのでは)。お陰で千佐との悲恋もさっぱり心に迫りません。
若富扮する陳孫は少林寺拳法の達人。江戸時代に少林寺拳法があったのか!?(そのくせ何故か投げ技なんかもやってる^^;)と言うのはいいとしても、刀と素手じゃ対決シーンとしてあまり様になりませんね。しかも決着は持ち越しというのでは消化不良(ちなみに陳孫は第4作「女妖剣」にも出てきますが、そこでもまた決着は付かず、結局そのままシリーズから消えてしまいました)。
「シリーズ物1作目にハズレなし」と言うのが定説ですが、狂四郎シリーズに限ってはそうでもなさそうです。
kyoshiro0101.jpg
kyoshiro0105.jpg
kyoshiro0107.jpg
スポンサーサイト


ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村

関連タグ: 市川雷蔵 大映
カレンダー
07 | 2017/08 | 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -
最新記事
月別アーカイブ
カテゴリ
最新コメント
管理人のサイト
土曜日の美女たち
管理者用
検索フォーム
RSSリンクの表示
QRコード
QR