黒の商標(トレードマーク)

宇津井健主演による「黒」シリーズの第5作目(1963年・大映・弓削太郎監督)

物語。国際レーヨンの偽造商標を使ったシャツがスーパーに出回り、調査のため出張した井出(夏木章)が列車の中で殺される。会社は単なる物取りの犯行として扱ってしまうが、納得の行かない杉野(宇津井健)は単独で調査を始める。杉野は偽物を持ち込んだブローカーの垣内(高松英郎)を追って大阪に赴く。友人の繊維問屋・神後(早川雄三)から、藤兼商会がレーヨン原反を秘かに横流ししたのではないかという情報を得た杉野は、合繊課長庄司(南方伸夫)を追及しようとするが、その前に庄司は死んでしまう。杉野は神後の紹介で情報通の経営コンサルタント田子(浜村純)を訪ねる。田子は事件の黒幕にある人物がいると示唆する。しかしその翌日、田子が謎の失踪。杉野は田子の娘・雪子(藤由紀子)と犯人を追うが…

正直言ってこれはあんまり面白くなかったです。
前半は偽ブランド商品の出所を追跡する、いかにもサラリーマンサスペンスらしい展開だったのですが、後半になると、黒幕のスーパー社長・三島雅夫の正体を探ろうとして捕まる藤由紀子、仲間割れを起こして殺される高松の愛人・江波杏子と三島雅夫、更に藤由紀子を殺そうとする高松英郎と、追う宇津井健の間で繰り広げられる迫力のないカーチェイス…と、一気に話が活劇ミステリー調になってしまい、何だか出来の悪い2時間ドラマを観ているような気分になりました。
危ない事は藤由紀子に任せっ切りのデクノボーな主人公、宇津井健も冴えません。この頃の宇津井ってかなり肥満気味で、巨体を揺らしながらのっしのっし歩いてくる様はとてもサスペンス物の主人公とは思えないし、贅肉のたぷたぷした上半身を晒す着替えシーンでは、そんなもん見たくねーよとツッコミ入れたくなりました。いつもは高学歴系コワモテが似合う高松英郎も今回はただのちんぴら悪党役で魅力がないし、江波杏子に至ってはいてもいなくても同じような役。
つまらない物語を僅かに救っているのは清楚で可憐な藤由紀子の存在。三島雅夫が席を外した隙に鞄の中を漁る場面ではハラハラドキドキ。その後も暗闇の中を逃げ回ったり、縛られてトラックの荷台に放り込まれたり。華奢な体で頑張ってくれました。彼女の活躍に免じて、話の出来の悪いのも大目に見ようかな、なんてね^^;
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