京マチ子のコスプレ七変化(1957年・大映・市川崑監督)

物語。雑誌記者の北長子(京マチ子)は汚職警官(菅原謙二)のガセ記事を書いたとして会社をクビになる。悲観した長子に隣人の赤羽スガ(北林谷栄)が、自分の失踪ルポを書いて弱小週刊誌の社長(潮万太郎)に売りむ企画を持ちかける。長子は失踪中の費用調達のため赤羽の紹介で銀行支店長・白州(山村聰)を訪ねる。白州と部下の千木(船越英二)は銀行の金を横領する計画を立てており、その罪を長子に被せようと謀る…

非常にスピーディでお洒落なコメディタッチのミステリー。
女性記者の京マチ子が1ヵ月間失踪して読者に発見させる懸賞の企画から物語が始まり、それ自体も面白そうだったのですが本筋はそこにはなく、1ヵ月後に彼女が失踪から戻ってみると、2500万円の横領事件とそれにまつわる殺人事件の濡れ衣を着せられていて、その犯人と真相を追うというストーリーです。
当時は「週刊新潮」が創刊され週刊誌ブームと言われ始めた頃の時代ですね。常にセンセーショナルな話題を求めるジャーナリズムの風潮をちょっぴり風刺していますし、マスコミの寵児だった若き日の石原慎太郎(当時25歳)まで何故か出演していてマヌケな顔で歌を披露しています。が、見所はそこではなくて、警察に追われつつ真犯人を追う京マチ子の次々繰り出す変装と言うかコスプレと言うか。
京マチ子の変装と言うと「黒蜥蜴」を連想するのですが、本作でもケバい商売女からダサい田舎娘まで七変化。特に田舎娘に化けた時は観ているこっちもしばらく誰だかわかりませんでした。カン高い声で速射砲のようにポンポン喋るのも印象的。
ちなみにタイトルの「穴」と言うのは、事件全体と解決の鍵となる事柄を象徴しているようですが、ちょっと凝り過ぎていて内容とあまり合っていませんでしたね。
京マチ子の味方の様なフリをして彼女を陥れようとする色悪に扮するのがミスター大映・船越英二。ゲジゲジ眉毛と口ヒゲはいかめしいがドジな警部に菅原謙次。フケ役でない実年齢相応の北林谷栄が見られます。
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