帰ってきたウルトラマン 第1話

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1971年。TBS、円谷プロ。

円谷プロのウルトラシリーズは「ウルトラセブン」でいったん終了した後も再放送が繰り返され、更に「ウルトラファイト」と言う安っぽい5分間番組が当たったこともあってブームが再燃。この「帰ってきたウルトラマン」から第2期のシリーズが再開しました。
私もリアルタイムで見ていましたが…ただ再放送とは言え「ウルトラマン」「ウルトラセブン」から最初に入った者にとって、どうしても2期ウルトラって思い入れが持てないんですよね。特に嫌だったのがウルトラ兄弟、ウルトラファミリーの設定。なので殆ど見返したことがないです。
「帰ってきたウルトラマン」はまだウルトラ兄弟が本格化する前の作品なので別に嫌いではないんですが、さりとて全話見るのもしんどいので取り敢えず最初の数話だけを見てレビューです。

第1話「怪獣総進撃」
どっかで聞いたようなサブタイトルですが(しかも監督が本多猪四郎だし)、
「世界各地が異常気象に覆われている。 日本列島でも毎日のように起こる小地震が不気味な地殻の変動を告げ、遂に怪獣達がいっせいに眼を覚ました」
と言うナレーションで冒頭からいきなり怪獣タッコングとザザーンが出現し、国際連合機構の地球防衛組織所属の「MAT」が出撃します。
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坂田自動車工場の郷秀樹(団次郎)は怪獣を見に行った次郎少年(川口英樹)を追って勝鬨橋に向かいます。そこでは二大怪獣が戦っており、MATの加藤隊長(塚本信夫)と丘隊員(桂木美加)もいました。団地に取り残された子供を救出に向かおうとした丘隊員を「女じゃ無理だ」と制して、民間人の癖に郷がしゃしゃり出ます。子供を助け出した上に子犬まで助けますが、倒壊した建物の下敷きになってしまいました。郷は病院に運び込まれますが、坂田(岸田森)やアキ(榊原るみ)、次郎が見守る中で息を引き取ります。
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しかしその夜、光に包まれた郷の遺体に何者かが語りかけます。
「郷秀樹。私は君の勇敢な行動を見た。自分の危険も顧みず子供を助けようとした君に感動した。私はこのままの姿では地球にとどまることができない。だから君に命を預ける。一緒に地球の平和と人類の自由のために頑張ろうではないか」
ウルトラマンが乗り移り、郷は眼を覚まします。
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甦った郷を加藤隊長がスカウトに来ます。郷が戸惑っている時、何か呼んでいるのが聞え、突き動かされるように車に乗ってどこかへ出かけます。加藤隊長にも朝霧火山に怪獣出現の連絡が入ります。
朝霧火山に到着した郷は家の下敷きになった老人を助けようとします。ちなみに老人の孫娘役、どっかで見たと思ったら「タイム・トラベラー」の島田淳子(浅野真弓)さんですね。
その時、光が郷を包み込み、ウルトラマンに変身します。
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怪獣アーストロンと格闘するウルトラマン。
カラータイマーが赤に変わりピンチに陥りますが、最後はスペシウム光線で怪獣を倒します。
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MATの隊員たちが川原に倒れている郷を発見します。加藤隊長は郷を丘隊員、南隊員(池田駿介)、岸田隊員(西田健)、上野隊員(三井恒)に紹介します。その直後、ウルトラマンが再び郷に語りかけます。
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「君はもうウルトラマンだ。人類の自由と幸福を守るためにともに戦おう!」
郷もまた、ウルトラマンとともに人類の自由と幸福を守るため戦うことを心に誓うのでした。

と言うわけで、第1話では基本設定が描かれているわけですが…。
まずそれ以前の率直な疑問として、このウルトラマンは以前の「ウルトラマン」とは同じなのか別なのか。
今でこそ見る人は別のウルトラマンだと知っていますが、オンエア当時は多分99.9%の視聴者は同じウルトラマンが帰ってきたと思っていました。だってタイトルで「帰ってきた」と言っているし、主題歌でも繰り返し「帰ってきたぞ~帰ってきたぞ~」と歌っているんだから、別のウルトラマンだと思う方がどうかしています。「帰ってきた若大将」に加山雄三が同じ役名で出ているのに、実は別の若大将でした、なんて馬鹿な話はないのと一緒です。
第一、この第1話の内容は、いかにも以前のウルトラマンが帰ってきたかのような作り方になっています。
と言うのも、ウルトラマンは何故地球に来たのか、何故地球を守るのか、全く描かれていないからです。
もし以前と同じウルトラマンなら、今更その説明は要らないでしょう。ウルトラマンは地球のピンチを知って再びやって来たのです。
しかし初めてやって来たウルトラマンなら当然地球に来た経緯、地球を守る動機付けが必要です。
現に「ウルトラマン」では逃亡した宇宙怪獣を追っている途中で、たまたま科学特捜隊のハヤタ隊員を死なせてしまったためにその償いで彼に同化して地球に留まり、怪獣と戦っていました。つまりもともとは別に地球を防衛する目的で来たわけじゃありません。そりゃそうですね。頼まれもしないのに見知らぬ星を勝手に守りに来る物好きはいないでしょう。
ところが「帰ってきたウルトラマン」では、最初から地球防衛の目的で来ています。なのに初めて来たウルトラマンだとすると「理由もなく地球を防衛するお節介な宇宙人」が存在するわけです。ここからウルトラ兄弟の設定まではあと一歩でしょう。現に後の方の話では初代ウルトラマンとセブンが帰マンを助けにやって来ます。つまりそれぞれ独立した作品であったはずの「ウルトラマン」や「ウルトラセブン」が、この「帰ってきたウルトラマン」に至って同一の世界観に属する統一のシリーズだったことになってしまったわけです。
1期ウルトラ世代が2期ウルトラに拒否感を抱く理由のひとつもおそらくここにあります。要するに十把一絡げで一緒にされたくないんです。これは後追いのファンにはわからない感覚でしょう。尤も私自身は「帰ってきたウルトラマン」に初代マンとセブンがゲスト登場した時は単純に嬉しかったですけどね。まして今と違ってビデオで簡単に過去の作品を見返すことのできる時代ではなく、そういう形でもなければ初代マンとセブンを見れなかったので尚更です。
話を第1話に戻すと、「ウルトラマン」「セブン」と違って、「帰マン」ではウルトラマンと郷秀樹は別人格に設定されていて、郷自身は普通の人間です。初めてレギュラーに隊員以外の民間人の坂田兄弟が登場することも郷=普通の人間を印象付けています。
それに付随して、変身アイテムがないのも初めて。郷は自分の意志ではなくピンチにならないと変身できません。この設定にはいろいろ理由があるんでしょうが人気対策上は大失敗でしたね。だってヒーローになれる魔法の道具は子供の憧れでしょう!今だってイベントで黒部さんや森次さんたちがそれぞれ変身アイテムを構えてびしっとポーズを決めている時に、団さんはただぼーっと手を上げているだけw俺にも変身アイテムが欲しかったと思っているでしょう。
あと女性レギュラーがアキと丘隊員の2人いるのも「帰ってきたウルトラマン」が初めてです。でもヒロインはどう見ても榊原るみです。申し訳ないけど丘隊員の存在は全く記憶から飛んでいました(あと上野隊員も忘れてたw)
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テーマ:特撮ヒーロー - ジャンル:テレビ・ラジオ

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