おとうと

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幸田文の自伝的小説の映画化(1960年・大映・市川崑監督)

物語。げん(岸恵子)と碧郎(川口浩)は仲の良い3つ違い姉弟だが、作家の父(森雅之)は子供に無関心、病気がちの継母(田中絹代)は嫌味ぱかり並べていて、姉の心配をよそに碧郎はだんだんグレて行く。しかしやがて碧郎が結核で余命幾許もないことがわかり…

岸恵子と川口浩の姉弟愛を中心に作家一家の愛憎を描いた家族ドラマ。大正時代の雰囲気を出すため、カラーでありながらモノクロのようなくすんだ色調になる「銀のこし」と言う技法を初めて用いたことで知られる作品です。ですが正直言って私にはその映像美ぐらいしか見所がありませんでした。自分に兄弟がいなかったせいもあるのか、肝心の姉弟関係の機微がどうもよく理解できません。並みの監督ならウエットに扱ってしまいそうなテーマをドライでスタイリッシュに描いてしまうところは市川監督らしいのですが。
岸恵子(当時28歳)はとても10代に見えない上、ぶっきら棒な口調でやたら娘っぽく演技しているところも却って違和感ありあり。この人は美人なのかもしれませんが夜叉系のキツイ顔立ちなんで、ただでさえ老けて見えます。一方、川口浩(当時24歳)の演技はヘタクソですが、本人の育ちの良さから来るのか、甘ったれたやんちゃ坊主らしい感じが出ています。
田中絹代は、リウマチで体が動かないことから終始イライラしていて、ことあるごとに宗教を持ち出して家族を閉口させている継母役。森雅之は子供と上手く向き合えない不器用な性格の父親役。この両ベテランの演技には味がありました。
継母の宗教仲間で家族を引っ掻き回しに来る岸田今日子が相変わらずの怪演。医者役の浜村純は髪が金色がかっていてまるで人間豹のよう^^;あと看護婦役で江波杏子が出ているのですが、後年と全く違う可愛いアニメ声なので驚きました。いつ声変わり?したのでしょうか。
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