続・座頭市物語

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勝新太郎の座頭市シリーズ第2作目(1963年・大映・森一生監督)

物語。座頭市(勝新太郎)は1年前に自分が斬った平手造酒の墓参りに笹川へ向かう途中、黒田家の若殿の療治を頼まれる。しかしその若殿はキ印だったので、秘密が市の口から漏れるのを恐れた黒田家の家臣とやくざの勘兵衛(沢村宗之助)一家に狙われるはめに…

「座頭市物語」のヒットを受けて製作された続編。
映画がシリーズ化されるには、1作目がヒットすることは勿論ですが、2作目もヒットすることで初めて3作目からシリーズと呼べる。そういう意味じゃ、2作目の方が重要…とは言わないけど、2作目ならではの難しさと言うものもあります。
折角1作目が受けたのに、2作目で違うことをやってコケたら大変。なので一番無難なのは、たとえ二番煎じと言われようと前作の内容に乗っかった当たり障りのない話で、とりあえず次作に繋ぐことです。本作の場合、まさにそういう内容になっています。

お話は前半、勘兵衛一味に追われる座頭市と市を助けた娼婦(水谷良重)との交情が描かれ、前作とは違う話かと思いきや、後半になると一転、前作で市が助っ人した飯岡の助五郎(柳永二郎)やら市に想いを寄せていたおたねさん(万里昌代)やらが出てきて、一気に後日談的色彩を帯びてきます。それはいいのですが、おたねさんなどはいつの間にか物語からフェイドアウトしてしまうので、何のために出てきたのかわからない上、前作でのラストシーンがぶち壊しになってしまっています。

また、前作の後日談だけじゃさすがにつまらないので、与四郎と言う座頭市と曰くあり気な謎の片腕の浪人を冒頭から絡ませて話を盛り上げようとしていますが、この扱い方がどうもいただけません。
与四郎の正体は、実は座頭市の兄。しかもそれを勝新太郎の実兄である城健三朗こと若山富三郎が演じていると言う、楽屋落ち的な配役がミソ。若富にとってはこれが大映入社第1作目だったようですが、兄弟が兄弟を演じるのはさぞかし面白かろうと思えばこれが、全然つまんないんですよねえ。

座頭市と与四郎とはかつて兄弟の間で一人の女を奪り合った因縁があり(って、実生活でも本当にそういうことがあったのか?と言う下世話な興味はともかくとして^^;)盲目の自分を捨てて女が与四郎に走ったことに激怒した座頭市は兄の片腕を叩っ斬って村を飛び出した…と言う過去が明かされます。
ただし、二人が兄弟であることは物語上で最後の最後になって急に明かされ、しかも過去の経緯も単に言葉の上だけで語られるに過ぎないので、市が涙を飲んで実の兄を斬る…と言う展開にも観てる方としちゃあんまり心に迫るものがありません。
また、若富は片腕の設定なので、座頭市との対決シーンにもイマイチ殺陣に迫力が欠けますね(尤もその分は、兄弟2度目の対決となった第6作の「座頭市千両首」での対決で補ってお釣りが来ますが)。

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