全日本プロレス中継

子供の頃はプロレスに興味がありませんでした。親が嫌っていたからです。
従って殆どプロレス中継も観たことがなかったのですが、興味を持ち始めたのは、「全日本プロレス中継」(日本テレビ)が土曜日の夜から夕方に放送時間帯を移してからでした。
晩御飯前のひまな時間にぼんやり観ているには格好の番組だったし、またプロレス嫌いの親も夕方に観ている分にはそう文句も言いませんでしたから。従って私は、猪木より馬場のファンでした。
(念のため説明しておくと、アントニオ猪木率いる「新日本プロレス」を放送していたのがテレビ朝日、ジャイアント馬場率いる「全日本プロレス」を放送していたのが日本テレビ。両団体は交わるとなく対立していました。
が、それはさておき…)

日本テレビのスポーツテーマ曲に乗って始まる「全日本プロレス中継」。
登場するのは、”世界の巨人”ジャイアント馬場、”若大将”ジャンボ鶴田、相撲から転向した天龍源一郎、大熊元司&グレート小鹿の”極道コンビ”。
対する外国人レスラーは、”黒い呪術師”アブドーラ・ザ・ブッチャー、”アラビアの怪人”ザ・シーク、”仮面貴族”ミル・マスカラス、”テキサスブロンコ”ザ・ファンクス(ドリー&テリー)、”ミスタープロレス”ハーリー・レイス、”超獣”ブルーザー・ブロディ、”不沈艦”スタン・ハンセン…etc
ああ、こうして名前を挙げているだけでも、何だか思わずワクワクして心が少年時代に戻って来てしまいます^^;

一方、テレビ番組としての「全日本プロレス中継」を支えていたのは、実況の倉持隆夫(日本テレビアナウンサー)、解説の山田隆(東京スポーツ)のご両人でした。
倉持アナウンサー(画像左)は一見、地味で生真面目な正統派スポーツアナウンサー風。しかし興奮すると自分でも何を言っているのかわからなくなるのか、時々突拍子もないことを言い出すのが特徴。
対する解説の山田さん(画像右)はブルドックのような顔が印象的。やたらとアメリカのプロレス事情に造詣が深く、独特のしわがれ声で滔々と語る口調が特徴でした。
そしてもう1人。

画像がないのが残念なのですが、セミレギュラーの解説者として田鶴浜弘さんという方がいました。
この方は漫画「キン肉マン」のキャラクター・タザハマさんのモデルとして有名ですので、知っている人は知っているでしょう。オールバックの見事な白髪と高い鉤鼻が特徴的な解説者でした。
何しろ戦前のアメリカのプロレスから見ていると言うプロレス評論の大御所なのですが、私が観た頃はかなりのご老体で、ちょっとボケかかってもいたのでしょうか。トンチンカンな解説で、倉持アナを困らせていましたね。
例えば。

●マスカラス&ドス・カラス対ブロディ&ハンセンにて
田鶴「あのね、これは映画のスターウォーズ、あれを私は思い出しますよ」
倉持「はい」
田鶴「両方の体重差がね、えー70(kg)、70ありますねー」
倉持「ええ…」
田鶴「ですからまぁ編隊飛行、なんて華やかな事をやってもらいたいな。えー空軍と地上軍の対決、えー地上軍でもこれはエアフォースとネイビー、じゃなくて、このぐらいの馬力になると、あー、ネイビーですね」
倉持「はい…」
田鶴「アーミーじゃないや、軍艦並だ、こりゃ。ハッハッハッハ」
倉持「(無視して)今、ドス・カラスが先に登場してまいりました…」

↑倉持アナと田鶴浜さんの間に流れる微妙な空気が、字面の上からでも伝わったでしょうか。
ある意味じゃ試合よりシビアな実況解説を味わうのも、昭和のプロレス中継の楽しさでしたね。。。
スポンサーサイト


ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村

関連タグ:
カレンダー
07 | 2017/08 | 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -
最新記事
月別アーカイブ
カテゴリ
最新コメント
管理人のサイト
土曜日の美女たち
管理者用
検索フォーム
RSSリンクの表示
QRコード
QR