少年ドラマシリーズ

1972年1月~1978年3月までNHKで放送(その後も~83年まで不定期で放送)。

現在でもテレビは「垂れ流し」と揶揄されますが、番組ソフトをDVD化して再利用したり、或いは文化として保存しようと言う概念自体が存在しなかった昔は、尚更。つまり放送後テープを消去してしまうので、番組自体が残っていないというケースが多いです。これは民放よりNHKの方が顕著ですね。80年代にならないと保存されていない。"NHKっ子"だった私にとっては、子供の頃の思い出の詰まった番組が二度と観ることができない、もはや薄れ行く記憶の中にしか存在しない、と言うのは悲しいことです。
当時は、平日夕方6時から「こどもニュース」、6時5分から「少年ドラマシリーズ」、6時30分から「新八犬伝」「真田十勇士」などの人形劇を見て、ローカルニュース・天気予報を経て7時のニュースへ…と言うのが毎日の生活パターンでした。
「こどもニュース」と言うのは、現在放送されている同名の番組とは全く関係ありません。どっかの夏祭りがどうしたとか、小学校で飼育している動物がこうしたとか言うような感じの、ほのぼのした話題を取り上げた5分間番組でした。
「新八犬伝」(1973年4月~75年3月)は『南総里見八犬伝』を題材にした人形時代劇。
犬塚信乃、犬田小文吾などそれぞれ「仁・義・礼・智・忠・信・孝・悌」の珠を持つ八犬士のほか、敵方の怨霊・玉梓、関東管領扇谷定正などの個性的なキャラクターが活躍する伝奇ロマンで、進行役の坂本九ちゃんの軽妙で親しみ易いナレーションも楽しみのひとつでした。九ちゃんの歌うエンディングの主題歌「夕焼けの空」もお気に入りでよく口ずさんだものです。嗚呼、九ちゃん!・゚・(ノД`)・゚・

さて「少年ドラマシーズ」ですが、厳密に言うと平日の月曜から水曜日または木曜日までの放送で、金曜日には子供向け科学番組の「レンズはさぐる」と言うのを放送していました。
wikipediaに一覧がありますが、海外物を除くオリジナル作品は全79作。
タイトルを眺めてもさっぱり内容が思い出せない作品も少なくないので、作品または時期によっては結構見ていなかったかもしれません。以下、テープが現存してソフト化されている作品はあえて外して、思い出すことを記してみます。

「ミルナの座敷」(1972年)
シリーズ3番目の作品。これを見ていたということは有名な第1作、「タイムトラベラー」も見ていたはずなんでしょうが、そちらの方はどうも記憶が薄いです。SF物ってあんまり好きじゃなかったせいかしら。
物語は、田舎の親戚の家に遊びに行った子供たちが主人公。その家には決して中を見てはいけないと言う秘密の座敷があり…と言う発端のミステリーで、隠れ切支丹やら何やらの秘密が絡んでいたように記憶しています。当時はワクワク、ゾクゾクしながら毎日見ていたのですが、もし今見たらどんなもんなんでしょうね。

「夕映え作戦」(1974年)
これは以前単独での記事も書いたことがあります。主人公の中学生(「ずうとるび」の山田隆夫)が江戸時代にタイムスリップして、幕府と風魔一族の戦いに巻き込まれるSF時代劇。
原作(光瀬龍)を読んだのでドラマのストーリーも記憶に残り易かったのですが、原作と違うドラマ独自の味付けとして、主人公の父親と代官(長門勇の二役)が瓜二つ、と言う設定がありました。最後に代官は責任を取って切腹して死んでしまい、「現代」に戻った主人公は父親の顔をまじまじと見つめる…と言うシーンがあったように記憶しています。ちなみに、原作では"美人"と言うことになっている担任の先生役が"うつみみどり"だったのも、あえて違う設定にしたのでしょうか^^;)
Youtubeにテーマ曲があったのでリンクを貼っておきます(35年振りに聴きました!)
http://www.youtube.com/watch?v=soAipsNGGOE

「マリコ」(1974年)
少年ドラマシリーズと言うと今も語り継がれることが多いのはSF物ですが、その一方では、ごく普通の少年少女の日常生活や悩みを題材にした作品も数多くありました。この作品も、そのひとつです。
原作のタイトルは『静かに自習せよ』。これは秋元文庫って言う、今で言う「ライトノベル」、ジュニア小説ばかり出していた文庫に収録されていた作品。私も当時はこの文庫シリーズを何冊か持っていました。「われら受験特攻隊」とか「ミステーク時代」とか「クラスに忍者あり」とか・・・内容はすっかり忘れましたが。黄色い背表紙で、なんかちょっと漫画っぽい表紙と挿絵が特徴的でしたね。
ドラマの方は、主人公マリコ役の島田淳子(後の浅野真弓)さん、木下清さんと言う「タイムトラベラー」コンビによる青春物。島田さんが真面目な女子高生でクラスの副委員長、木下さんが委員長だっけ。お父さん役が根上淳さんでしたね。

「きみはサヨナラ族か」(1977年)
このドラマは、いい学校に進学して、就職して…と、自分の人生がベルトコンベアのように決められた将来へ運ばれて行くことに疑問を抱いた小学生が、仮病を使って入院、人生からドロップアウトしてしまう、と言うお話。しかし、病院で様々な人々との出会いや別れを経て、やがてもう一度学校に戻って、自分の意思で人生を選ぶことを決意する…というものでした。
♪きみは 行って しまうのか…(略)サヨナラ 僕は ここに残るよ 君とふたり いつまでも・・・
と言う主題歌の切ないメロディが今も耳に残っています。主人公のお父さんがシングルファザーと言う設定も、今にして思えば現代的でした。

「蜃気楼博士」(1978年)
蜃気楼博士(ドクター・ミラージュ)と呼ばれる名奇術師(井上昭文)に若手の超能力者(剣持伴紀)が挑戦。超能力者は、はるか離れたところにいる人物を殺してみせる、と言う。その言葉どおり、次々と起こる殺人。そして事件は意外な結末に…と言うミステリー物。
最後は、事件の全てが実は博士の復讐のための計画だった、と言う結末だったかと。OPタイトルバックで流れる、井上昭文扮する蜃気楼博士による奇術シーンが印象的でした。

「寒い朝」(1978年)
幼馴染で同級生でもある仲の良い少年と少女が主人公で、少年は父親と、少女は母親とそれぞれ二人暮らし。ところが、ふとしたことから親同士が親密になってしまい、ショックを受けた二人は家出を…と言うような、思春期の揺れる心情を描いた作品。これは石坂洋次郎原作で何度か映画化、テレビ化されていますね。
原作が児童文学から青春小説へと対象年齢が上がったところで、このシリーズ自体も"少年"から卒業してしまったのか、これがレギュラー枠最後の放送作品でした。
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