旅人異三郎

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第13話「つかの間の恋に女心が濡れた」(1973年6月16日放送)

物語。信濃路の裏街道。見返り峠。
異三郎(杉良太郎)は籠屋に絡まれていたお志乃(藤村志保)と言う女を助ける。お志乃は村の蘭医・橋本碩堂(中村伸郎)のために、江戸で新刊の医学書を手に入れた帰りだった。碩堂の元には見習いとして働く子供・健太がいた。実は健太はお志乃の息子。八州廻り(木村元)に夫を殺されたお志乃が飯盛り宿で働くため碩堂に預けたのだが、お志乃が母親であることを健太は知らない。
お志乃は医学書の代金三十両の借金のため、体を売る決意をする。その初日、偶然雨宿りのため店に入ってきた異三郎と再会する。お志乃に事情があることを察した異三郎は、着物の帯を解こうとする手を制し、翌朝黙って三十両を置いて宿を立つ。
やくざの藤五郎(草薙幸二郎)と仙造(江幡高志)は、お志乃を捕えて無理矢理八州廻りに献上しようとする。そこへ戻ってきた異三郎の手によって一旦は助けられる。だが藤五郎から、商売女だったと息子にバラすと脅かされたお志乃は、異三郎にわざとすげない愛想尽かしの態度を取る。その言葉を真に受けてしまう異三郎。「何かわけのある女だと、正直言やぁ、心惹かれていたんだぜ…」。三十両を突っ返すお志乃から金を受取って立ち去る異三郎。だが、碩堂から真相を聞きお志乃の真情を悟った異三郎は、引き返して八州廻りたちを叩きのめし、お志乃を窮地から救う。
息子の幸せを考え、お志乃は村を後にする。見返り峠で別れるとき、異三郎の背中に尋ねるお志乃。「あの時・・・心惹かれたっておっしゃったこと…本当ですか?」だが異三郎は思いを振り切るかのように、1度も見返ることなく去ってゆく。

1973年3月24日~1973年9月15日に東京12チャンネル(現テレビ東京)で放送されていたテレビ時代劇(全26回)。
この作品は「アイフル大作戦」と同じ土曜夜9時放送だったんですけど、本放送で見ていた記憶があります。と言うことは、うちではこの枠の時代劇(「大江戸捜査網」と同じ枠)を見ていたから、裏の「アイフル」が見られなかったわけです。今更ながら気付きました。

物語は一匹狼の渡世人・はぐれの異三郎(杉良太郎)が旅の途中で出会った様々な人々を助ける1話完結形式で、全編を通してのレギュラー出演者は杉良ただ一人。渡世人が主人公で、毎回違ったゲストを迎えると言う形のテレビ時代劇は、「木枯し紋次郎」(1972年)の影響でしょうか。ただ紋次郎が「あっしには関わりねえ」と言いながら事件に関わって行くのと違って、異三郎は困っている人を見ると捨てて置けないという、情に弱いキャラクター。
「泣くのはやめておくんなさいよ。泣くのが嫌さに笑って過ごすはぐれの異三郎…。ひとが泣くのを見るのも辛うござんす」
と言う、OPのモノローグがあります。

この回のゲストは藤村志保さん。大映倒産でテレビが活躍の中心になって2年目ぐらいで、相変わらずお美しいのですが、少し母親役にシフトして来ています。大映時代にはなかったであろう、白首の娼婦姿の汚れ役シーンもあります。その大映時代から志保さんと共演している木村元も、かつてはやくざの三下クラスでしたがこの頃には悪代官クラスにまで"出世"している点が興味深いです。
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