透明人間と蝿男

1957年/大映/村山三男監督
出演/北原義郎、品川隆二、叶順子、南部彰三、鶴見丈二 毛利郁子ほか

物語。旅客機上の完全密室殺人事件を皮切りに起こった連続殺人事件。手掛かりは現場付近で聞かれた不思議な羽音のみだった。若林捜査一課長(北原義郎)は「犯人は蝿のように縮み得る人間」と断定する。その頃、若林の友人の月岡博士(品川隆二)は透明光線を発明していた…。

どちらか単独でも映画にできそうな素材を二つ組み合わせた、贅沢と言うか、欲張りな作品。
尤も蝿男は人間が蝿と合体するわけではなく、蝿のように小さくも伸縮自在な人間を意味しています。
復讐のため殺人を繰り返すこの蝿男を、最後に正義の透明人間が追い詰める…のですが、設定に無理があり過ぎでいささか支離滅裂。東宝の変身人間物などに比べると格段に出来は落ちます。
透明光線を発明し自ら透明人間になる博士役が品川隆二。時代劇でも焼津の半次でもない、若くて二枚目の品川隆二は初めて見ました。
いつもは気丈な役が多い叶順子が、この映画ではただの平凡なお嬢様役…かと思ったら、最後に意外な展開がありました。
無名時代の田宮二郎が旅客機の乗客役(台詞なし)、同じく中条静夫がキャバレーのボーイ役で出ています。
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