濡れ髪喧嘩旅

1960年/大映/森一生監督
出演/市川雷蔵、川崎敬三、山田五十鈴、仁木多鶴子、浦路洋子、真城千都世、浜田ゆう子、スリー・キャッツほか

物語。遠山金八郎(川崎敬三)はかの名町奉行遠山金四郎とは一字違いだが、勘定方のしがない下っ端役人。ある日、美濃太田金山の代官(荒木忍)の不正摘発の旅を命ぜられる。失敗したらクビは確実という状況にヤケになった金八郎は、一生の思い出に官費の大名旅行と洒落込んだが、美人局にひっかかって無頼漢に取囲まれる。隣室のおさらば伝次(市川雷蔵)という旅烏に助けを求めるが、伝次は前金で手数料をよこせと言う…「濡れ髪」シリーズの4作目。

市川雷蔵と川崎敬三の初共演作。
大映は時々東京から現代劇の俳優さんを京都に連れてきて時代劇に出す。マンネリ化防止策だったのかもしれないが、時代劇の所作、台詞回しが全くできないので浮いてしまう。この映画の場合、川崎敬三本来の気弱なサラリーマン的な持ち味を当て込んで現代劇調に作られているにしても、正統派時代劇俳優である雷蔵さんの演技とはあまりにも異質で噛みあわない。まあそこが面白いと言えば面白いのだが。

ちなみに田宮二郎だけは時代劇に1本も出ていないし、従って雷蔵との共演も全くない。まあ、田宮さんのあのルックスにちょん髷は似合わないだろうし、早口の台詞回し、腰高な体型も全く時代劇向きではない。第一、長身の田宮さんと並んだら雷蔵さんの見栄えが悪くなる。なので回避されたのだろう。

お話は、女に弱い川崎のサラリーマン侍と、どういうわけか金にがめつい雷蔵の渡世人との、珍道中。
劇中、川崎さんが雷蔵さんを「兄貴」と呼ぶのがなんか妙な気がしたが、考えてみたら実際、雷蔵さんの方が年上なのね。
道中で知り合う旅芝居一座の座長役が山田五十鈴。昔の映画を見ていると今は大ベテランの俳優さんがみんな若くて驚くのだが、50年前でもベルさんは既にベテランだ。
一座の歌手として、当時の人気女性グループ、スリー・キャッツがそのままの役名で出てくる。「黄色いサクランボ」って、元祖はこの人たちだったのか。
終盤で、伝次が金にがめついわけは、生き別れた妹のためと明かされるが、その妹は既に死んでしまっていたと言う悲しい事実がわかり、ちょっと話がしめっぽくなる。
最後は、伝次の助けも借りて金八郎が首尾よく任務を果たして江戸への帰途につく。
スポンサーサイト

にほんブログ村

にほんブログ村

関連タグ: 市川雷蔵 大映
カレンダー
09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
最新記事
月別アーカイブ
カテゴリ
最新コメント
管理人のサイト
土曜日の美女たち
管理者用
検索フォーム
RSSリンクの表示
QRコード
QR