雅羅倶多館

1960~80年代のテレビドラマや映画を中心にあらすじや感想を書いています。

佐藤慶&北林谷栄

一度に2人も名優の訃報に接し鬱だ。

まず北林谷栄さんは言うまでもなく名お婆さん役。
最も印象に残っているのは田宮二郎さんの「白い巨塔」での、奈良県十津川村の老婆山田うめさんの役。原作から抜け出て来たとしか思えない名演だった。しかもこの方にはどんな田舎の汚いお婆さん役でも気品がある。映画「華麗なる一族」では佐藤栄作首相夫人のそっくりさんを演じている。

佐藤慶さんで真っ先に思い出すのは東京12チャンネル(現テレビ東京)の「日本怪談劇場」。
この中で情婦の三浦布美子とそのヒモの津川雅彦に殺されて化けて出る按摩の役を演じていた。うろ覚えだが、三浦と津川が按摩を罠に嵌めて殺し、もう大丈夫と安心していると、この按摩がしぶとくて血みどろになりながら何度も蘇って来るのである。最後は三浦と津川をとり殺し井戸の中に叩き落して怨みを晴らすのだが、その様子が怖くて怖くて、夜トイレに行けなくなった。クールで知的な役も得意とした慶さんだが、幼い頃最初に見たこの役の印象が一番強烈だ。
滅多にバラエティには出なかったと思われるが、TBSのトーク番組「すばらしき仲間」に大島渚、筑紫哲也と出演したのを見たことがある。盟友の大島監督はともかく、筑紫とどういう繋がりがあったのかはよくわからない。
その時のやりとりで覚えているのは、白髪頭の筑紫から「一番年上の慶さんの髪の毛が一番黒いですね」と言われて「これは営業用で染めているんです」と笑いながら答えていたこと、大島監督との出会いについて聞かれて「『青春残酷物語』と言う映画でインテリ・ヤクザの役を演じたんです」と答えたところ大島監督から「この人が勝手にインテリにしちゃったんですよ」と突っ込みが入り、「え、そうだったの?」と半ば本気で驚いていたことが印象的だった。合掌。
スポンサーサイト


関連タグ:

FC2Ad