刑事コロンボ 意識の下の映像

1973年制作/米・ユニヴァーサル作品/1974年8月10日NHK総合放送

物語。意識調査研究所所長のケプル(ロバート・カルプ/声・梅野泰靖)は顧客を恐喝して会社を拡大させていた。しかしノリス産業社長が恐喝に屈せず、逆にケプルを告発しようとしたことから殺害を計画。販売促進用の映画にサブリミナル効果を仕込み、ロビーにおびき出し銃殺した。コロンボ警部(ピーター・フォーク/声・小池朝雄)はケプルを犯人と睨むが、凶器の拳銃が見つからなかった。そのため、あるトリックを仕掛ける… シリーズ21作目。

「刑事コロンボ」がNHKで放送されていた頃は、金持ちでもなければビデオデッキなんて持っていませんから、もう一度見たい、と思ってもなかなかその機会がありません。そこで重宝?したのが小説版。二見書房からノベライズドされたコロンボシリーズが出ていました。このうち私が持っていたのは「意識の下の映像」「ロンドンの傘」「パイルD-3の壁」「溶ける糸」の4冊だけ。今年約30年振りで再見するまで殆ど忘れていた話が多かった中で、この4作は小説版を何度も読み返していたので覚えていました。
「意識の下の映像」を初めて見た時は、なんとも言っても潜在意識を利用する「サブリミナル効果」と言うインパクトあるトリックに驚かされました。こんなすごいことがあるのかと思ったし、最後にコロンボがそれを逆手にとって犯人を嵌める結末も鮮やかでした。
後年、TBSがオウム事件の報道番組の際サブリミナルもどきの映像を使ったことが問題化した時、まっさきに「意識の下の映像だ!」と思ったのは、私だけでないはず。まさか現実に使われることがあるとは思ってもみませんでした。
尤も、このドラマで使われたように都合よく行くもんじゃないということは今はわかっているし、結末自体も結構粗雑ですね。犯人が銃口の変換装置をいつまでもスタンドに隠しておくのが変だし、コロンボもサブリミナルを逆用するなどと言う面倒ことをせずとも、スタンドを覗けば一発で発見できたはず。なので、ちょっと傑作とは言えないかもしれません。
ただこの作品はロバート・カルプ演じる犯人とコロンボの対決が秀逸で、執拗に追い詰めながらいつもギリギリのところでは余裕でかわす犯人、と言う攻防戦の構成がうまくできているからこそ、最後にコロンボがとった行動が映えるのでしょう。そういう意味では、ミステリーとしてはやや弱いかもしれないけど、知的闘争劇として面白いものになっていると思います。シリーズを代表する犯人役として何作か出ているカルプも、この話の犯人が最も魅力的でした。
ちなみに、劇中に名前だけしか出て来ないタニア・ベイカーと言う女性。小説版には実物も登場しているので、てっきりドラマにも出ているシーンがあったと思い込んでいました。記憶なんて、いい加減なもんだな^^; (12/22に全面改稿しました)
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