刑事コロンボ 野望の果て

1973年/米ユニヴァーサル/1974年8月17日NHK総合放送
物語。上院議員候補のヘイワード(ジャッキー・クーパー/声・中谷一郎)は確執のあった選挙参謀を殺害し自分と間違われて暗殺されたように見せかける。コロンボ(ピーター・フォーク/声・小池朝雄)はいくつかの矛盾からヘイワードの犯行と睨むが…シリーズ20作目。

これはいわゆる第三シーズンの作品群のひとつで、「別れのワイン」と「意識の下の映像」の間のエピソード。シリーズで最も脂の乗り切った時期だったと思いますがl、これも傑作のひとつでしょう。とにかくプロットが非常に緻密です。

今回の犯人は上院議員候補。大事な選挙の直前にたかが愛人のことで殺人を犯すのは一見動機として少々弱い気もしますが、それは単なるひとつのきっかけに過ぎず、伏線として自分を操り人形にしようとしている被害者と長年確執があったこと、更に自分が狙われたと思わせて有権者の同情を買おうとしたことなどが複合的な要因になっているので、別に違和感はありません。
コロンボの捜査もかなり詳細に描かれています。
事件現場には署長まで来ているのに話を全然聞かず、自分独自の勘で動いていますが、それでも署長はコロンボに全面的に捜査を委任しているあたり、結構信頼されているらしいです。
現場の街灯が消えていたことから被害者に銃弾を撃ち込むのが無理だと推理したり、現場近くに公衆電話がなかったことから犯行声明の矛盾を実地に証明したり、いちいち納得できる説明があります。
例によってネチネチと犯人をしつこく質問攻めにするだけではなく、その妻や愛人にまで外堀から攻勢をかけて行ってイライラさせるプロセスも巧みです。これが一種の心理的トラップになっているので、最後はコロンボがあえて罠をかけるまでもなく、墓穴を掘って自滅してしまうのです。

吹き替えを演じた中谷一郎は、何となくヘイワードに顔も似ています。風車の弥七役であまりにも有名な俳優さんですが、もともとは悪役やクセのある役も得意としていただけに、野心的な政治家の特徴を上手く表現していました。
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