8時だョ!出発進行

クレージーキャッツの谷啓さんが亡くなった。
これで谷さん、ハナ肇さん、植木等さん、安田伸さん、石橋エータローさん…5人が逝ってしまい、残るメンバーは犬塚弘さんと桜井センリさんだけになってしまった。
亡くなったことは残念だが…、ただビデオ等の映像によって、往年の谷さんやクレージーの活躍は今後も未来永劫、楽しむことはできる。
尤も、残っていない映像も数多くある。そこで思い出したのが、「8時だョ!出発進行」(1971年、TBS)のこと。後年、当時の子供たちが「あれ何だったの?」と思い起こすことになる、不思議な番組、いや出来事だった。
と言うのもその頃、既に人気番組になっていたザ・ドリフターズの「8時だョ!全員集合」が突如最終回を迎え、翌週からクレージーキャッツ出演による同種の公開コント番組「8時だョ!出発進行」に代わってしまったのだ。これは「全員集合」ファンだった子供たちにとっては衝撃的な「事件」だった。
確か、「全員集合」の最終回にはクレージーが、そして「出発進行」の第1回目にはドリフが、それぞれゲスト出演していた。つまりクレージーとドリフ、植木さんとカトちゃんによる、今にして思えば「夢のコント共演」もあったのだ。
…が、当時幼かった私には、その「価値」がわかるわけもない。何しろ、楽しみにしていた「全員集合」が終わってしまい、何だかあまり馴染みのないオジサンたち(=クレージー)に代わってしまったのだから。
おぼろげだが、「出発進行」のクレージーは「全員集合」を受け継いだ、ドリフと同じようなノリでコントを演じていたように記憶している。しかしそれは幼心にもオジサンたちが「無理して」演じているようにしか見えなかった。それもそのはず。
もともとクレージーは「おとなの漫画」や「シャボン玉ホリデー」、或いは映画の「無責任シリーズ」のように、風刺を含んだ、洒落た「大人の笑い」で人気を博してきたグループ。一方、ドリフはどう見たって「子供向け」である。例えばうちの親なども、御多分に漏れず世のPTAと同様にドリフは毛嫌いしていたが、クレージーのことは面白いと言って認めていた。しかし子供にとっては大人が認めるようなものはだいたいつまらないに決まっている。私もクレージーの面白さがわかるようになったのは、だいぶ後になってからだった。と言うわけで「出発進行」はイマイチ人気が出なかったらしく、僅か半年で終わってしまったのである。
ちなみに、「出発進行」の放送期間中、ドリフは日本テレビで「全員集合」と殆ど同工異曲の公開コント番組「日曜日だョ!ドリフターズ!!」に出演していた。だがこちらの方は殆ど見た記憶がない(たぶん裏番組の「カルピスまんが劇場」見てたんだろう)。そして「日曜日だョ!ドリフターズ!!」も半年で終わり、「出発進行」の後番組には「全員集合」がまた戻って来たのだ。なので、後で思い返して「あれって、一体何だったの?」と首を捻ってしまったのも、無理はないと言うものである。
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