雅羅倶多館

1960~80年代のテレビドラマや映画を中心にあらすじや感想を書いています。

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刑事コロンボ 悪の温室

1972年/米ユニヴァーサル/1974年5月4日NHK放送
物語。浮気な妻を引き止めるため金が必要だったトニー(ブラッドフォード・ディルマン/声・山田康雄)は信託扱いになっている資産を引き出すため、叔父のジャービス(レイ・ミランド/声・臼井正明)と組んで自分自身の狂言誘拐を企てる。だがジャービスはトニーを殺害して身代金を横取りする。コロンボ(ピーター・フォーク/声・小池朝雄)はジャービスを犯人とにらむが…シリーズ11作目。

これは惜しい。狂言誘拐を利用する殺人計画と言うプロットはよかったので、もう少しひねれば傑作になったでしょうに、構成が甘いのでイマイチな内容。
まず犯人の動機が不明です。結構金持ちで悠々自適の隠居らしいのですが、だったら何で金が必要だったのか。人間の欲に限りはないと言えばそうなのですが、劇中で納得のいく理由付けが欲しかったところ。ジャービス役のレイ・ミランドは憎々しくて好演だったのに、中途半端なキャラクターが印象を損なっています。
次に犯人の行動が行き当たりばったり過ぎ。最初の計画は殆ど完璧だったのに、その後のことは何も考えていなかったらしく、途中の思いつきで墓穴を掘ってしまいました。それも別にコロンボが罠を仕掛けたわけでもなく、第三者の勘違いがきっかけなのはいただけません。
コロンボが、殺人課のくせにまだ殺人の起こらない前から捜査に密着している理由もわからず、ご都合主義っぽい展開です。結局のところ得をしたのは被害者の浮気者の奥さんと言う結末にもすっきりしませんね。
レイ・ミランドはアカデミー賞をとった名優ですが、ヒッチコックの倒叙ミステリー「ダイヤルMを廻せ!」でも妻を陥れる憎たらしい犯人役を演じたことがあります。この映画のラストで、いったん犯人として逮捕された妻が現場に戻されてくる設定が今回にちょっと似ているので、もしかしたらオマージュだったのかも。山田康雄が、情けない夫ですぐ殺されてしまう役の声と言うのはちょっと意外です。


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