刑事コロンボ アリバイのダイヤル

1972年/米ユニヴァーサル/1974年5月18日NHK放送
物語。巨大スポーツ企業ワグナー社のゼネラルマネージャー、ハンロン(ロバート・カルプ/声・梅野泰靖)は乗っ取りをたくらみ、やる気のない二代目オーナーのエリック(ディーン・ストックウェル/声・森功至)をプールで撲殺。飛び込みの失敗による事故死に見せかける。コロンボ(ピーター・フォーク/声・小池朝雄)はプールサイドに水道水が不自然に撒かれていたことから他殺と確信し、ハンロンを犯人と睨む。だが、犯行時刻、ハンロンはフットボール試合場のオーナー室にいたアリバイがあった…シリーズ12作目。

これはいろいろと穴も多い話なんですが、タイトル通りアリバイ崩しにテーマが集中している点ではすっきりしています。
犯人は犯行現場付近からかけた電話を、あたかもオーナー室からかけたように見せかけアリバイを工作します。コロンボは、本当にオーナー室からかけたのなら「聞こえないはず」の外部の物音が含まれていないかと電話の録音テープに耳を傾けますが、それらしい音は何もきこえません。ほかに証拠は何もなく、焦燥するコロンボ。だが実は、本当にオーナー室にいたのなら「聞こえるはず」のある音がテープに含まれていなかったことに気づき、これが決め手となります。その証拠を突きつけられて愕然とする犯人と、してやったりと言う表情のコロンボ。そのカットから問題のテープが空回りするカットへと繋ぐインパクトのあるエンディングは非常に印象に残ります。
穴も多いというのは、例えばオーナーを殺したからと言って即会社が自分の物になるわけではないでしょうし、オーナーの奥さんといい仲らしいから実権は手に入るにしても、動機がちょっと弱い気がします。
殺人計画も偶然や運に頼りすぎです。アイスクリーム屋に変装して犯行現場を往復するのは目立ちすぎてリスクが大きいし、被害者が確実にプールに入っている保証もありません。
それはまだいいとしても、コロンボが事故死ではなく他殺と気づくきっかけになった水道水の設定には無理があり過ぎ。真夏の炎天下、プールサイドの水が犯行後1時間も蒸発せずそのまま残っているのはあり得ない話でしょう。
一方、氷の塊を凶器として使うのは、なかなか面白い発想です。氷柱(ツララ)で刺殺するのは推理クイズなんかにありがちなネタですが、氷の塊で撲殺した後、その塊をプールに投げ込んで溶かしてしまうというのは結構独創的なのではないでしょうか。
ハンロンを演ずるのは常連犯人役のロバート・カルプ。傲慢でやり手のゼネラルマネージャーを好演しています。吹き替えの梅野泰靖さんは「男はつらいよ」シリーズでは博の兄役なんかを演じていますが、ちょっとへらへらした語調にいかにもコロンボを小馬鹿にしている雰囲気がよく出ています。
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