「太陽がいっぱい」の吹き替え

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もう先月ですけど、声優の野沢那智さんが亡くなりました。72歳。今の時代には、まだまだ若過ぎましたね。合掌。
声優として持ち役はいろいろあるんでしょうが、70年代のテレビ洋画世代にとって野沢那智さんといえば、やはりアラン・ドロンです。アラン・ドロンの声が野沢那智さんであることは、オードリー・ヘプバーンの池田昌子さん、マリリン・モンローの向井真理子さん、チャールズ・ブロンソンの大塚周夫さんらとともに、切り離せないものでした(ドロン本人の声なんてダーバンのCMを見るまで知りませんでした)
しかし調べてみると、ドロンの吹き替えが野沢那智さんで独占的に統一されるまでには、結構いろいろな方がやっているみたいなんですね。例えば70年代初期は堀勝之祐さん、後期は久富惟晴さんがかなりの作品を吹き替えているし、他にも山田康雄さんや富山敬さんなんかが担当されたこともあるようです。
代表作「太陽がいっぱい」に関してみると、野沢那智さんを含めて5つの吹き替えバージョンが存在します。

(1)1969年 TBS版      ドロン:石立鉄男 ロネ:堀勝之祐 ラフォレ:斉藤昭子
これが本邦初の吹き替え版でしょうか。堀勝之祐さんがモーリス・ロネに回り、俳優の石立鉄男さんがドロンの声です。あの「チー坊!」の石立さんがドロンの吹き替え…って、かなりの違和感があります。ただ、テレビでコミカルな役柄が定番になる前の石立さんって、生真面目で暗い若者役を演じることが多かったようです。なのでこの吹き替えの起用もそういうイメージを当て込んだキャスティングだったのでしょう。この石立版はVHSで発売されたことがあるそうなので、機会があれば聞いてみたいものです。

(2)1972年 フジテレビ版  ドロン:野沢那智 ロネ:堀勝之祐 ラフォレ:上田みゆき
これが最初の野沢版ですね。DVDにも収録されているので最もポピュラーなバージョンでしょう。私がテレビで最初に見たのもたぶんこれだったんだろうと思います。那智自身さんも30代前半と若いこともあって、役柄の雰囲気には一番合っていると思います。

(3)1977年 日本テレビ版  ドロン:松橋登  ロネ:中尾彬  ラフォレ:二宮さよ子
これも当時見ていたんでしょうが、残念ながら記憶にはないです。ただ松橋さんも屈折した役柄が持ち味でしたから、ドロンの声のキャスティングとしては納得できる起用です。ロネが中尾さん…と言うのは不思議な気もしますが、当時の中尾さんはまだプレイボーイとして浮き名を流していた頃ですから、「女たらし」のイメージを当て込んだのでしょうか。二宮さんは時代劇で遊女役とかが似合う女優さんなので、清楚なマリー・ラフォレのイメージが湧かないです。「気丈な女性」と言う感じだったのかしら。

(4)1984年 テレビ朝日版  ドロン:野沢那智 ロネ:有川博  ラフォレ:榊原良子
二度目の野沢バージョン。これは比較的最近(といっても26年前か^^;)なので覚えているし、このバージョンで何度か再放送もされていると思います。ロネ役の有川さんも二枚目系の俳優さんです。 2人とも当時40代なので、ちょっと大人のバージョンと言う感じでしょう。

(5)2008年 テレビ東京版  ドロン:野沢那智 ロネ:池田秀一 ラフォレ:岡寛恵
三度目の野沢バージョン。これは知らなかったのですが、2年前と言うと那智さんも70ですか…。う~ん。20代当時のドロンの声を当てるには、さすがにちょっときつかったのかな。どうなんでしょう。。。
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