銭形平次捕物控 雪女の足跡

1958年/大映/加戸敏監督
出演/長谷川一夫、香川京子、船越英二、阿井美千子、中村玉緒、黒川弥太郎、小沢栄太郎、楠トシエ、江戸家猫八、三遊亭小金馬ほか
物語。ある年の師走。銭形平次(長谷川一夫)の留守中に花蝙蝠と名乗る盗賊団が江戸中を荒らしまわるが、平次の子分八五郎(船越英二)と女目明しのお品(香川京子)の活躍で一味は全滅。八五郎とお品、そして松前屋のおきよ(浦路洋子)ら協力した6人は奉行所から褒美を貰う。ところが祝杯をあげた帰り道、八五郎とお品を何者かが襲い、間一髪のところを旅から帰って来た平次が救う。その夜おきよが雪の中で殺され、協力した6人が次々と謎の死を遂げていく…

野村胡堂が創造した捕物小説の主人公・銭形平次は昭和の国民的ヒーローの1人。映像化もされ何人もの人が演じています。私にとってはテレビで18年間連続888回(ギネス記録)に渡って演じた大川橋蔵さんのイメージですが、橋蔵さんの前、映画であたり役だったのは長谷川一夫先生でした。全17作あるうちのこれは14作目です。
お話は、怪盗花蝙蝠の壊滅に協力した者たちが次々怪死を遂げる一方、花蝙蝠が江戸城御金蔵から奪った3万両が行方不明のまま。年内に解決できなければ奉行(黒川弥太郎)の責任を問われるというタイムリミットが迫る中、最後は平次の活躍で鮮やかに事件を解決し目出度く新年を迎えるという、1959年(昭和34年)のお正月興行用映画。
タイトルの雪女は、最初のおきよ殺しの際に現れるのを駕篭かき(猫八&小金馬)が見て腰を抜かす程度で、あんまり意味はないんですが、一見怪談じみた謎の真相を解くのが捕物帖の定番。と言っても辻褄の合わないところだらけだし、死んだと思われていた花蝙蝠の首領の意外な正体も配役見ればすぐわかってしまうのが、ミステリーとしては弱いです。尤も、天下の二枚目長谷川一夫の颯爽たる姿(実際は中年太り、ちょっと息切れ気味^^;)を見せるのが主眼のスター映画なので、細かいことはどうでもいいのでしょう。
銭形平次と言えば、代名詞になっている投げ銭。橋蔵さんの平次は、ここ一番に遠くの敵を倒す時の一撃技だったように記憶しているのですが、長谷川先生は、目の前の敵にもポンポンぶつけています。あんまり投げすぎて銭が切れてしまったのか、小判までぶつけているのが笑えます。
インテリ系二枚目の船越英二さんが八五郎ってミスキャストじゃないかと思えたのですが、意外にもはまっていました。色男から三枚目、果ては「盲獣」のような異常な役まで、芸域の広さは息子さんが及ぶところではありません。清楚可憐なイメージの香川京子さんが女目明し役なのも意外で、普通の着物姿ですけど、十手振りかざして立ち回りのシーンもあります。
楠トシエ、江戸家猫八(先代)、三遊亭小金馬(現・金馬)はこの頃大人気だったNHKのバラエティ番組「お笑い三人組」のレギュラー。映画がテレビの人気を当て込んだキャスティングするほど既に影響を無視できなくなっていたことをうかがわせます(ちなみに、正しくは猫八、小金馬と一龍齋貞鳳が「三人組」なんですけど、貞鳳は何故か出てませんね)
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