黒の挑戦者

1964年/大映/村山三男監督
出演/田宮二郎、久保菜穂子、坪内ミキ子、藤原礼子、紺野ユカ、山茶花究、見明凡太郎、島田竜三、伊達三郎ほか
物語。新進気鋭の弁護士南郷次郎(田宮二郎)はある夜、息も絶え絶えの若い女(紺野ユカ)から助けを求める電話を受ける。指定された公衆電話にかけつけると女は既に虫の息で、病院に運ぶが死亡した。女の身辺を探った南郷は、怪しげな秘密パーティーと、その背後に隠された黒い組織の存在を知る…黒シリーズの8作目。

モノクロ映像で産業スパイやら法廷物やらの社会派サスペンスを撮っていた黒シリーズの中で、これは唯一のカラー作品。内容も、田宮さん扮するキザでスタイリッシュな若手弁護士が活躍する推理アクションなので黒シリーズらしくありません。いつもモテモテの南郷にやきもちを焼いている女性助手(坪内ミキ子)や古馴染みのベテラン刑事(山茶花究)なんかがレギュラーっぽく出て来るあたりは、むしろこれを1作目として南郷探偵シリーズを立ち上げても良かったんじゃないかと言う感じです。ちなみに原作は「事件記者」でブームを作った島田一男で、これ以前にも「南郷次郎探偵帳 影なき殺人者」(1961年)として天知茂主演により末期の新東宝で映画化されたことがあるようです。
お話は、女の怪死から端を発して、人身売買と麻薬密売を行っている組織の存在を知った南郷がその陰謀を打ち砕くもので、黒幕の女社長(久保菜穂子)が敵と知りながら南郷を愛してしまう悲恋を織り交ぜています。
秘密パーティーで繰り広げられる、パンツ一丁の男に下着姿の女がまたがっての「人間競馬」だとか、壁から突き出た女の足を見て、気にいった女性を選ぶ乱交パーティーだとかの趣向が何やら江戸川乱歩を連想させます。女性助手が拉致されたり、最期に悪のヒロインが主人公の腕の中で息絶えたりする設定も「美女シリーズ」チック。紺野ユカの裸体シルエット、藤原礼子の水着姿、ヌードダンサーのアップとか、サービスシーン?も多いです。田宮さんにはシリアスなお芝居のイメージがありますが、こういう探偵活劇物の主人公も結構はまっているので、案外明智小五郎役も行けたかもしれません。
山茶花究は東宝の人かと思ってましたが大映も結構多いですね。嫌味なインテリ役のイメージが強いですが、この映画のベテラン刑事とか「兵隊やくざ」での浪曲師役とか、人情味のある職人的な役柄でも味があります。坪内ミキ子は「座頭市」や雷蔵さんの時代劇のヒロインをやっている時は素人っぽくてあんまりしっくり来なかったのですが、この作品は地に近いせいか、なかなか可愛かったです。
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