眠狂四郎人肌蜘蛛

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1968年/大映/安田公義監督
出演/市川雷蔵、緑魔子、三条魔子、川津祐介、渡辺文雄、寺田農、岸輝子、五味龍太郎、三木本賀代ほか
物語。母の墓参に甲府に立ち寄った眠狂四郎(市川雷蔵)は将軍の子という権力をカサに土門家武(川津祐介)、紫(緑魔子)の兄妹が暴虐の限りを尽くしていることを知る。墓守の七蔵(寺島雄作)が育てた狂四郎と同じ混血児の薬師寺兵吾(寺田農)が兄妹の慰み者として呼び出しを受け、代わって出向いた狂四郎は…シリーズ11作目。

脚本は7作目「多情剣」(1966年)以来久々の星川清司。おそらくシリーズ中で最も猟奇趣味が濃い作品です。
将軍の妾腹の子、それも畜生腹と蔑まれる双子(にしては全然似てない)という出生から屈折した感情を権力で晴らそうとしている土門姉妹が登場。兄の家武は毒殺マニア、妹の紫は気に入った男を連れて来て、寝て用済みになると殺す淫楽殺人者。狂四郎に辱められた紫はその憎悪と愛情の入り混じった感情から、一方妹に歪んだ愛情を抱いていて近親相姦的な関係にある家武はその嫉妬と憎悪から、ともに狂四郎の命を狙うことになります。
シリーズ最凶悪と言うか最狂悪コンビとも言っていい二人ですが、狂四郎が黒ミサの子で妖剣の使い手と言う特異な設定上、それに対抗する敵役はただの剣客とか権力者とか程度じゃ物足りないので、このぐらい狂っている強烈なキャラクターで丁度いいのでしょう。普通ならただのエログロ物になってしまいそうなところをギリギリで踏みとどまっているのはやはり雷蔵さんの品格のなせる業です。
川津祐介は雷蔵さんと2回目の共演で前回の「剣」でもシニカルなライバル役でしたが、今回はテレビドラマ「ザ・ガードマン」でお茶の間の人気を集めてるさなかの悪役出演。小悪魔女優緑魔子は後年怪優として知られる石橋蓮司と結婚すると言うすごい夫婦なんですが、この作品でも妖しいエロスを発散して紫役を好演しています。
その紫の配下の女刺客を演じた三条魔子は、新東宝から移籍して最初は清純派のヒロインをやっていたのに段々格が落ちて脇役になり、いったんは歌手に転向したもののぱっとせず女優に再転向。この映画が復帰後2作目ですが汚れ役で、全裸で磔されるところは一部吹き替えも使っているかもしれませんがどう見ても本人です。
他にも狂四郎と同じ黒ミサの子で己の宿命に悩む若者・寺田農や、土門兄妹を狂四郎を使って始末し土門家の財宝を横領しようとする幕府目付け役の渡辺文雄など、今までのシリーズとは違う個性的な顔ぶれが出演しているのも新鮮です。
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