続・拝啓天皇陛下様

1964年/松竹/野村芳太郎監督
出演/渥美清、宮城まり子、久我美子、小沢昭一、南田洋子、勝呂誉、藤山寛美、岩下志麻、佐田啓二ほか
物語。天涯孤独で軍隊を天国のように思っている山口善助(渥美清)。軍用犬の飼育係だった善助は戦後、元の飼い主の夫人(久我美子)にあこがれ生活の面倒を見るが、戦死したと思われていた夫(佐田啓二)が生きて帰ってきて落ち込む。善助はパンパンをしていたケイ子(宮城まり子)と結婚するが、生活苦から再び街角に立ったケイ子に怒り、追い出す。9ヶ月後、お腹を大きくしたケイ子が捕まったとの知らせが届くが…、

名前の上では「拝啓天皇陛下様」の続編ですが、前作で「天皇の最後の赤子」だった主人公は死んでいるので、キャラクターだけを借りた全く独立した別の話です。天皇に対する思い入れもさらっと触れられるだけでさしたる比重を占めていないし、軍隊生活も序盤だけで大半は戦後が舞台。渥美さんは相変わらず上手いのですが、本作ではどちらかと言えば、ちょっと頭が弱くて軍歌ばかり歌っている「ジェルソミーナ」的存在の宮城まり子や、戦中戦後をしたたかに逞しく生きる小沢昭一と南田洋子の華僑の夫婦など周辺人物の印象が強いです。最後に死ぬのも渥美さんではなく、妻の宮城まり子の方。前作同様、「陛下よ、このような赤子もおりました」と言うテロップが出て終わるのですが、何かとってつけたようで白々しい。底辺に生きる庶民の姿を描く意図はある意味前作より成功しているのですが、なまじ続編にしてしまったことが作品の意義を弱めています。
特別出演で若い頃の主人公が憧れるおなご先生役で岩下志麻、久我美子の夫役で佐田啓二が出演。そういえば志麻さんは「寅さん」には出ませんでしたね。所属女優をマドンナに使っちゃもったいないと言う判断だったのか。佐田啓二はこの後まもなく奇禍で亡くなりますので、渥美さんとの共演シーンは貴重なツーショット。
スポンサーサイト


ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村

関連タグ: 渥美清 松竹
カレンダー
07 | 2017/08 | 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -
最新記事
月別アーカイブ
カテゴリ
最新コメント
管理人のサイト
土曜日の美女たち
管理者用
検索フォーム
RSSリンクの表示
QRコード
QR